ST_Geometry 関数を含む SQL コマンドを SQLite データベースに対して実行する前に、次の処理を行っておく必要があります。
- ArcGIS クライアントがインストールされているコンピューターに SQL エディター (SQLite3.exe など) をインストールします。
- 同じコンピューター上で、PATH (Windows) または LIBPATH (Linux) システム環境変数を ArcGIS クライアントの bin ディレクトリに設定します。
- SQL エディターから ST_Geometry 関数にアクセスできるように、ST_Geometry ライブラリを読み込みます。
- ArcGIS クライアント (ArcGIS Desktop や ArcGIS Server など) がインストールされているコンピューターにログインします。
- ArcGIS クライアントの bin ディレクトリへのパスをそのコンピューターの PATH (Windows) または LIBPATH (Linux) 変数に追加します。
たとえば、ArcGIS Desktop をデフォルトの場所にインストールしている場合は、PATH 変数を C:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop<release number>\bin に設定します。
- SQL エディターを開いて、SQLite データベースに接続します。
- ST_Geometry ライブラリを読み込みます。
これらの例は、ST_Geometry ライブラリを読み込む例です。最初の例では、ArcGIS Desktop がインストールされている Windows コンピューターにライブラリを読み込んでいます。2 番目の例では、ArcGIS Server がインストールされている Linux コンピューターにライブラリを読み込んでいます。
--Load the ST_Geometry library on Windows. SELECT load_extension( 'c:\Program Files (x86)\ArcGIS\Desktop10.3\DatabaseSupport\SQLite\Windows32\stgeometry_sqlite.dll', 'SDE_SQL_funcs_init' ); --Load the ST_Geometry library on Linux. SELECT load_extension( '/arcgis/server/usr/DatabaseSupport/SQLite/Linux64/libstgeometry_sqlite.so', 'SDE_SQL_funcs_init' );
これで、ST_Geometry 関数を含む SQL コマンドを実行できるようになりました。