Pro 1.3 および ArcMap 10.5 のリリースから、[時空間キューブの作成 (Create Space Time Cube)] ツールと [最適化ホット スポット分析 (Optimized Hot Spot Analysis)] ツールの空間バイアスの処理方法が変更されました。以前のバージョンのソフトウェアを使用して [最適化ホット スポット分析 (Optimized Hot Spot Analysis)] を実行したり、時空間キューブを作成したことがあるユーザーであれば、その分析またはキューブをまったく同じデータと同じパラメーター設定で再作成すると、キューブ範囲が変化していることがわかるでしょう。これは、これらのツールで空間バイアスを抑える方法を改善したためです。これまで、ツールは最も左上のデータ ポイントからグリッドを開始し、グリッドをセル サイズの半分上と半分奥に調整していました。新しい方法は、右端のバイアスの合計量と下端のバイアスの合計量を取得し、それらを半分に分割し、その量だけキューブを上および奥に移動します。これは、よりバランスの取れた空間バイアスの処理方法であり、存在するエッジ効果を最小限に抑える方法として優れています。
新しい空間バイアス調整を使用すると、より適切な結果が得られますが、何らかの理由で以前の範囲でキューブを再作成する必要がある場合は、[範囲] 環境設定を使用して範囲を指定できます。