メタデータのポータルへの公開

アイテムのメタデータを組織のポータルに公開するには、アイテムの公開方法に応じて、さまざまな方法があります。権限がある場合、マップをホスト サービスとして ArcMap からポータルに直接公開できます。その他にも、ArcGIS for Desktop のジオプロセシング ツールを使用したり、ArcGIS Pro を使用したり、Web ブラウザーを使ってポータルにアクセスしたりする方法で、アイテムをコンピューターからポータルに追加できます。アイテムを記述するメタデータを作成し、そのメタデータがアイテムとともにポータルに自動的に読み込まれない場合、アイテムのメタデータのコピーをファイルに保存して、ポータルのメタデータ エディターを使用してそれをアイテムに追加することができます。

[説明] タブです。の [アイテム詳細] ページで利用できるアイテムのメタデータは、ポータルによってインデックスが作成され、ユーザーがアイテムを検索するときに使用されます。

アイテムとともにメタデータを公開

マップをホスト サービスとして組織のポータルに公開するとき、マップのメタデータはサービスのメタデータとしてポータルに自動的に公開されます。ArcGIS メタデータ エディターで指定した、マップを説明するメタデータ コンテンツは、マップをサービスとして公開する準備をするときに、[サービス エディター] ダイアログ ボックスの [アイテム説明] タブに自動的に表示されます。ダイアログ ボックスにはマップのメタデータの一部しか表示されませんが、メタデータ ドキュメント全体が公開されます。コンピューター名、ファイル パス、ユーザー名など、ネットワーク セキュリティを損なう可能性のある情報は、マップのメタデータから削除されます。

マップを公開した後は、ホスト サービスのメタデータを編集して、コンテンツを元のマップ ドキュメントよりもサービスに限定的にできます。これは、ArcMap の [カタログ] ウィンドウで実行できます。

1. ArcGIS for Desktop で組織サイトにサイン インします。
2. [カタログ] ウィンドウで、[マイ ホスト サービス] を参照します。
3. メタデータを編集したいホスト サービスを右クリックします。
4. [アイテム説明] をクリックします。

   The Item Description dialog box opens. The item's metadata is displayed in the Description tab.

   

5. [説明] タブです。の [編集] ボタン をクリックします。

アイテムのメタデータのコピーを保存およびアップロード

このオプションを組織サイトで有効化すると、ホスト サービス以外のポータル内のアイテムは、メタデータを持つことができます。このオプションが有効化される前に共有されたアイテムには、メタデータがありません。また、一部のアイテムがコンピューターからやその他の ArcGIS ソフトウェアを使用してポータルに追加された場合、メタデータがアイテムとともにアップロードされない可能性があります。

ArcMap では、これらのアイテムの完全なメタデータを表示または編集できません。ただし、Web ブラウザーや ArcGIS Pro からポータルにアクセスできるユーザーは、この情報にアクセスできます (利用可能な場合)。それらのユーザーをサポートするには、元のアイテムのメタデータのコピーを XML ファイルに保存し、それをポータルのメタデータ エディターを使用してポータル アイテムにインポートします (ポータル アイテムを更新する権限がある場合)。

次のスタイルシートを使用すると、アイテムのメタデータを XML ファイルとして保存できます。1 つのスタイルシートは、元のメタデータ XML ドキュメントの完全なコピーを保存できます。その他のスタイルシートは、アイテムのメタデータからさまざまなレベルの機密情報を削除し、結果を XML ファイルとして保存します。たとえば、アイテムのメタデータを一般ユーザーと共有する場合、まず、メタデータからコンピューター、データベース、ユーザー名に関する情報を削除します。この処理を実行するモデルまたはスクリプトを作成してから、作成された XML ファイルを [メタデータのエクスポート (Export Metadata)] ツールに送ります。これらのスタイルシートは、<ArcGIS Installation Location>\Metadata\Stylesheets\gpTools フォルダーにあります。

exact copy of.xslt	アイテムのメタデータの正確なコピーを XML ファイルとして作成。このスタイルシートを使って、たとえばジオデータベース アイテムのメタデータのコピーをローカル ファイルに保存し、そのファイルを開いてメタデータを確認できます。
remove local storage info.xslt	アイテムのメタデータ内にコンピューター名があれば、すべて削除します。コンピューター名のあった場所やそのコンテキストに応じて、異なるアクションが実行されます。情報を含むメタデータ エレメントが削除されるか、コンピューター名が存在する UNC パスから削除されるか、位置が保留として識別されるようにメタデータ エレメントの値が変更されます。この XSLT は、アイテムのメタデータをパッケージ化する前に使用されます。
remove local storage info strict.xslt	remove local storage info.xslt と同じ情報を削除しますが、URL として提供されていないすべてのファイル パスを削除します。オペレーティング システム情報、データベース タイプ、およびジオプロセシング履歴が削除されます。ジオプロセシング履歴の大半は、ファイル パスとデータベース接続情報で構成されています。この XSLT を使用して、サービスとして公開する前に、マップのメタデータを処理します。

1. [XSLT 変換 (XSLT Transformation)] ツールを開きます。
2. [ソース メタデータ] パラメーターを、完全なメタデータを持つローカル アイテムに設定します。
3. [入力 XSLT ファイル] パラメーターを、上記のいずれかの XSLT スタイルシートへのパスに設定します。
4. [出力ファイル] パラメーターを、拡張子が .xml のファイルに設定します。
5. ツールを実行します。
6. Web ブラウザーを使用して、ポータル アイテムのメタデータを編集します。
7. ポータルのメタデータ エディターで、[開く] をクリックし、手順 4 で作成した XML ファイルを選択して、[保存して閉じる] をクリックします。