時系列データを経時的に視覚化すると、時間の経過に伴ってデータに表れるパターンやトレンドを確認できます。たとえば、時系列的に温度の変化を視覚化し、人口増加のパターンを観察することができます。タイム アニメーションにより、時系列データのそうした変化を経時的に視覚化することができます。
タイム アニメーションと同様のことを、[ツール] ツールバーのタイム スライダを使用して実現できます。ただし、データを時系列的にどのように視覚化したいかに応じて、どちらかのツールを選択し、使用できます。
タイム スライダを使用する状況
単に ArcMap、ArcScene、および ArcGlobe で時系列データを視覚化したいだけである場合は、[ツール] ツールバーのタイム スライダを使用します。タイム スライダは、時間対応データのタイム ステップごとに処理を進めることができる、使いやすいコントロールです。ただし、タイム スライダでは、他のオブジェクト(カメラ、マップ ビュー、レイヤなど)を時系列的に操作して動的な視覚効果を生み出すことができません。
タイム アニメーションを作成する状況
時系列データを経時的に視覚化しながら他のアニメーション効果を付加したい場合は、他のアニメーション トラックとともに再生可能なタイム アニメーションを作成します。たとえば、データを時系列的に視覚化しながらカメラ フライバイを作成したいときは、表示(マップ、シーン、グローブ)の時間を変更するタイム アニメーション トラックと、カメラを移動するカメラ アニメーション トラックを作成します。この 2 つのトラックは、アニメーション コントロールを使用して一緒に再生できます。
また、さまざまな時間ステップで時系列データによって実行可能なタイム アニメーションを作成できます。
タイム アニメーションを作成する方法
タイム アニメーションを使用して、サポートされている時間対応レイヤまたはテーブルを一時的にアニメーション化できます。データを時間対応にした後、[アニメーション] ツールバーの [アニメーション] ドロップダウン メニューで [タイム アニメーションの作成] ボタンをクリックして、タイム アニメーションを作成できます。その後、[アニメーション コントロール] ダイアログ ボックスを使用してアニメーションを再生したり、アニメーション マネージャの [タイム表示] タブで特定のタイム スライスをプレビューしたりできます。