ArcGlobe の 3D 効果ツールバーの使用について

3D Analyst のライセンスで利用可能。

ArcGlobe の [3D 効果] ツールバーを使用すると、レイヤーの プロパティ ダイアログ ボックスを開かなくても、レイヤーの表示プロパティにアクセスできます。レイヤーの透過性の調整、フェイス表示設定の変更、照明効果の切り替え、陰影処理モードおよび表示優先度の設定を、[3D 効果] ツールバーを使って行うことができます。

フェイスの表示設定は、[3D 効果] ツールバーからのみアクセス可能なプロパティです。フェイスの表示設定を使用して、地表面フィーチャやグラフィックスの表側や裏側の表示をオフにします。たとえば、背景として使用されるマルチパッチ シェープファイルで囲まれたデータがある場合、フェイスの表示設定を使って背景フェイスの一方の表示をオフにしておけば、背景の外からズームしても、常にデータを表示することができます。

以下に、各部の名称を示した ArcGlobe の [3D 効果] ツールバーを示します。

グループ レイヤー用の効果

グループ レイヤー用にも 3D 効果を指定できます。この場合、効果はグループ内のすべてのレイヤーに適用されます。明るさとコントラストはラスター レイヤーと CAD ドローイング レイヤーだけに適用されるため、この種のレイヤーを含まないグループ レイヤーを選択した場合は、[明るさ] と [コントラスト] のコントロールは無効なままで、[透過表示] のみが有効になります。ラスター レイヤーまたは CAD ドローイング レイヤーを含むグループ レイヤーを選択した場合は、3 つのコントロールすべてが使用可能になります。

グループ レイヤーに対して効果を指定した場合、効果プロパティはグループ レイヤーのプロパティとしてそのグループ レイヤー内に格納され、グループ内の個々のレイヤーに格納された既存の効果プロパティは無効になります。グループの既存のレイヤーのプロパティは変更されません。オーバーライドされるだけです。したがって、グループ レイヤー用の効果プロパティが 0 ならば、グループ内の個々のレイヤーの効果プロパティが使用され、オーバーライドは発生しません。グループ内の各レイヤーはこの効果について固有の値を維持できます。ただし、グループ レイヤーの効果プロパティを 0 以外の値に変更した場合は、グループ内のどのレイヤーも、この効果の値で描画されます。つまり、このプロパティのレイヤー固有の値は無視されることになります。

グループ レイヤー用の効果の背景にあるロジックは、多数のレイヤーの効果プロパティを一度に簡単に設定できるという点で便利です。しかも、個々のレイヤーでそれぞれ固有の効果プロパティが使用されるようにプロパティの値を戻すことができます。