概要
空間特性またはジオメトリック特性および各フィーチャの位置 (長さや面積、X、Y、Z、M 座標など) を示す新しい属性フィールドを入力フィーチャに追加します。
使用法
[ジオメトリ プロパティ] パラメーターに指定されているオプションに応じて、1 つまたは複数の属性フィールドが入力フィーチャに追加されます。 入力フィーチャにそのフィールドがすでに存在している場合、そのフィールドの値が上書きされます。 各ジオメトリ プロパティについて、追加されるフィールドを確認するには、次の表をご参照ください。
ジオメトリ プロパティ 追加されるフィールド 面積
POLY_AREA- ポリゴンの面積
測地線の面積
AREA_GEO- ポリゴンの形状保持した測地線面積。
重心の座標
CENTROID_X- 重心点の X 座標。
CENTROID_Y- 重心点の Y 座標。
CENTROID_Z- 重心点の Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
CENTROID_M- 重心点の M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
中心点の座標
INSIDE_X- 入力フィーチャ内部または入力フィーチャ上の中心点の X 座標。
INSIDE_Y- 入力フィーチャ内部または入力フィーチャ上の中心点の Y 座標。
INSIDE_Z- 入力フィーチャ内部または入力フィーチャ上の中心点の Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
INSIDE_M- 入力フィーチャ内部または入力フィーチャ上の中心点の M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
範囲の座標
EXT_MIN_X- フィーチャの X 座標の最小値。
EXT_MIN_Y- フィーチャの Y 座標の最小値。
EXT_MAX_X- フィーチャの X 座標の最大値。
EXT_MAX_Y- フィーチャの Y 座標の最大値。
長さ
LENGTH- ラインの長さ。
測地線の長さ
LENGTH_GEO- ラインの形状保持した測地線の長さ。
3D の長さ
LENGTH_3D- ラインの 3D 長さ。
ラインの方位角
BEARING- ラインの始点から終点までの方位。 値は 0 ~ 360 です。0 は北、90 は東、180 は南、270 は西を意味します。
ラインの始点、中点、および終点の座標
START_X- ラインまたはポリゴン境界線の最初のポイントの X 座標。
START_Y- ラインまたはポリゴン境界線の最初のポイントの Y 座標。
START_Z- ラインまたはポリゴン境界線の最初のポイントの Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
START_M- ラインまたはポリゴン境界線の最初のポイントの M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
MID_X- ラインまたはポリゴン境界線の長さに沿った中間点の X 座標。
MID_Y- ラインまたはポリゴン境界線の長さに沿った中間点の Y 座標。
MID_Z- ラインまたはポリゴン境界線の長さに沿った中間点の Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
MID_M- ラインまたはポリゴン境界線の長さに沿った中間点の M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
END_X- ラインまたはポリゴン境界線の最後のポイントの X 座標。
END_Y- ラインまたはポリゴン境界線の最後のポイントの Y 座標。
END_Z- ラインまたはポリゴン境界線の最後のポイントの Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
END_M- ラインまたはポリゴン境界線の最後のポイントの M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
パート数
PART_COUNT- フィーチャを構成するパート数。
周長
PERIMETER- ポリゴンの周囲または境界線の長さ。
測地線の周長
PERIM_GEO- ポリゴンの周囲または境界線の形状保持の測地線の長さ。
頂点数
PNT_COUNT- フィーチャを構成するポイント数。
ポイント x、y、z、および m 座標
POINT_X- ポイントの X 座標。
POINT_Y- ポイントの Y 座標。
POINT_Z- ポイントの Z 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが Z 値対応である場合にのみ追加されます。
POINT_M- ポイントの M 座標。 このフィールドは、入力フィーチャが M 値対応である場合にのみ追加されます。
座標系が指定されている場合は、[長さの単位] および [面積単位] パラメーターで違う単位が選択されていない限り、長さと面積の計算はその座標系の単位となります。
このツールによって追加される属性フィールドは、フィーチャ レイヤーに追加できるフィールドに似ています。 フィールド値を上書きしたり、フィールドを削除したり、フィールド名を変更したりできます。 これらのフィールドの値は、編集後に自動的に再計算されません。 フィーチャを編集する場合は、このツールを再度実行して、フィールド値を更新する必要があります。
入力フィーチャに選択セットがある場合、選択されたフィーチャだけが追加フィールド内で計算された値を持ち、他のすべてのフィーチャは NULL 値を持ちます。
このツールは、ポイント、マルチポイント、ポリライン、ポリゴン、アノテーション フィーチャクラスに対して機能します。 アノテーションは、ポリゴン フィーチャクラスとして扱われます。
構文
arcpy.management.AddGeometryAttributes(Input_Features, Geometry_Properties, {Length_Unit}, {Area_Unit}, {Coordinate_System})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
Input_Features | 長さ、面積、X、Y、Z、M 座標などのプロパティを格納するために、新しい属性フィールドがこの入力フィーチャに追加されます。 | Feature Layer |
Geometry_Properties [Geometry_Properties,...] | 計算して新しい属性フィールドに入力される、ジオメトリまたは形状のプロパティを指定します。
| String |
Length_Unit (オプション) | 長さを計算する単位を指定します。
| String |
Area_Unit (オプション) | 面積を計算する単位を指定します。
| String |
Coordinate_System (オプション) | 座標、長さ、および面積を計算する座標系。 デフォルトでは、入力フィーチャの座標系が使用されます。 | Coordinate System |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
Modified_Input_Features | 更新された入力フィーチャ。 | Feature Layer |
コードのサンプル
AddGeometryAttributes (ジオメトリ属性の追加) の例 (Python ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトは、AddGeometryAttributes ツールの使用方法を示しています。
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:\data\City.gdb"
arcpy.AddGeometryAttributes_management("roads", "LENGTH;LINE_START_MID_END")
AddGeometryAttributes (ジオメトリ属性の追加) の例 (スタンドアロン スクリプト)
各ライン フィーチャの表示範囲枠を取得し、その範囲内で 10 x 10 のグリッドを構築します。
# Name: GridCreation.py
# import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\City.gdb"
arcpy.env.outputCoordinateSystem = arcpy.Describe("roads").spatialReference
# Set local variables
in_features = "roads"
properties = "EXTENT"
length_unit = ""
area_unit = ""
coordinate_system = ""
# Generate the extent coordinates using Add Geometry Properties tool
arcpy.AddGeometryAttributes_management(in_features, properties, length_unit,
area_unit, coordinate_system)
# Use Search Cursor to walk through each feature and generate grids
with arcpy.da.SearchCursor(in_features, ["OID@", "EXT_MIN_X", "EXT_MIN_Y",
"EXT_MAX_X", "EXT_MAX_Y"]) as sCur:
for row in sCur:
minX, minY, maxX, maxY = row[1], row[2], row[3], row[4]
arcpy.CreateFishnet_management("fishnet_{0}".format(row[0]),
number_rows = 10,
number_columns = 10,
template = "{} {} {} {}".format(minX, maxX, minY, maxY),
origin_coord = "{} {}".format(minX, minY),
y_axis_coord = "{} {}".format(minX, maxY),
corner_coord = "{} {}".format(maxX, maxY),
geometry_type = "POLYGON",
labels = "NO_LABELS")
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい