ArcMap

ラスター プロパティを設定 (Set Raster Properties)

概要

ラスターまたはモザイク データセットに対して、データ タイプ、統計情報、および NoData 値を設定します。

ラスター統計情報とプロパティの詳細

使用法

  • このツールを使用すると、ラスターまたはモザイク データセットの統計情報を定義できます。通常、このツールを使用するのは、統計情報を自動的に計算させない場合です。設定できる統計情報は、各バンドの最小値、最大値、標準偏差、平均値です。これらの統計情報は、XML ファイルから読み取ることができます。

    この XML ファイルを作成するには、次のようにして、別のラスターまたはモザイク データセットから統計情報をエクスポートします。

    1. [カタログ] ウィンドウで、エクスポートする統計情報を持つラスターまたはモザイク データセットを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
    2. [統計情報] プロパティのある行まで下にスクロールします。
    3. [値] 列にある [オプション] ドロップダウン メニューを展開します。
    4. [統計情報を XML にエクスポート] をクリックします。

  • このツールで設定できるプロパティは、ArcMap のデフォルトのレンダリング設定と、他のツールで使用される統計情報を決定します。

    次のプロパティが設定できます。

    • [データ ソース タイプ]: セル値が標高データとカテゴリ データのどちらを表すか、この値が他の方法によって処理され、データを表示するときにストレッチが必要ないかどうかを定義します。
    • [バンドごとの統計情報]: 各バンドに対して、最小値、最大値、平均値、標準偏差の各値を定義できます。
    • [NoData 値のバンド]: 各バンドに対して、NoData 値を定義できます。

構文

arcpy.management.SetRasterProperties(in_raster, {data_type}, {statistics}, {stats_file}, {nodata}, {key_properties})
パラメーター説明データ タイプ
in_raster

設定対象のプロパティを持っているラスターまたはモザイク データセット。

Mosaic Layer ; Raster Layer
data_type
(オプション)

モザイク データセットの画像の種類。

  • GENERIC — モザイク データセットのデータ タイプは指定されません。
  • ELEVATION — モザイク データセットには、標高データが含まれています。
  • THEMATIC —土地被覆のような不連続な値を持つ主題データ。
  • PROCESSED —モザイク データセットは色調整されています。
  • SCIENTIFIC —データには科学的情報が含まれており、それらはデフォルトで赤〜青のカラー ランプで表示されます。
  • VECTOR_UV —データは、ベクター フィールド データの U 成分と V 成分を含む 2 バンド ラスターです。
  • VECTOR_MAGDIR —データは、ベクター フィールド データの大きさと方向を含む 2 バンド ラスターです。
String
statistics
[[band_index, min, max, mean, std_dev],...]
(オプション)

バンドと、最小値、最大値、平均値、標準偏差の各値を指定します。

Value Table
stats_file
(オプション)

統計情報を含む *.xml ファイル。

このファイルを作成するには、別のラスターまたはモザイク データセットから統計情報をエクスポートします。

File
nodata
[[band index, nodata_value],...]
(オプション)

各バンドの NoData 値を指定します。各バンドに一意な NoData 値を定義するか、すべてのバンドに対して同じ値を指定できます。各バンド選択に対して複数の NoData 値を定義する場合は、bands_for_nodata_value パラメーター内で各 NoData 値をスペースで区切ります。

Value Table
key_properties
[key_properties,...]
(オプション)

サポートされている固有のプロパティは次のとおりです。データには、このリストにないその他のプロパティも含めることができます。すべてのプロパティの大文字と小文字は区別されません。

  • AcquisitionDate
  • BandName
  • BlockName
  • CloudCover
  • DatasetTag
  • ディメンション
  • FlowDirection
  • フットプリント
  • HighCellSize
  • LowCellSize
  • MinCellSize
  • MaxCellSize
  • OffNadir
  • ParentRasterType
  • ParentTemplate
  • PerspectiveX
  • PerspectiveY
  • PerspectiveZ
  • ProductName
  • RadianceBias
  • RadianceGain
  • ReflectanceBias
  • RefelctanceGain
  • Segmented
  • SensorAzimuth
  • SensorElevation
  • SensorName
  • SolarIrradiance
  • SourceBandIndex
  • StdPressure
  • StdPressure_Max
  • StdTemperature
  • StdTemperature_Max
  • StdTime
  • StdTime_Max
  • StdZ
  • StdZ_max
  • SunAzimuth
  • SunElevation
  • ThermalConstant_K1
  • ThermalConstant_K2
  • 変数
  • VerticalAccuracy
  • WavelengthMin
  • WavelengthMax
Value Table

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_raster

出力ラスター データセット。

ラスター データセット

コードのサンプル

SetRasterProperties (ラスター プロパティを設定) の例 1 (Python ウィンドウ)

以下は、SetRasterProperties を実行する Python のサンプルです。

import arcpy
arcpy.SetRasterProperties_management("\\cpu\data\srtm.tif", "ELEVATION", 
                                     "1 50 400 5 28" , "#" , "#")
SetRasterProperties (ラスター プロパティを設定) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、SetRasterProperties を実行する Python スクリプトのサンプルです。

#Set raster dataset type and statistics

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"
    
arcpy.SetRasterProperties_management("srtmraster.tif", "ELEVATION", 
                                         "1 50 400 5 28", "#", "#")

環境

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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