プロビジョニング ファイルでは、ソフトウェア認証ウィザードでユーザー情報と認証情報を事前に入力しておくことにより、エンタープライズ環境にエンタープライズ版単独使用ライセンスを簡単に適用できます。このトピックでは、プロビジョニング ファイルを作成し使用して、ライセンス マネージャーとエンドユーザー コンピューターの両方でライセンスを認証する方法、および組織内のライセンス マネージャーでライセンスを認証する方法について説明します。プロビジョニング ファイルは、オンプレミスの Portal for ArcGIS を経由した ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザー ライセンスの認証をサポートしていません。ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザー ライセンスの認証と構成の詳細については、「Portal for ArcGIS で使用するためのライセンス マネージャーの構成」をご参照ください。
ライセンス マネージャー用プロビジョニング ファイルの作成
- Esri カスタマー サービスまたは販売代理店からプロビジョニング ファイルを受信していない場合は、次のテンプレートを使用して作成できます。テキスト エディター (たとえば、メモ帳) を開き、認証する必要のある機能に基づいて、次の情報を入力します。下の例で、すべてのコア ArcGIS Desktop 製品 (Desktop Advanced、Desktop Standard、および Desktop Basic) のエンタープライズ版単独使用 (EEA) ライセンス 10 本は、すべての主要エクステンションおよびその他いくつかのエクステンションとともに認証されます。Esri カスタマー サービスから指定された認証番号 (EFL または EEA) を使用して、認証するライセンスの数を設定してください。
// User Information
First Name=
Last Name=
Organization=
Department=
Email=
Address 1=
City=
State/Province=
Country=
Zip/Postal Code=
Phone Number=
// Features and authorization numbers
Desktop Advanced=EEA123456789=10
Desktop Standard=EEA123456789=10
Desktop Basic=EEA123456789=10
3D Analyst=EEA123456789=10
Spatial Analyst=EEA123456789=10
Network Analyst=EEA123456789=10
Publisher=EEA123456789=10
Data Interoperability=EEA123456789=10
Geostatistical Analyst=EEA123456789=10
Tracking Analyst=EEA123456789=10
Schematics=EEA123456789=10
//Other Extensions
Business Analyst=EEA123456789=10
Production Mapping=EEA123456789=10
Workflow Manager=EEA123456789=10
プロビジョニング ファイルに入力しておいた情報は、ソフトウェア認証ウィザードで認証ダイアログ ボックスの入力項目値の設定に使用されます。これにより、ライセンス マネージャーの認証にかかる時間を節約できます。プロビジョニング ファイル内のコア製品およびエクステンションの名前は、ソフトウェア認証ウィザードのコア製品およびエクステンションの名前と一致していなければなりません。
- このファイルを *.prvs ファイルとして保存します。
プロビジョニング ファイルの使用
ソフトウェア認証ウィザードの操作
- ライセンス マネージャーで、[スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [License Manager] の順にクリックして License Server Administrator を起動します。
Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。
<インストール パス>/arcgis/license10.6/LSAdmin
- [コンテンツ] ウィンドウで、[認証] (選択されていない場合) を選択し、[今すぐ認証] をクリックします。
- [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] オプションを選択します。
- 上のステップで作成しておいた保存済みの *.prvs ファイルの場所を参照します。
- 認証方法を選択します。
- ダイアログ ボックスに入力した情報を見直して、認証プロセスを完了します。
Windows 上でのサイレント認証
- ライセンス マネージャーで、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。[スタート] → [実行] の順にクリックし、「cmd」と入力してから、[OK] をクリックします。
- パスを C:\Program Files\ArcGIS\License10.6\bin に変更します。
- 「softwareauthorizationLS -S -VER 10.6 -LIF <*.prvs ファイルへのパス>」コマンドを入力し、ソフトウェアをサイレント認証します。
Linux 上でのサイレント認証
- ライセンス マネージャーで、パスをライセンス マネージャーのインストール ディレクトリに変更します。
- 「softwareauthorizationLS -S -VER 10.6 -LIF <*.prvs ファイルへのパス>」コマンドを入力し、ソフトウェアをサイレント認証します。
エンドユーザー コンピューター用プロビジョニング ファイルの作成
- テキスト エディター (たとえば、メモ帳) を開き、認証する必要のある機能に基づいて、次の情報を入力します。下の例で、すべての主要エクステンションおよび ArcGIS Workflow Manager と一緒に認証されるのは、ArcGIS Desktop Advanced の単独使用ライセンスです。エンドユーザー コンピューター上で認証したいエクステンションと一緒に他のデスクトップ単独使用ライセンス製品も認証する必要がある場合は、Desktop Standard ではなく Desktop Basic または Desktop Advanced を使用してください。Esri カスタマー サービスから指定された認証番号 (EEAxxxxxxxxx) を使用してください。この認証番号は、ライセンス マネージャーでエンタープライズ版単独使用ライセンスを認証する際に使用したものと同じ番号です。メイン エクステンション以外のエクステンションの情報は、[他のエクステンション] セクションで入力できます。
// License Manager information
Actserver=<組織内のライセンス マネージャーの名前>
// Features and authorization numbers
Desktop Advanced=EEA123456789
3D Analyst=EEA123456789
Spatial Analyst=EEA123456789
Network Analyst=EEA123456789
Publisher=EEA123456789
Data Interoperability=EEA123456789
Geostatistical Analyst=EEA123456789
Tracking Analyst=EEA123456789
Schematics=EEA123456789
// Other Extensions
Workflow Manager=EEA123456789
Business Analyst=EEA123456789
プロビジョニング ファイルに入力しておいた情報は、[ソフトウェア認証ウィザード] で認証ダイアログ ボックスの入力項目値の設定に使用されます。これにより、ArcGIS ソフトウェアの認証にかかる時間を節約できます。プロビジョニング ファイル内のコア製品およびエクステンションの名前は、ソフトウェア認証ウィザードのコア製品およびエクステンションの名前と一致していなければなりません。
- このファイルを *.prvc ファイルとして保存します。
プロビジョニング ファイルの使用
ソフトウェア認証ウィザードの操作
- エンドユーザー コンピューター上で製品のインストール後に表示された ArcGIS Administrator ウィザードから、該当の単独使用ライセンス製品を選択し、[今すぐ認証] をクリックします。
- [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] オプションを選択します。
- 上のステップで作成しておいた保存済みの *.prvc ファイルの場所を参照します。
- [ローカルのライセンス サーバーからソフトウェアを認証。] を選択します (ローカル エンタープライズ ライセンス サーバーがプロビジョニング ファイル内で定義されていない場合のみ適用されます)。
- ダイアログ ボックスに入力した情報を見直して、認証プロセスを完了します。
サイレント認証
- ArcGIS ソフトウェアのインストール完了後、エンドユーザー コンピューターでコマンド プロンプト ウィンドウを開きます。[スタート] → [実行] をクリックし、「cmd」を入力してから、[OK] をクリックします。
- パスを C:\Program Files\Common Files\ArcGIS\bin に変更します。
- 「softwareauthorization -S -LIF <*.prvc ファイルへのパス>」コマンドを入力し、ソフトウェアをサイレント認証します。