概要
フォルダー内のファイルを反復処理します。
使用法
このツールは、ModelBuilder で使用するためのツールで、Python スクリプトでは使用できません。
[ファイル拡張子] オプションを使用すると、指定した拡張子を持つファイルだけを反復処理できます。たとえば、拡張子が「.log」のファイルだけを反復処理する場合は、[ファイル拡張子] パラメーターに「log」を設定します。
ファイルが [カタログ] ウィンドウでデータセットとして表示される場合、[ファイルの反復 (Iterate Files)] はそのファイルをスキップします。最も一般的な例は、シェープ ファイル、*.dbf ファイル、ラスター ファイル (*.jpg、*.tif、*.img、*.png、*.bmp)、CAD ファイル (*.dxf、*.dwg)、マップ ファイル (*.mxd)、およびパーソナル ジオデータベース (*.mdb) です。
ツールの出力は、「出力ファイル」と「名前」の 2 つです。「名前」は、他のツールでインライン変数(たとえば、%名前%) として使用できます。
.txt、.pdf、.zip などの拡張子に対して、オプションのパラメーターにファイル拡張子を指定します。たとえば、ツールがテキスト ファイルに対して反復処理を行い、その出力が [ASCII → ラスター (ASCII to Raster)] などのツールで使用される場合、オプションのファイル拡張子パラメーターに .txt を指定します。
ほとんどのツールは、[ファイルの反復 (Iterate Files)] ツールから出力ファイル形式を取得しますが、[コピー (Copy)] などの一部のツールでは、出力名でファイル拡張子を定義する必要があります。たとえば、[ファイルの反復 (Iterate Files)] ツールを使用して *.zip ファイルを反復処理し、[コピー (Copy)] ツールの入力として使用する場合は、出力名に Name.zip または %名前%.zip のように拡張子を含める必要があります。
反復子をモデルに追加すると、モデル内のすべてのツールが反復子の各値に対して反復処理されます。各反復値に対してモデル内の各ツールを実行したくない場合は、反復子だけを含むサブモデル (モデル内のモデル、またはネストされたモデル)を作成し、メイン モデルにモデル ツールとして追加します。
構文
arcpy.mb.IterateFiles(in_folder, {wildcard}, {extension}, {recursive})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_folder | 入力ファイルが保存されているフォルダー。 | Folder |
wildcard (オプション) | 結果を制限するために使用する、*(アスタリスク) と文字の組み合わせ。アスタリスクは「すべて」と同じ意味です。ワイルドカードを指定しない場合は、すべての値が返されます。たとえば、ワイルドカードを使用すると、名前が特定の文字や語句で始まる入力だけを反復処理できます (A*、Ari*、Land* など)。 | String |
extension (オプション) | TXT や ZIP などのファイル拡張子。指定した拡張子を持つファイルだけが反復処理されます。ファイル拡張子の前には、ピリオドを付けません。 | String |
recursive (オプション) | メイン フォルダー内のすべてのサブフォルダーを再帰的に反復処理するかどうかを決定します。
| Boolean |
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい