シェープファイルまたはフィーチャクラスへのダイアグラムのエクスポート
[ダイアグラムをフィーチャに変換 (Convert Diagram To Features)] ツールでは、出力場所パラメーターの指定内容に応じてシェープファイルまたはフィーチャクラスを作成します。
- ワークスペースまたはフィーチャ データセットを出力場所として指定すると、ダイアグラムのコンテンツがフィーチャクラスに変換されます。
- フォルダーを出力場所として指定すると、ダイアグラムのコンテンツが特定のサブフォルダー内のシェープファイルに変換されます。
同じフィーチャクラスまたは別のフィーチャクラスの複数のダイアグラムのエクスポート
[ダイアグラムをフィーチャに変換 (Convert Diagram To Features)] ツールでは、[既存の構成を再使用] オプションの有効/無効の設定に応じて、同じダイアグラム テンプレートによって実装された複数のダイアグラムが、同じフィーチャクラス/シェープファイルまたは別のフィーチャクラス/シェープファイルにエクスポートされます。
同じダイアグラム テンプレートに基づく複数のダイアグラムを同じフィーチャクラス/シェープファイルにエクスポートする
複数のダイアグラムを同じフィーチャクラスに変換するには、[既存の構成を再使用] オプションを有効にする必要があります。
最初のダイアグラムの変換時にジオデータベースを出力場所として指定した場合、このツールの処理は、ジオデータベース内への新しいフィーチャ データセットの作成から開始されます。このフィーチャ データセットには、変換元のダイアグラムのダイアグラム テンプレート名と同じ名前が付けられます。したがって、変換元のダイアグラムが TestTemplate という名前のダイアグラム テンプレートに基づいている場合、この第 1 ステップでは TestTemplate という名前の新しいフィーチャ データセットが作成されます。次に、ダイアグラム テンプレートの一部である各スケマティック フィーチャクラスに対応するフィーチャクラスが、スケマティック フィーチャクラス名と同じ名前で作成されます。つまり、ダイアグラム テンプレートに TestFC という名前のスケマティック フィーチャクラスが含まれている場合、TestTemplate フィーチャ データセット内に TestFC という名前の新しいフィーチャクラスが作成されます。最後に、新しいフィーチャクラスを使用して、変換されたダイアグラムに含まれる各スケマティック フィーチャに対応するフィーチャが作成されます。変換元のダイアグラムに TestFC というタイプのフィーチャが 10 個含まれている場合、新しいフィーチャクラスにも 10 個のフィーチャが作成されます。
同じダイアグラム テンプレートに基づく次のダイアグラム変換では、これらのフィーチャクラスが自動的に再使用されます。入力スケマティック ダイアグラムのフィーチャに対応する新しいフィーチャが、既存のフィーチャクラスのテーブルに追加されます。新しいフィーチャは、DiagramObjectID というフィールドによって、前のダイアグラムのフィーチャと区別されます。したがって、新たに変換されたこれらのフィーチャクラスをマップに追加しようとする場合、変換されたフィーチャクラスに含まれている可能性があるダイアグラムをフィルタリングして 1 つのダイアグラムを指定するための定義クエリ (この DiagramObjectID に基づく) が各フィーチャクラス レイヤーで必要になります。
同じダイアグラム テンプレートに基づく複数のダイアグラムを別のフィーチャクラス/シェープファイルにエクスポートする
複数のダイアグラムを別のフィーチャクラスに変換するには、[既存の構成を再使用] オプションを無効にする必要があります。
この場合、ジオデータベースを出力場所として指定すると、ジオデータベース内への新しいフィーチャ データセットの作成からツールの処理が開始されます。このフィーチャ データセットの名前は、変換したダイアグラムのダイアグラム テンプレート名にダイアグラム自体の名前を組み合わせたものになります。TestTemplate というダイアグラム テンプレートに基づく Test という名前のダイアグラムを変換した場合、フィーチャ データセットには、TestTemplate_Test という名前が付けられます。
