曲率関数は、斜面の形状や曲率を表示します。サーフェスの一部は、凸面または凹面である可能性があります。これは、曲率値を調べることでわかります。曲率は、サーフェスの二次関数を計算することで求められます。
曲率関数の出力を使用して、集水域の物理的特徴を説明し、侵食プロセスや流出プロセスの把握に役立てることができます。曲率値を使用すると、土壌の浸食パターンや土地の排水を調べることができます。断面曲率は、侵食や沈殿につながる流れの加速と減速に影響を与えます。平面曲率は、流れの収束と分岐に影響を与えます。
曲率関数には 3 つのパラメーターがあります。
入力ラスター - 各ピクセルが標高を格納している DEM ラスター。
- 曲率タイプ - 曲率タイプは、斜面のさまざまな側面を強調します。曲率タイプには、断面、平面、標準の 3 つのオプションがあります。
- Z 係数 - Z 単位の測定基準が入力サーフェスの XY 単位と異なる場合、Z 係数を使用して Z 計測単位を調整します。X、Y 単位と Z 単位の測定基準が同じ場合、Z 係数は 1 に設定されます。最終的な出力サーフェスを計算する際、入力サーフェスの Z 値に Z 係数が乗算されます。たとえば、Z 単位がフィートであり、X、Y 単位がメートルの場合、1 フィートは 0.3048 メートルなので、Z 係数 0.3048 を使用して Z 単位をフィートからメートルへ変換します。
曲率タイプ
曲率タイプは、斜面の形状のさまざまな側面を強調します。希望の表示に合わせて、曲率タイプを選択します。
断面
断面曲率は斜面に平行で、最大傾斜角の方向を示します。これは、サーフェス上の流れの加速と減速に影響を与えます。負の値 (A) は、サーフェスがそのセルで上方向に凸状であることを示し、流れは減速します。正の値 (B) は、サーフェスがそのセルで上方向に凹状であることを示し、流れは加速します。ゼロの値は、サーフェスが直線であることを示します (C)。
平面
平面曲率は、最大傾斜角の方向と垂直です。平面曲率は、サーフェス上の流れの収束と分岐に関係しています。正の値 (A) は、サーフェスがそのセルで横方向に凸状であることを示します。負の平面 (B) は、サーフェスがそのセルで横方向に凹状であることを示します。ゼロの値は、サーフェスが直線であることを示します (C)。
標準
標準曲率は、断面と平面の両方の曲率を組み合わせたものです。断面曲率は、侵食や沈殿につながる流れの加速と減速に影響を与えます。平面曲率は、流れの収束と分岐に影響を与えます。平面曲率と断面曲率を一緒に考慮することで、サーフェス上の流れをより正確に理解することができます。
次の図では、列は平面曲率、行は断面曲率を示しています。平面の列は、左から右に、正、負、および 0 を表しています。段目の曲率は、上から下に、負、正、および 0 を表しています。