ラベル テキスト文字列は、1 つ以上のフィーチャ属性から作成されます。ラベルは動的なので、フィーチャの属性値の変化に応じてラベルも変化します。ラベリングを表示すると、まず 1 つのフィールドに基づいてラベリングが実行されます。たとえば、気象マップの場合は、測候所に毎日の降水量を示すラベルを付けることができます。単一フィールドに基づくラベルは、ラベル マネージャーで設定します。ラベルには、属性フィールドを追加できます。たとえば、毎日の降水量と最大風速の両方を示すラベルを測候所に付けることができます。ラベルに使用する属性フィールドが 1 つであっても、あるいは複数であっても、ラベル テキストを決定するステートメントはラベル条件式と呼ばれます。ラベル クラスごとに固有のラベル条件式があります。
ラベル条件式にテキストを挿入し、それをマップ上のラベルに表示することができます。たとえば、天気図の場合は、各ラベルに略記した測定単位を追加することができます (インチを表す「in」、時速マイルを表す「MPH」など)。ラベル条件式で Python、VBScript、または JScript を使用して、テキストの表示方法を変更することもできます。たとえば、テキストの 1 行目に降水値を表示し、2 行目に風速値を表示する関数を挿入することができます。
ArcGIS テキスト書式タグを使用して、マップ上でのテキストの表示方法をより詳細に制御できます。テキスト書式タグにより、ラベル テキストのさまざまな部分に、さまざまなテキスト表示プロパティを指定できます。たとえば、降水値を斜体の青いテキストで表示し、風速値を標準の黒いテキストで表示することができます。
高度なラベル条件式を使用して、さらに高度な設定を行うこともできます。高度なラベル条件式を使用すると、条件付きのロジックやループを含め、任意の Python、VBScript、または JScript ロジックをラベル条件式に追加できます。たとえば、高度なラベル条件式を使用して、テキスト文字列が属性フィールドにどのように保存されているかにかかわらず、各単語の 1 文字目だけを大文字にしたラベルを作成できます。
標準および高度なラベル条件式は、他のレイヤーまたはマップに読み込み可能なラベル条件式ファイル (*.lxp) として保存できます。