(レイヤー トラックを作成することにより) レイヤーをフェード インおよびフェード アウトして、他のレイヤーの情報を表示するアニメーションを作成することができます。ArcScene または ArcGlobe でカメラ トラックを作成するか、ArcMap でマップ ビュー トラックを作成することにより、環境内を移動するアニメーションまたは他のトラック タイプと組み合わせると、非常におもしろいアニメーションを作成することができます。
グループ レイヤー アニメーションの作成
グループ アニメーションにより、レイヤーの表示のオン/オフを切り替えるアニメーションを作成できます。レイヤーが、表示または非表示になるときにフェード インおよびフェード アウトするブレンド効果も得られます。
- アニメーションに追加したいレイヤーをアプリケーション (ArcMap、ArcScene、ArcGlobe) に追加し、各レイヤーをダブルクリックして [シンボル] タブをクリックすることにより、シンボルを設定します。レイヤーは、アニメーションで個々のレイヤーとして使用することができ、グループ レイヤー内から使用することもできます。
- コンテンツ ウィンドウまたはグループ レイヤー内のレイヤーを、アニメーションの構成方法に従って並べます。最上位レイヤーが最初に動画化されます。
- [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックして、[グループ アニメーションの作成] をクリックします。
- トラックの基本名を入力します。この名前にレイヤー名を追加したものが、各レイヤーのトラック名として表示されます。
- [トップ レベル レイヤー](グループ レイヤーを作成した場合はグループ レイヤー) を選択します。
- グループ レイヤー アニメーションのレイヤーをどのように表示するかを決定します。
[一度に 1 レイヤー] をオンにすると、最初のレイヤーが表示され、次のレイヤーが表示されるときには最初のレイヤーが非表示になります。このオプションをオフにすると、表示に設定された各レイヤーは他のレイヤーが表示されている間も表示されたままになります。最初にすべてのレイヤーを表示し、後から ([一度に 1 レイヤー] をオンにしている場合は 1 つずつ、または [一度に 1 レイヤー] をオフにしている場合は累積的に) 非表示にしたい場合は、[レイヤーを非表示] をオンにします。この場合は、最初のレイヤー以外のすべてのレイヤーが表示され、次に 2 つ目のレイヤー以外のすべてのレイヤーが表示されます。[順序を反転] をオンにすると、アニメーションで表示するレイヤーの順序を逆にすることができます。たとえば、[一度に 1 レイヤー] をオフにし、[レイヤーを非表示] もオフにした状態で、4 つのレイヤー (A、B、C、D) があるとします。このオプションをオンにすると、最初のレイヤーである D が表示され、次に C と D が表示され、その後 B、C、D が表示され、最後に A、B、C、D が表示されます。
- 1 つのレイヤーから別のレイヤーへ移動する際にレイヤーをブレンドしたい場合は、[フェーディング時にレイヤーをブレンド] をオンにします。レイヤーをブレンドしたくない場合は、このオプションをオフにします。
- レイヤーからレイヤーへ移動するときのフェーディング トランジション期間は、スライダーで設定します。スライダーを [なし] の近くに設定すると、フェーディング トランジションの期間が短くなります。アニメーションでレイヤー間のトランジション時間を長くしたい場合は、スライダーを [すべて] の近くに移動します。この場合、アニメーションで各レイヤーが完全に表示されるまでの時間が短くなります。
- [OK] をクリックします。
各レイヤーのレイヤー トラックが作成されます。
このダイアログ ボックスで [開始時間] と [終了時間] を設定し、[アニメーションをループ] をオンにすると、0 から 1 までのアニメーション時間内でレイヤーのアニメーションをループさせることができます。たとえば、レイヤーのアニメーションを 5 回繰り返すには、[開始時間] を 0 に、[終了時間] を 0.2 に設定します。
グループ レイヤー アニメーションをすでに作成している場合は、[同じ名前の既存トラックを上書き] をオンにして上書きすることができます。既存のトラックを上書きしたくない場合は、オフにしてください。
グループ レイヤー アニメーションのコンテンツを調査する
グループ レイヤー アニメーションを作成した後に、作成したレイヤー アニメーション トラックを調査できます。トラックの調査にはアニメーション マネージャーを使用できます。
- [アニメーション] ツールバーの [アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、[アニメーション マネージャー]
をクリックします。
- [トラック] タブをクリックして、グループ レイヤー アニメーションのレイヤーごとに、作成されたトラックを表示します。
- [タイム表示] タブをクリックします。
トラック ラインに沿って、各トラックが異なる色で表示されていることに注目してください。表示されるレイヤーは緑、 非表示のレイヤーは赤、遷移状態 (表示と非表示の間) のレイヤーは黄色で示されます。
- [タイム表示] の表示内をクリックし、特定の時点のアニメーションを表示します。
上の例では、Mesh レイヤーはトランジション状態にあります (Mesh トラック ラインが黄色で表示されています)。このレイヤーはフェード アウトの途中です。Photo.sid レイヤーもトランジション状態にあります (トラック ラインが黄色で表示されています)。このレイヤーはフェード インの途中です。Topo.sid レイヤーは、この時点では表示されていません (トラック レイヤーが赤で表示されています)。
キーフレームを調整し、特定のレイヤーがバインドされるトラックの緑の部分を増加することにより、レイヤーの表示期間を増減することができます。グループ アニメーションの作成時にレイヤーをブレンドする場合は、トラック ラインの黄色の部分を増減することができます。これにより、レイヤーがトランジション (表示と非表示の間の) 状態にあるアニメーションの再生時間が増減されます。
環境内を移動するためのカメラまたはマップ ビュー トラックを作成する
0 から 1 までのアニメーション時間内に、トラックをいくつでも追加することができます。たとえば、カメラ トラック (ArcScene または ArcGlobe) あるいはマップ ビュー トラック (ArcMap) を追加して、レイヤーのトランジション時にシーン、グローブ、またはマップ内をナビゲートすることができます。特に、ディスプレイにさまざまなレイヤーが表示されているときに、ArcScene のカメラで景色内のオブジェクトを追うことができます。
アニメーションを再生またはエクスポートする
作成したアニメーションは、再生またはエクスポートできます。
- [アニメーション] ツールバーの [アニメーション コントロールを開く] ボタン
をクリックして、[再生] ボタン
をクリックします。
アニメーションは ArcMap で再生できますが、ビデオにエクスポートすると最適な状態で再生できます。
- エクスポートするには、[アニメーション] ドロップダウン メニューをクリックし、[ビデオへエクスポート] をクリックして、*.avi または *.mov ファイルを作成します。