3D Analyst のライセンスで利用可能。
このトピックでは、ArcGIS でテレイン データセットを使って作業するときに遭遇するいくつかの用語について、概説します。
テレイン データセットの用語
用語 | 説明 |
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不規則三角形網 (TIN) | 地理空間を、重なり合わない、連続する三角形に分割するベクター データ。個々の三角形の頂点は、X、Y、および Z の値を持つサンプル データ ポイントです。これらのサンプル ポイントは、ラインにより接続されてドローネ三角形を作成します。TIN は、サーフェス モデルの表示および保管に使用されるほか、テレインによってオンデマンドで構築されるバックグラウンド構造としても使用されます。 |
テレイン データセット | テレイン データセットとは、ジオデータベースにフィーチャとして格納されたデータから構築される、マルチ解像度を持った TIN ベースのサーフェスです。 |
LAS データセット | LAS データセットは、ディスク上の 1 つ以上の LAS ファイルの参照と、サーフェス制御を含むフィーチャへの参照を格納します。LAS データセットを使用すると、LAS ファイルをすばやく簡単に調べて、LAS ファイルに含まれる LIDAR データの詳細な統計情報とカバー範囲を取得することができます。 |
テレイン データセットと TIN | TIN とテレイン データセットは両方とも、サーフェス データの表示に最適な方法です。各サーフェス フォーマットにはそれ独自の用途があり、固有の長所を備えています。TIN とテレイン データセットの比較を、次に一覧の形式で示します。
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ドローネ三角形分割法 | ポイントのデータセットから、重なり合わない連続の三角形メッシュを作成する手法。各三角形の外接円の内部には、データセットの他のポイントが含まれないようになっています。ドローネ三角形分割は、ロシアの数学者 Boris Nikolaevich Delaunay にちなんで名付けられました。 |
制約付きドローネ | 制約付きドローネ三角形分割法は、ブレークライン以外はどこも、従来のドローネのルールに従います。従来のドローネの三角形分割法を使用すると、結果の三角形分割では、ドローネのルールを維持するためにブレークラインが高密度化されてしまうことがあります。この場合、1 つの入力ブレークライン セグメントから複数の三角形エッジが生じます。制約付きドローネ三角形分割法を使用すると、高密度化がまったく発生せず、各ブレークライン セグメントは単一エッジとして追加されます。 |
ArcGIS 3D Analyst extension | ArcGIS のエクステンションです。ArcGIS 3D Analyst エクステンションには、3 次元 (3D) で GIS データを作成、視覚化、分析するためのツールが用意されています。 |
マスポイント | 一般に LIDAR、SONAR、写真測量データなどのデータ ソースから作成されるポイントを含んだデータセットです。 |
マルチポイント | マルチポイント フィーチャクラスの場合、1 つのデータベース行に多数のポイントが格納されます。 |
テレイン ピラミッド | 処理効率向上を図るために、テレイン データセット用に生成される詳細レベルです。テレイン ピラミッドは、ポイントの間引きと呼ばれるポイント削減プロセスを通じて生成されます。これにより、特定のエリアのサーフェスを表すために必要な計測値の数を削減します。ピラミッド タイプには、Z 許容値とウィンドウ サイズの 2 通りがあります。 |
Z 許容値ピラミッド | Z 許容値ピラミッド タイプの場合、高さ方向の精度の制約に基づいて、ポイントが間引きされます。 |
ウィンドウ サイズ ピラミッド | ウィンドウ サイズ ピラミッド タイプの場合、水平方向のサンプル密度に基づいて、ポイントが間引きされます。 |
ブレークライン | 尾根、道路、河川など、サーフェスの勾配の明確な中断を表す TIN またはテレイン データセットのライン。TIN またはテレイン データセットのトライアングルは、ブレークラインと交差しない場合があります (つまり、ブレークラインが強制的にトライアングルのエッジになります)。ブレークライン沿いの Z 値は、定数の場合と変数の場合があります。 |
クリップ ポリゴン | ポリゴンは、テレイン サーフェスの境界線を定義するために使用されます。これらはデータ エリアの形状が不規則な場合に必要となります。クリップ ポリゴンがなければ、データ エリアは凸状になり、サーフェスにエラーが発生します。三角形分割で、サーフェスにエラーが発生した場合は、必要に応じて外部周辺のポイントをつなぐ細長い三角形を作成してください。 |
フェイス | TIN またはテレイン データセットにおいて、3 つのエッジと 3 つのノードによって区切られたトライアングルの平坦なサーフェス。フェイスはオーバーラップせず、それぞれサーフェスの他の 3 つのフェイスに隣接します。フェイスは傾斜と勾配を持つ面を定義します。 |
ノード | TIN またはテレイン データセットで、トライアングルの 3 つの頂点の 1 つ。このポイントで接触するすべてのトライアングルにトポロジ的にリンクされます。TIN またはテレイン データセットの各サンプル ポイントは三角形分割のノードとなり、標高の Z 値とタグ値を持つ場合があります。タグは、エリアに関するユーザー定義の条件を表します。 |
三角形 | TIN サーフェスのフェイス。TIN サーフェスの各トライアングルは、3 つのエッジと 3 つのノードによって定義され、サーフェス上の他の 1 ~ 3 個のトライアングルと隣接しています。TIN トライアングルは、傾斜方向と傾斜角情報の作成に使用することができ、タグ値を持つことがあります。タグは、エリアに関するユーザー定義の条件を表します。 |
ポイント間隔 | テレイン データセットの構築に使用されるポイント間の最も一般的な距離です。 |
グループ化 | グループは、テレイン データセットに関与するライン フィーチャおよびポリゴン フィーチャの、複数の詳細レベルを定義するために使用されます。 |
アンカー位置 | アンカー位置は、テレイン データセットのすべてのピラミッド レベル全体にわたって維持されています。これらはフィルター処理および間引きの対象外です。 |
テレインのオーバービュー | テレインのオーバービューは、テレイン データセットの最も解像度の低い表現であり、ズーム時または最大範囲を超えて拡大表示した際の高速描画を目的としています。 |
フィーチャ データセット | 同じ空間参照を共有するデータセットのコンテナー。座標系を共有するため、フィーチャは共通の地理的範囲に含まれています。さまざまなジオメトリ タイプのフィーチャクラスをフィーチャ データセットに格納することができます。 |
LIDAR | LIDAR (light detection and ranging) は、レーザー光線を使用して、地表面の x,y,z 値を高密度でサンプリングするリモート センシング手法です。LIDAR データセットは、テレイン データセットを使って視覚化し解析できる、多数のポイントデータセットを生成します。 |
LAS 形式 | LAS は、LIDAR データを受け渡しするためのオープン/公開規格ファイル形式です。LIDAR データに関連する固有の情報を管理するバイナリ ファイル形式です。ベンダーおよびクライアントはこのファイル形式を使用してデータを受け渡し、そのデータに固有のすべての情報を管理します。 |
ソナー | SONAR (sound navigation and ranging) は、音波を使用して海洋底の形状をマップする、水中マッピング技術です。SONAR データセットは、テレイン データセットを使って視覚化し解析できる、多数のポイントデータセットを生成します。 |
サーフェス フィーチャ タイプ | フィーチャクラスをテレインに追加する際には、そのサーフェス フィーチャ タイプ (SF タイプ) を指定する必要があります。これは、フィーチャクラスがテレイン データセット サーフェスの定義において果たす役割を設定します。マスポイント、ブレークライン、および複数のポリゴン タイプがあります。 |