マップには、地理データ、縮尺記号、その他の一般的なマップ エレメントに加えて、グラフィック エレメント、図郭線、ピクチャ、オブジェクトを追加することができます。
グラフィック エレメント
グラフィックスを使用して、次のことができます。
- マップを装飾します。
- マップの関連する部分をグループ化します。
- マップを組織に関連付けます。
- マップの一部分を強調します。
グラフィック四角形
グラフィック四角形 (図郭線) は、他のマップ エレメントのグループにフレームを設定するために使用します。個々のマップ エレメントにフレームを設定する場合は、マップ エレメントを右クリックして、[プロパティ] をクリックし、[フレーム] タブをクリックします。この方法を使用して、凡例、方位記号、データ フレーム、縮尺記号、縮尺テキストの外枠線と背景を選択することができます。
ピクチャ
マップには、マップ上の地理データに加えて、ピクチャまたはグラフィック イメージを追加することができます。会社のロゴのグラフィック イメージを追加してマップの出所を示したり、マップに国旗を追加してマップの主題を示すことができます。また、マップ上のエリアにある場所、人、物を表すイメージを追加して、マップを装飾することもできます。挿入できる形式は、JPEG、GIF、TIFF、EMF、BMP、PNG、JPEG 2000 などです。
ピクチャをマップ ドキュメントの一部として保存することができます。これには、ピクチャをダブルクリックして、[イメージをドキュメントの一部として保存] チェックボックスをオンにします。[挿入] > [ピクチャ] コマンドを使用してピクチャを挿入するのではなく、ピクチャをマップに貼り付けた場合は、これは使用できません。ピクチャのソースが見つからない場合も使用できません。
ドキュメントにピクチャを保存しないように選択した場合、ArcMap はディスク上のピクチャを参照することになります。つまり、ピクチャのディスク上の位置を変更したり、ArcMap がピクチャにアクセスできないような新しい位置に移動した場合、ピクチャは使用できなくなり、マップを開いたりピクチャのプロパティにアクセスするたびに、このことに関するメッセージが表示されることになります。
デフォルトでは、ArcMap はマップ ドキュメントと一緒に画像を保存しません。
データ ドリブン ページを使用している場合、ピクチャ エレメントを動的にし、ページごとに更新することができます。これを実行するには、ピクチャをダブルクリックし、[ピクチャ] タブに移動します。[データ ドリブン ページからのシンプル パス] と [データ ドリブン ページからのアタッチメント] の 2 つのオプションがあります。
[データ ドリブン ページからのシンプル パス] を選択すると、各ページに使用する画像を参照するパスまたは URL のいずれかを含むデータ ドリブン ページのインデックス レイヤーからフィールドを選択できます。ラスター フィールドも参照できます。
[データ ドリブン ページからのアタッチメント] を選択すると、インデックス レイヤー フィーチャのアタッチメントである画像を参照できます。フィーチャのアタッチメントが複数ある場合、[名前フィルター] を使用します。たとえば、フィルター タイプ (*.png) や名前のテキストの一部 (PictureInsert) でフィルタリングすることができます。
オブジェクト
ほぼあらゆる種類のデータをマップにオブジェクトとして追加し、そのデータに対応するアプリケーションを使用して、データを編集することができます。たとえば、Microsoft PowerPoint のスライドをマップに追加するとします。スライド上のエレメントを選択し、それをコピーしてからマップに貼り付けることもできます。ただし、この方法では、貼り付けたスライドは PowerPoint 形式ではなくなるので、編集することはできません。代わりに、スライドをオブジェクトとしてマップに挿入すると、オブジェクトをダブルクリックするだけで、PowerPoint で変更できるようになります。
オブジェクトを挿入する際には、新しい空のオブジェクトを作成するか、既存のファイルを挿入することができます。どちらの方法を選択するかは、挿入するオブジェクトのタイプによって異なります。PowerPoint のスライドを挿入する場合は、既存のプレゼンテーション ファイルをオブジェクトとして挿入できますが、マップ上で表示できるのはプレゼンテーションの最初のスライドに限られます。また、新しい PowerPoint スライドを挿入した後、PowerPoint で編集するためにスライドをダブルクリックしてから、新しいスライドに既存のスライドのエレメントをすべて貼り付けることもできます。