概要
指定したレイヤー内および対象エリア内のデータを、選択した形式および空間参照に抽出します。さらに、そのデータを圧縮して、指定したアドレスに電子メールを送信します。このツールを使用して、[データの抽出] ジオプロセシング サービスを作成することができます。
使用法
編集が行われ、電子メール サーバーが設定されない限りは、ツールは正しく機能しません。電子メール サーバーの設定を構成するには、モデルを編集する前に、このモデルを独自のカスタム ツールボックスにコピーする必要があります。
- コピーしたモデルを右クリックし、[編集] を選択します。ModelBuilder が開き、次の図のようなモデルが表示されます。
- [Zip ファイルを添付して電子メールを送信 (Send Email With Zip File Attachment)] モデル エレメントをダブルクリックして、ツール ダイアログ ボックスを開きます。
- [差出人]、[件名]、[テキスト]、[最大ファイル サイズ]、[SMTP 電子メール サーバー] の値を入力します。
- [OK] をクリックします。
- 特定のレイヤーまたはカスタマイズした空間参照フォルダーを指定する必要がなければ、[クリップ対象レイヤー] と [カスタム空間参照フォルダー] のパラメーターは空のままにできます。[宛先] と [送信] パラメーターは空のままにします。[送信] パラメーターは Boolean データ タイプの派生出力で、ツールを使用するときにはパラメーターとして表示されません。Zip ファイルが指定した電子メール アドレスに送信されるときに、自動的に値が設定されます。
- モデルを保存して終了します。
- ArcMap で入力に指定するレイヤーを含むモデル ツールを実行し、作成された結果をジオプロセシング サービスとして公開します。
[フィーチャ フォーマット] と [ラスター フォーマット] パラメーターのドロップダウン メニューには、デフォルト フォーマットのリストが含まれます。これらのデフォルトのフォーマットは、モデルの [プロパティ] の [パラメーター] タブの [値のリスト] フィルターで設定します。
[フィーチャ フォーマット] パラメーターまたは [ラスター フォーマット] パラメーター用のフォーマットのリストを追加、変更、または削除することができます。変更を行う前に、このモデルを独自のカスタム ツールボックスにコピーする必要があります。
- このツールのコピー バージョンを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
- 表示された [プロパティ] ダイアログ ボックスで、[パラメーター] タブをクリックします。
- パラメーターのテーブルで、対象のパラメーターを見つけます。テーブルの右側で、 をクリックし、その値リストを表示します。デフォルトのフォーマット セットの一覧が表示されます。
- 必要に応じて一覧のフォーマットを追加または変更するか、一覧から削除します。指定する文字列は「フォーマットの名前 - 略名 - 拡張子」のように区切る必要があります。ハイフンと、ハイフンの前後に空白が 1 文字ずつ必要です。
- [OK] をクリックし、変更を適用して終了します。
[データの抽出タスク (Extract Data Task)] ツールは内部的に、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールを使用して、データを *.dgn、*.dwg、および *.dxf の CAD 形式に変換します。これらの各フォーマットはデフォルト リストに表示され、そのファイル タイプの最新バージョンにエクスポートされます。バージョンを変更するには、値のリスト内の「略名」を編集します。例として、DXF R2007 ではなく DXF R2005 を使用するには、次のように略名を DXF_R2005 に変更します。
- 文字列を Autodesk AutoCAD - DXF_R2007 - .dxf から AutoCAD - DXF_R2005 - .dxf に変更します。
略名のリストは、[CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールに含まれています。
デフォルトでは、サポートされているすべてのラスター形式は、ラスター フォーマットのドロップダウン リストの中に表示されています。
構文
arcpy.server.ExtractDataAndEmailTask(Layers_to_Clip, Area_of_Interest, Feature_Format, Raster_Format, To)
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
Layers_to_Clip [Layer,...] | クリップ対象のレイヤー。レイヤーは、マップの [コンテンツ] ウィンドウ内のフィーチャ レイヤーまたはラスター レイヤーである必要があります。このパラメーターでは、レイヤー ファイルは機能しません。 | Layer |
Area_of_Interest | レイヤーをクリップする 1 つまたは複数のポリゴン。 | Feature Set |
Feature_Format | 出力フィーチャのフォーマット。文字列は次の形式で指定します。
たとえば、次のように指定します。
このツールは内部的に [CAD へエクスポート (Export to CAD)] ツールを使用して、データを *.dgn、*.dwg、および *.dxf の CAD 形式に変換します。サポートされている略名としては、DGN_V8、DWG_R14、DWG_R2000、DWG_R2004、DWG_R2005、DWG_R2007、DWG_R2010、DXF_R14、DXF_R2000、DXF_R2004、DXF_R2005、DXF_R2007、DXF_R2010 が挙げられます。 デフォルトでない形式へのエクスポートについては、[Quick Export] ツールの使用がサポートされています。このツールを使用するには、Data Interoperability エクステンションをインストールする必要があります。Data Interoperability エクステンションは、デフォルトでは ArcGIS Desktop または ArcGIS Server にインストールされていません。 | String |
Raster_Format | 出力ラスター データセットのフォーマット。文字列は次の形式で指定します。
次の文字列はすべて機能します。
| String |
To | 受信者の電子メール アドレス。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
Sent | 電子メールが正常に送信されたかどうかを示すブール値。 | Boolean |
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい