モデル エレメントは、モデルの基本的な構成要素です。次の 3 種類のモデル エレメントがあります。
- ツール: ジオプロセシング ツールは、モデルのワークフローの基本的な構成要素です。ツールは、地理データまたは表形式データに対してさまざまな処理を実行します。モデルに追加されたツールは、モデル エレメントになります。
- 変数: 変数は、値またはディスクに保存されているデータの参照を保持するモデルのエレメントです。変数には、次の 2 つのタイプがあります。
- データ: データ変数は、ディスクに保存されているデータについての説明情報を含むモデル エレメントです。データ変数で表されるデータのプロパティには、フィールド情報、空間参照、およびパスが含まれます。
- 値: 値変数は、文字列、数値、Boolean 値(true または false)、空間参照、距離単位、範囲などの値です。ディスクに保存されているデータへの参照を含めることはできません。
- コネクタ: コネクタは、データと値をツールに接続します。コネクタの矢印は、処理の方向を示します。コネクタには次の 4 種類があります。
- データ: データ コネクタは、データ変数と値変数をツールに接続します。
- 環境: 環境コネクタは、環境設定(データまたは値)を含む変数をツールに接続します。ツールを実行したときに、環境設定が使用されます。
- 前提条件: 前提条件コネクタは、変数をツールに接続します。ツールは、前提条件変数の内容が作成された後にだけ実行されます。
- フィードバック: フィードバック コネクタは、ツールの出力を同じツールにもう一度入力として接続します。
次の図に、ModelBuilder でのモデル エレメントの分類を示します。
エレメント | 画像 | 説明 | ||||||
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データ変数 | モデルに追加された既存のデータ。一般的に、データ変数はツールの入力パラメータを指定した結果です。この既存のデータは、プロジェクト データと呼ばれる場合もあります。 | |||||||
出力データ変数 | 出力データは、モデル内のツールによって作成された新しいデータです。ツールをモデルに追加すると、ツールの出力データを表す変数が自動的に作成され、ツールに接続されます。
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値変数 | ツールに入力される値。 | |||||||
値変数 | ツールの結果の値。出力値は、他のツールの入力として使用できます。たとえば、[値の計算(Calculate Value)] ツールは、論理計算または算術計算の結果を出力します。 | |||||||
ツール |
組み込みツール。これらのツールは、ArcObjects と .NET などのコンパイルされたプログラミング言語を使って構築されます。一般的に、組み込みツールはシステム ツールを指します(ArcGIS とともにインストールされるツール)。
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ツール |
スクリプト ツール。スクリプト ツール ウィザードを使用してこれらのツールを作成し、Python ファイル(*.py)、AML ファイル(*.aml)、実行可能ファイル(*.exe または *.bat)など、ディスク上のスクリプト ファイルを実行します。 | |||||||
ツール | モデル ツールモデルは、ワークフローを示すように接続された多数のツールのコレクションです。モデル ツールは、ツールのダイアログ ボックスから実行するか、別のモデルまたはスクリプトに追加して使用することができます。 |