Maplex ラベル エンジンのライン接続オプションによって、同じ名前を持つ個々のライン フィーチャのグループが結合して、ラベル エンジン用の 1 つのライン フィーチャになります。パイプラインやユーティリティ ネットワークなどのライン フィーチャは多数の小さいセグメントとしてデジタイズされていることが多く、実際の 1 つのフィーチャを表現するにはこれらのセグメントを接続する必要があるため、通常、これは望ましいことです。これらのセグメントが接続されていない場合、各セグメントの長さに合わせて同じラベルが繰り返されて、フィーチャのラベルが過剰な状態で表示される可能性があります。ライン接続は、[一般配置] および [河川配置] スタイルのラベルを配置する場合に適用されます。
ライン接続タイプは、ラインを接続するときのジャンクションの処理方法を制御します。次の 2 つのオプションがあります。
- [ラベルの最小化] - このオプションではフィーチャのラベリングに重点を置き、必要なラベルを最小数にします。ジャンクションのどちらの側にも同じフィーチャのラベルを配置するのではなく、ジャンクションの片側にのみラベルを配置したり、ジャンクション全体にラベルがかかるようにしたりできます。この設定を使用した場合は、以下の最初の図のようになります。
- [一義的] - ネットワーク内のジャンクション間でラベリングされるため、フィーチャの区別は明瞭になります。ただし、ジャンクションの両側に同じフィーチャがラベリングされることがあるため、このオプションを選択すると [ラベルの最小化] オプションの場合よりもマップ上に配置されるラベル数が多くなりがちです。これがデフォルトです。この設定を使用した場合は、以下の 2 番目の図のようになります。
ライン接続がオン([フィーチャの接続] がオン)の場合、ラベル エンジンは複数のライン セグメントを常に接続するので、出力ラベルの数と入力ラベル フィーチャの数は一致しません。
次のような場合には、ライン接続をオフにすることができます。
- 各ライン フィーチャを個別にラベリングする必要がある場合。
- ラベルに関する問題を特定するために、すべてのセグメントのラベルを表示する場合。
- ライン接続によってラベルの配置が改善されることを確認するため、ラベリングされたそれぞれのフィーチャを表示する必要がある場合。
ライン接続がオフ([フィーチャの接続] がオフ)になっているときは、[マルチパート オプション] ドロップダウン メニューにアクセスできます。1 つのフィーチャにいくつのラベルを配置するかを次のように指定できます。
- [フィーチャあたり 1 ラベル] - ラベルは、フィーチャごとに配置されます。重複するラベルは削除されません。マルチパート フィーチャがある場合は、マルチパート ライン全体に対して 1 つのラベルが配置されます。
- [フィーチャ パートあたり 1 ラベル] - マルチパート フィーチャの各パートに対して 1 つのラベルが配置されます。重複するラベルは削除されません。
- [フィーチャ セグメントあたり 1 ラベル] - ライン フィーチャの各セグメントに対して 1 つのラベルが配置されます。重複するラベルは削除されません。
- Maplex ラベル エンジンを有効にします。
- [ラベリング] ツールバーの [ラベル マネージャ] ボタン をクリックします。
- ラベリングするレイヤの横にあるチェックボックスをオンにします。
- レイヤの下に表示されるラベル クラスを選択します。
- [プロパティ] ボタンをクリックします。
- [ラベル密度] タブをクリックします。
- フィーチャを接続する方法、またはラベリングでフィーチャを接続しないかを指定します。
[フィーチャの接続] チェックボックスをオンにします。
次に、[オプション] ボタンをクリックして、[ライン接続オプション] ダイアログ ボックスを開き、ライン接続タイプのラベリング方法である [ラベルの最小化] または [一義的] のどちらかをクリックします。
[フィーチャの接続] チェックボックスをオフにします。
次に、[マルチパート オプション] ドロップダウン リストをクリックし、[フィーチャあたり 1 ラベル]、[フィーチャ パートあたり 1 ラベル]、[フィーチャ セグメントあたり 1 ラベル] のオプションのうち 1 つを選択します。
- [OK] をクリックします。