表示範囲枠は、あるデータ フレーム内にある別のデータ フレームの範囲を示す方法です。これは、概観図やロケーター マップを作成するときに役立ちます。マップ (主要またはメイン マップ) に表示するエリアに、一般に認識されるアウトラインがない場合があります。マップのユーザーに空間的な関連性を示すには、ロケーター マップを作成します。ロケーター マップは、メイン マップよりも大きなエリア (範囲) を示します。この大きな範囲は、マップ ユーザーが認識できるものである必要があります。また、優れたロケーター マップには、メイン マップの範囲は大きな範囲のどこに位置するのかを示す、表示範囲枠 (赤のアウトラインなど) が含まれています。たとえば、ロケーター マップは州 (ロケーター マップの範囲) の中にある群 (メイン マップの範囲) の位置を示す場合があります。
表示範囲枠は動的です。関連データ フレーム (メイン マップまたはロケーター マップ) の範囲が変わると、自動的に更新されます。表示範囲枠は、データを回転させたり、投影法を変更したときにも更新されます。
表示範囲枠をカスタマイズするための方法はさまざまです。必要に応じて、表示範囲枠のデフォルトの赤いアウトライン シンボルを、別の色やシンボルに変更することができます。または、引出し線を追加して、その表示をカスタマイズすることもできます。
[シンプルな範囲を使用] がオンになっている場合、表示範囲枠は、選択したデータ フレーム (メイン マップ) の地理的境界ボックスを示します。
[シンプルな範囲を使用] をオフにすると、次の 3 つの結果が生じる可能性があります。
- 選択したデータ フレーム (メイン マップ) がデータ ドリブン ページに使用される場合、現在のインデックス フィーチャのアウトラインが表示範囲枠として使用されます。ポイントまたはライン フィーチャを使用してページが作成されている場合には、表示範囲枠は必ずシンプルな範囲を使用します。
この振舞いは、[シンプルな範囲を使用] チェックボックスを切り替えることにより、オンまたはオフにすることができます。
- 選択したデータ フレーム (メイン マップ) がデータ ドリブン ページに使用されず、クリップされている場合、表示範囲枠はクリップされている部分だけを表示します。
この振舞いは、[シンプルな範囲を使用] チェックボックスを切り替えることにより、オンまたはオフにすることができます。
- データ フレームがデータ ドリブン ページの一部ではなく、クリップもされていない場合には、表示範囲枠は必ずシンプルな範囲を使用します。
表示範囲枠の使用方法
これらの手順は、少なくとも 2 つのデータ フレームを含むマップがあり、1 つのデータ フレームの範囲が、もう 1 つのデータフレームの範囲に完全に含まれる状況を想定しています。より大きな範囲を持つデータ フレームは、ロケーター マップです。小さい方の範囲を持つデータ フレームは、メイン マップです。
- [コンテンツ] ウィンドウでロケーター マップのデータ フレームを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスの [表示範囲枠] タブをクリックします。
- [他のデータ フレーム] リスト ボックスから、メイン マップのデータ フレームをクリックします。
単一のデータ フレームの範囲を示すように制限されているわけではありません。必要に応じて、データ フレームをさらに選択できます。
- 右矢印 ([>]) ボタンをクリックし、[データ フレームに表示する表示範囲枠] リスト ボックスに追加します。
- すべてのダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。
これによって、デフォルトの赤いアウトラインを使用する表示範囲枠が作成されます。
表示範囲枠のシンボルを変更する方法
- [コンテンツ] ウィンドウでロケーター マップのデータ フレームを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [データ フレーム プロパティ] ダイアログ ボックスの [表示範囲枠] タブをクリックします。
- [データ フレームに表示する表示範囲枠] リスト ボックスから、メイン マップのデータ フレームを選択します。
- [フレーム] ボタンをクリックします。
- 必要に応じてフレーム プロパティ (色、ラインの幅など) を変更します。
- すべてのダイアログ ボックスで [OK] をクリックします。