サイレント インストールを実行する場合は、ESRI_LICENSE_HOST、SOFTWARE_CLASS、SEAT_PREFERENCE、DESKTOP_CONFIG コマンド ライン パラメーターを含むようにすることを強くお勧めします。これによってユーザーは、UI 操作や ArcGIS Administrator ウィザードを実行せずにインストールを実行できます。
要件
- サイレント インストールを実行する前に、10.1 より前のバージョンをすべてアンインストールする必要があります。
ArcGIS for Desktop インストールのコマンド ライン パラメーター
ArcGIS for Desktop の MSI を直接実行するためのコマンド ライン スイッチを以下に示します。必要に応じて、これらを MSI のコマンドと組み合わせて使用します。パラメーターは大文字と小文字を区別し、次の定義に従って使用する必要があります。
パラメーター | 値 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
ESRI_LICENSE_HOST= | License Manager | はい | ライセンス マネージャーのコンピューター名。 |
SOFTWARE_CLASS= | Viewer | はい | ArcGIS for Desktop を Basic (ArcView) としてインストール。 |
Editor | ArcGIS for Desktop を Standard (ArcEditor) としてインストール。 | ||
Professional | ArcGIS for Desktop を Advanced (ArcInfo) としてインストール。 | ||
SEAT_PREFERENCE= | Fixed | はい | ArcGIS ソフトウェア クラスを単独使用シートとしてインストール。 |
Float | はい | ArcGIS ソフトウェア クラスを同時使用シートとしてインストール。 | |
INSTALLDIR | いいえ | ArcGIS for Desktop のインストール場所。指定されていない場合は、%System Drive%\Program Files\ArcGIS になります。 | |
INSTALLDIR1 | いいえ | Python のインストール場所。この機能が必要で、値が指定されていない場合、デフォルトのインストール先は、ローカル システム ドライブの Python27 になります。 | |
DESKTOP_CONFIG | TRUE | はい (コマンド ラインで ESRI_LICENSE_HOST、SOFTWARE_CLASS、および SEAT_PREFERENCE を指定した場合) | このパラメーターを TRUE に設定すると、セットアップの最後に ArcGIS Administrator ウィザードが自動的に起動しません。 |
BLOCKADDINS | #0 | いいえ | デジタル署名の有無にかかわらず、すべてのアドインを読み込みます。 |
#1 | いいえ | 信頼できる認証機関によるデジタル署名のあるアドインのみを読み込んで使用します。 | |
#2 | いいえ | Esri が公開しているアドインのみを読み込んで使用します。 | |
#3 | いいえ | 管理者フォルダーのアドインと、Esri が公開しているすべてのアドインを読み込みます。 | |
#4 | いいえ | このアプリケーションではアドインの読み込みや実行を行いません。 | |
ENABLEEUEI | 0 | いいえ | Esri User Experience Improvement で、[participation] を有効にしないでください。 |
1 (1 がデフォルト) | いいえ | Esri User Experience Improvement で、[participation] を有効にしてください。 | |
MODIFYFLEXDACL | TRUE | いいえ | デフォルト値は FALSE です。このプロパティを TRUE にすると、次の権限が変更され、任意のユーザーが FlexNet アンカー サービスを管理できるようになります。 SERVICE_QUERY_CONFIG SERVICE_QUERY_STATUS SERVICE_ENUMERATE_DEPENDENTS SERVICE_START SERVICE_INTERROGATE SERVICE_USER_DEFINED_CONTROL READ_CONTROL |
ArcGIS for Desktop の標準インストールの自動実行方法
コマンド ラインからこのコマンドを実行することで、コンピューター「GIS」をライセンス マネージャーとする同時使用版 ArcInfo として、ArcGIS for Desktop をインストールできます。また、この例では Python を D:\python27 にインストールします。
<setup staging location>\setup.exe ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE INSTALLDIR1=D:\python27 /qb追加のコマンド ライン パラメーターとして、以下を使用できます。
INSTALLDIR=<インストール ディレクトリ> を使用して、インストール場所を指定できます。INSTALLDIR パラメーターが指定されていない場合、デフォルトの場所は C:\Program Files\ArcGIS です。10.3.1 へアップグレードしているときに INSTALLDIR パラメーターが適用できない場合は、以前のインストールのインストール場所を検出します。INSTALLDIR1=<インストール ディレクトリ> を使用して、Python のインストール場所を指定できます。この機能のデフォルトの場所は、ローカル システム ドライブの Python27 です。
次に、管理ユーザーがサーバー (\\machinename) 上に存在するクライアント インストールの例を示します。
\\machinename\ArcGIS\setup.exe INSTALLDIR=C:\ArcGIS ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qbArcGIS for Desktop の完全サイレント インストール方法
コマンド ラインから次のコマンドを実行することで、コンピューター「GIS」をライセンス マネージャーとする ArcEditor として、ArcGIS for Desktop の完全インストールを実行できます。
<setup staging location>\setup.exe ADDLOCAL=ALL ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Editor SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qb追加のコマンド ライン パラメーターとして、以下を使用できます。
INSTALLDIR=<インストール ディレクトリ> (デフォルトの場所である C:\Program Files\ArcGIS にインストールしない場合)。10.3.1 へアップグレードしているときに INSTALLDIR パラメーターが適用できない場合は、インストール場所を検出します。
たとえば、次のような場合です。
<setup staging location>\setup.exe INSTALLDIR=C:\ArcGIS ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Editor SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qbArcGIS for Desktop のカスタム サイレント インストール方法
コマンド ラインから次のコマンドを実行することで、コンピューター「GIS」をライセンス マネージャーとするシートタイプ ArcInfo として、ArcGIS for Desktop のカスタム インストールを実行できます。
<setup staging location>\setup.exe /qb ADDLOCAL=<feature1>,<feature2>,.... ESRI_LICENSE_HOST=GIS SOFTWARE_CLASS=Professional SEAT_PREFERENCE=Float DESKTOP_CONFIG=TRUE /qbインストール機能を以下のように指定します。
ADDLOCAL 機能(各機能名を指定する必要があります。たとえば、ADDLOCAL=Applications を使用してすべてのアプリケーション サブ機能をインストールすることはできません。) |
アプリケーション |
ArcMap |
ArcCatalog |
その他の機能 |
Python |
エクステンション |
Ext_3D_Analyst |
ArcScan |
GeoStatisticalAnalyst |
ArcMap_Publishing_Extension |
SpatialAnalyst |
Schematics |
NetworkAnalyst |
TrackingAnalyst |
スタイル |
CivicAndBusiness |
NaturalResources |
テンプレート |
TemplateGeneral |
TemplateIndustry |
TemplateWorld |
TemplateUSA |
ArcGIS 10.3.1 for Desktop のサイレント アンインストール方法
製品をサイレントにアンインストールするには、次の Windows インストーラー コマンドを使用します。
msiexec.exe /x <{product code}> /qbたとえば、ArcGIS 10.3.1 for Desktop をサイレント アンインストールするには、次のコマンド ラインを使用します。
msiexec.exe /x {831DD630-F230-49C6-AD41-312E8E0F9CEE} /qb