概要
フィーチャクラスの空間参照と範囲を調べることで、デフォルトの XY 許容値を計算します。
ジオデータベース フィーチャクラスの場合、このツールから返される値は、ジオデータベース フィーチャクラスまたはデータセットの XY 許容値プロパティ、またはトポロジのクラスター許容値と同じです。カバレッジ フィーチャクラス、シェープ ファイル、CAD フィーチャクラスなど、ジオデータベースでないフィーチャクラスの場合、この値はフィーチャクラスの空間参照のデフォルト許容値に基づきます。
XY 許容値も、SpatialReference オブジェクトの XYTolerance プロパティによって、スクリプト内で使用できます。SpatialReference オブジェクトは、フィーチャクラスを記述することで作成できます。
使用法
このツールを使用して、デフォルトの XY 許容値をリセットすることはできません。このツールは、XY 許容値の計算だけを行います。
このツールの結果は、ツールからのメッセージとして返されます。値は、ジオプロセシングの [結果] ウィンドウで参照できます。または、ツールを実行する [結果] オブジェクトにアクセスすることで、値をスクリプト内の変数に割り当てることもできます。
ジオデータベースでないフィーチャクラスのデフォルトの XY 許容値は、空間参照によって変わりますが、その値は 0.001 メートルと等しくなります。このデフォルト値は変更できません。
ジオデータベース フィーチャクラスの XY 許容値は、新しいフィーチャクラスやそのフィーチャ データセットまたはトポロジをジオデータベース内に作成するときに指定できます。新しい XY 許容値を指定しない場合、そのフィーチャクラスのデフォルト値が使用され、通常は 0.001 メートルと等しくなります。フィーチャクラスがジオデータベースのトポロジ内に保存される場合、XY 許容値は、[クラスター許容値の設定 (Set Cluster Tolerance)] ツールを使用してリセットできます。詳細については、フィーチャクラスまたはデータセットを右クリックして、[プロパティ] をクリックしてから [許容値] タブを選択し、[許容値の設定について] ヘルプを確認します。
新しいフィーチャクラスを作成するツール ([フィーチャクラスの作成 (Create Feature Class)] や [フィーチャのコピー (Copy Features)] など) のほとんどは、XY 許容値環境設定を優先します。ただし、この環境を使用するツールだけが、出力フィーチャクラスに XY 許容値を設定します。入力 XY 許容値は、この環境設定の影響を受けません。
構文
arcpy.management.CalculateDefaultClusterTolerance(in_features)
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | デフォルトの XY 許容値を計算するフィーチャクラス。 | Feature Layer |
コードのサンプル
デフォルトの XY 許容値の計算の例 (Python ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトで、デフォルトのクラスター許容値の計算の関数をイミディエイト モードで使用する方法を示します。
import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/data"
arcpy.CalculateDefaultClusterTolerance_management("roads.shp")
デフォルトの XY 許容値の計算の例 2 (スタンドアロン ウィンドウ)
次の Python ウィンドウ スクリプトで、デフォルトのクラスター許容値の計算の関数をスクリプト環境で使用する方法を示します。
# Name: CalculateDefaultClusterTolerance_Example.py
# Description: Calculate the default cluster tolerance of a shape file
# Author: ESRI
#Import the system modules
import arcpy
from arcpy import env
env.workspace = "C:/temp"
#Set local variables
shapefileName = "linefc.shp"
arcpy.CalculateDefaultClusterTolerance_management(shapefileName)
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい