概要
ラスターの位置を参照画像に自動的に合わせるか、コントロール ポイント ファイルを使用して地理的位置合わせを行います。 入力データセットがモザイク データセットである場合、このツールは各モザイク データセット アイテムに対して動作します。 画像を自動位置合わせするには、入力ラスターと参照ラスターの地理的範囲が比較的近い必要があります。 それぞれのラスター データセットの位置が近いと、このツールの実行速度が速くなります。 入力ラスターを同じマップ空間に入れるには、いくつかのリンクを含むリンク ファイル (コントロール ポイント ファイルとも呼ばれている) の作成が必要な場合があります。
使用法
入力ラスターのジオリファレンス情報が更新されます。
[ジオリファレンス] ツールバーを使用して、リンク テーブルを作成できます。
[リセット] キーワード (Python では register_mode = "RESET") を使用すると、このツールを使用して適用されている地理座標系変換をすべて削除できます。
このツールでは、モザイク データセット内のすべてのアイテム、アイテムのサブセット、またはモザイク データセット内の 1 つのアイテムを位置合わせできます。 特定の 1 つのアイテムだけを位置合わせする場合は、モザイク データセットの絶対パスと、更新するアイテムが一意に特定されるクエリを入力する必要があります。
モザイク データセット内のアイテムを入力ラスターとして選択する方法の例を次に示します。
- \\Myserver\MyFolder\MyMosaicDataset\OBJECTID=1
- \\Myserver\MyFolder\MyMosaicDataset\NAME='tileName01'
アイテムのサブセットを選択する場合は、モザイク データセット レイヤーに対して選択できます。
入力ラスターがパンシャープン アイテムを含むモザイク データセットである場合、[位置合わせモード] パラメーター内で REGISTER_MS キーワードを選択すると、このツールでマルチスペクトル ラスターをパンクロマティック ラスターに位置合わせすることができます。 必ず、[参照ラスター] および [入力リンク ファイル] パラメーターを空のままにしておいてください。
構文
arcpy.management.RegisterRaster(in_raster, register_mode, {reference_raster}, {input_link_file}, {transformation_type}, {output_cpt_link_file}, {maximum_rms_value})| パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_raster | 再度位置合わせするラスター。 モザイク データセット アイテムの位置合わせでアップデートされるのは、モザイク データセット内の特定のアイテムです。 モザイク データセットのパスは、モザイク データセットの後ろにアイテムの Object ID が続きます。 たとえば、モザイク データセット内の最初のアイテムのパスは、次のようになります。.\mosaicDataset\objectid=1 | Mosaic Layer; Raster Dataset; Raster Layer |
register_mode | 位置合わせモードを指定します。 ラスターに変換を適用するか、変換をリセットすることができます。
| String |
reference_raster (オプション) | 入力ラスター データセットの位置合わせの基準となるラスター データセットを指定します。 マルチスペクトル モザイク データセット アイテムを、関連するパンクロマティック ラスター データセットに位置合わせをする場合、このパラメーターを空のままにします。 | Image Service; Internet Tiled Layer; Map Server Layer; Map Server; Mosaic Layer; Raster Dataset; Raster Layer; WMS Map |
input_link_file (オプション) | 入力ラスター データセットを参照データとリンクさせるための座標を含むファイル。 入力リンク テーブルは、モザイク レイヤー内の 1 つのモザイク アイテムに対して機能します。 入力では、処理対象のアイテムを選択するか、ObjectID を指定して、そのアイテムを指定する必要があります。 マルチスペクトル モザイク データセット アイテムを、関連するパンクロマティック ラスター データセットに位置合わせするには、このパラメーターを空のままにします。 | Feature Class; Text File |
transformation_type (オプション) | ラスター データセットをシフトさせるための方法を指定します。
| String |
output_cpt_link_file (オプション) | 指定された場合、このツールによって作成されたリンクを含むテキスト ファイルが書き込まれます。 このファイルは、[リンク ファイルによる幾何補正 (Warp From File)] ツールで使用できます。 出力リンク テーブルは、モザイク レイヤー内の 1 つのモザイク データセット アイテムに対して機能します。 入力では、処理対象のアイテムを選択するか、ObjectID を指定して、そのアイテムを指定する必要があります。 | Text File |
maximum_rms_value (オプション) | 出力で必要とされるモデル化された誤差 (ピクセル単位) の量。 デフォルト値は 0.5 です。0.3 未満の値は、過適合の状態を引き起こすため使用しないでください。 | Double |
派生した出力
| 名前 | 説明 | データ タイプ |
| out_raster | 出力ラスター データセット。 | Raster Dataset |
コードのサンプル
RegisterRaster (ラスターの位置合わせ) の例 1 (Python ウィンドウ)
以下は、RegisterRaster ツールを実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.RegisterRaster_management(
"\\cpu\data\nonref.tif", "REGISTER", "\\cpu\data\yesref.tif",
"\\cpu\data\links.txt", "POLYORDER1", "#")
RegisterRaster (ラスターの位置合わせ) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
以下は、RegisterRaster ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。
# Register raster using only control points
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"
rdname = "irs_ps.img"
mode = "REGISTER"
refrd = ""
linkfile = "C:/Workspace/irs_controls_13.txt"
order = "POLYORDER2"
arcpy.RegisterRaster_management(
rdname, mode, refrd, linkfile, order)
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい