このトピックでは、旧バージョンの ArcIMS にホストされているメタデータ サービスで現在のバージョンの ArcGIS for Desktop を使用する方法を説明します。
ArcIMS メタデータ サービスでは、メタデータが何らかのメタデータ規格に準拠している必要はありません。ただし、デフォルトでは、基本検索をサポートする次の 5 つの情報の提供が要求されます。
- タイトル - メタデータ サービスを使用するコミュニティ全体にとって適切な GIS リソースの名称。
- 公開者 - リソースを提供している組織の名称。
- 空間的範囲 - リソースの地理的位置。リソースが非空間で、範囲が提供されない場合、そのリソースは検索されません。代わりに、グローブの範囲を提供します。
- 主題 - リソースに対して 1 つ以上のトピック カテゴリを選択します。たとえば、土壌試験のデータの場合、農業、地球物理学、環境関連のカテゴリの主題コードがすべて該当する可能性があります。すべてを選択すると、それらのカテゴリのどれで検索しても、このデータのメタデータが見つかります。
- コンテンツ タイプ - リソースを最も適切に説明するタイプを選択します。たとえば、内部メタデータ サービスの場合、ネットワーク上の共有フォルダに配置されたすべてのリソースがダウンロード可能と考えられます。インターネットベースのメタデータ サービスの場合は、リソースが Web ページから保存できるか、FTP の場所から転送できる場合に限り、そのリソースはダウンロード可能と考えられます。
サムネイルは必須でありませんが、検索結果を評価する際に役立つため、強く推奨します。
メタデータを公開するときに、これらの必須情報が含まれるかどうかチェックされます。何らかの必須情報が欠けている場合、ドキュメントは公開されません。レポートが表示され、欠けている情報が示されます。
ArcIMS メタデータ サービスが要求する情報と、それをサポートするために実行される検証は、メタデータ規格とは無関係です。メタデータ規格に対して有効なメタデータでも、ArcIMS メタデータ サービスが要求する情報を持っていない可能性があります。メタデータを ArcIMS メタデータ サービスに公開するときにサポートされる検証のタイプは、たとえば、XML スキーマの検証をサポートするために強化することはできません。
ArcIMS メタデータ サービスの場合は、検証を無効にすることができます。メタデータ サービスが検証を要求していない場合、メタデータは検証されず、すべての XML ファイルをメタデータ サービスに公開できます。ただし、公開されたドキュメントを検索で見つけることが難しくなる可能性があります。
メタデータの整合チェック
メタデータが公開されると、ArcGIS は該当する ArcGIS および FGDC メタデータ エレメントで必須情報を検索します。メタデータが現行のメタデータ規格にアップグレードされないか、現行バージョンの ArcGIS で編集されない場合に、レガシー データのメタデータをサポートするためにのみ、FGDC メタデータ エレメントの公開はサポートされています。
ArcGIS メタデータ エレメントの情報が優先されます。つまり、ArcGIS メタデータ エレメントと FGDC メタデータ エレメントの両方にタイトルが存在する場合、ArcIMS メタデータ サービスでメタデータ ドキュメントに名前を付けるときに、ArcGIS メタデータ エレメントの値が使用されます。FGDC メタデータ内の単語を使用した全文検索でもドキュメントを検出できますが、ドキュメントのタイトルに特化した検索では、ArcGIS メタデータ タイトル内の単語だけが使用されます。
FGDC コンテンツのみを含むメタデータを公開すると、「utilitiesCommunication」などの該当する主題コードがないか主題キーワードが調べられます。同様に、コンテンツ タイプ コードがないかリソースの説明が調べられます。ArcGIS メタデータ形式にアップグレードされていないメタデータ内で ArcGIS が検索するコードの詳細については、ArcGIS Desktop 9.3.1 のヘルプをご参照ください。