次に、変換したダイアグラムに関連付けられたダイアグラム テンプレートの関連スケマティック フィーチャクラスのそれぞれに対応するフィーチャクラスがフィーチャ データセット内に作成されます。これらのフィーチャクラスの名前は、スケマティック フィーチャクラス名とダイアグラム名を組み合わせたものになります。ダイアグラム テンプレートに TestFC というスケマティック フィーチャクラスが含まれている場合、変換されたフィーチャ データセットには TestFC_Test というフィーチャクラスが含まれます。最後に、変換したダイアグラムに含まれる各スケマティック フィーチャに対応するフィーチャが作成されます。
エクスポート情報について
変換結果のフィーチャクラス/シェープファイルに含まれる各フィーチャは、変換前と同じ情報を使用して作成されます。以下の各セクションでは、変換した各フィールドの詳細を示します。
作成済みの各フィーチャ タイプにおける保存情報
- SCH_ID: そのスケマティック フィーチャの識別子
- FeatureCID: そのスケマティック フィーチャに関連付けられた実際のフィーチャのフィーチャクラス ID
- FeatureOID: そのスケマティック フィーチャに関連付けられた実際のフィーチャの ObjectID
- DiagramCID: 入力スケマティック ダイアグラムを実装するダイアグラム テンプレートの個別値 (SCHxD_DiagramClassName の DIAGRAMCLASSID フィールド値)
- DiagramID: 入力スケマティック ダイアグラムの個別値 (SCHxD_DiagramClassName スケマティック テーブルの DIAGRAMOBJECTID フィールド値)
- DiagName: 入力スケマティック ダイアグラム名 (SCHxD_DiagramClassName スケマティック テーブルの NAME フィールド値)
- DiagType: 入力スケマティック ダイアグラム テンプレート名 (SCHx_DIAGCLAS スケマティック テーブルの NAME)
- OBJECTID: 変換結果のフィーチャクラス/シェープファイル内の一意識別子
- SHAPE: SHAPE タイプ
ポイント フィーチャにおける保存情報
ノードに対応するポイント フィーチャ (入力スケマティック ダイアグラム内のノード オン リンク スケマティック フィーチャ) では、以下の補足フィールドも変換結果のフィーチャクラス/シェープファイルに保存されます。
- X: 入力スケマティック ダイアグラム内のスケマティック フィーチャの初期または保存された X 座標
- Y: 入力スケマティック ダイアグラム内のスケマティック フィーチャの初期または保存された Y 座標
- Rotation: 入力スケマティック ダイアグラム内のスケマティック フィーチャを表すシンボルに、必要に応じて適用される回転角度
ライン フィーチャにおける保存情報
入力スケマティック ダイアグラム内のリンクまたはサブリンク スケマティック フィーチャに対応するライン フィーチャでは、以下のフィールドも変換結果のフィーチャクラス/シェープファイルに保存されます。
- FROMSCH_ID: 変換したスケマティック フィーチャ リンクのスケマティック原点ノードの識別子
- TOSCH_ID: 変換したスケマティック フィーチャ リンクのスケマティック端点ノードの識別子
- SHAPE_Length: ライン フィーチャの長さ
ポリライン フィーチャにおける保存情報
入力スケマティック ダイアグラムでコンテナーとして表現されるノード スケマティック フィーチャに対応するポリライン フィーチャについては、ポイント フィーチャの場合と同じフィールドが変換後のフィールドとして生成されます。それ以外にも、ポリライン フィーチャの長さを示す SHAPE_Length というフィールドが生成されます。
ポリゴン フィーチャにおける保存情報
入力スケマティック ダイアグラムでコンテナーとして表現されるノード スケマティック フィーチャに対応するポリゴン フィーチャについては、ポリライン フィーチャの場合と同じフィールドが変換後のフィールドとして生成されます。それ以外にも、ポリゴン フィーチャの面積を示す SHAPE_Area というフィールドが生成されます。