このワークフローでは、時系列のセットから画像を取得して、多次元モザイク データセットを作成する方法を説明します。
多次元モザイク データセットの要件
多次元モザイク データセットには、次の 3 つのフィールドが必要です。
- Variable という名前の文字列フィールド。
- Dimensions という名前の文字列フィールド。ディメンションの名前をカンマ区切りで格納します。
- ディメンションを定義する 1 つ以上のフィールド。
モザイク データセットがこれらの 3 つの要件を満たしている場合は、時系列の画像のセットから多次元モザイク データセットを作成できます。
3 つのフィールドを追加して値を設定し、情報の集約オプションを使用してモザイク データセットを同期します。たとえば、TIFF 画像のセットに WinterTemperature_2001_12.tif、WinterTemperature_2002_12.tif、WinterTemperature_2013_12.tif という名前のファイルが含まれているとします。これらはモザイク データセットの [Name] フィールドの値となるため、これらのファイル名から変数とディメンションの情報を推測できます。
- モザイク データセットを作成します。
- [ラスター データセット] ラスター タイプを使用してデータを追加します。
- カタログ ウィンドウでモザイク データセットを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [モザイク データセット プロパティ] ダイアログで [フィールド] タブをクリックします。
- テキスト タイプのフィールドを Variable という名前で追加し、サイズを 20 に指定します。
- テキスト タイプのフィールドを Dimensions という名前で追加し、サイズを 10 に指定します。
- 日付タイプのフィールドを StdTime という名前で追加します。
- [OK] をクリックしてプロパティを保存します。
- ArcMap にモザイク データセットを追加します。
- [コンテンツ] ウィンドウで、[フットプリント] サブレイヤーを右クリックして [属性テーブルを開く] をクリックします。
- [Variable] フィールドを、Python の Variable = !Name![0:17] の構文を使用して計算します。
- [Dimension] フィールドを、文字列値の Dimensions = “StdTime” を使用して計算します。
- [StdTime] フィールドを、Python の StdTime = getDate( !Name!) の構文を使用して計算します。関数 getDate は、コード ブロックで次のように定義されています。
def getDate(name):
year = name[18:22]
month = name[23:25]
return time.strftime("/".join(["1", month, year]))
- [モザイク データセットの同期 (Synchronize Mosaic Dataset)] ツールの [集約情報の更新] オプションを有効にして実行します。
[モザイク データセット プロパティ] ダイアログの [多次元] タブに、多次元情報が表示されます。