説明
Loximuthal 図法は、折衷擬円筒図法です。航程線は、中央子午線と中央緯線の交点からの正しい方位角と縮尺を持つ直線として表示されます。
Loximuthal 図法は、1935 年に Karl Siemon が最初に提案しました。1966 年に Waldo R. Tobler が独自にこの図法を考案し、Loximuthal 図法と名付けました。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.0 以降で使用できます。
投影のプロパティ
次のサブセクションでは、Loximuthal 図法のプロパティについて説明します。
経緯線
Loximuthal 図法は、擬円筒図法です。子午線は、等間隔に配置された複素曲線です。子午線は中心子午線に向かってくぼみ、中心子午線は直線として投影されます。緯線は、中心子午線に対して垂直な等間隔の直線です。両極はポイントとして投影されます。ほとんどの中心緯線で、投影アウトラインがカボチャの形状をしています。経緯線は中心子午線に対して対称的です。
歪み
Loximuthal 図法は正角でも等面積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度に歪みが生じます。中心子午線上では縮尺は正確で、緯線に沿って一定になります。中心子午線と中心緯線の交点のみ、歪みがありません。赤道からの中央緯線の値が大きくなるにつれて、世界の全体的な形状の歪みが大きくなります。歪みの値は、中心子午線に対してのみ対称的となります。
使用法
Loximuthal 図法は、航程線のみを表示する場合に役立ちます。
制限事項
Loximuthal 図法は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、長半径が半径として使われます。
パラメーター
次に、Loximuthal 図法のパラメーターを示します。
- 東距
- 北距
- 中央子午線
- 中心緯線 1
ソース
Snyder, J. P. (1993). Flattening the Earth. Two Thousand Years of Map Projections. Chicago and London: University of Chicago Press.
Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453. Washington, DC: United States Government Printing Office.