ラベリングの状況によっては、ラベル同士が密接して配置される混みあったエリアができてしまうことがあります。そのため、特に、どのフィーチャがラベリングされているのか判別できなくなる場合には、マップが見づらくなることがあります。Maplex ラベル エンジンのラベル バッファ パラメータを使用すると、それぞれのラベルの周囲のバッファ距離（他のラベルが配置されない距離）を指定して、マップを見やすくすることができます。バッファ サイズを増やすことにより、ラベルの周囲の空白スペースが増え、他のラベルと区別しやすくなります。
ラベル バッファを指定すると、Maplex ラベル エンジンは、そのバッファを試行位置のガイドとして使用し、空きスペースがあれば、指定されているバッファに従ってラベルを配置します。ラベルのバッファを確保するとラベルを配置できなくなってしまう場合には、ラベル エンジンは、バッファを確保しません。したがって、ラベルは密接して配置されることになります。この場合、配置されないラベルはなくなります。
[強制適用] チェックボックスがオンになっている場合は、空きスペースがあるかどうかに関係なく、バッファが確保されます。そのため、ラベル間のスペースは十分に確保されますが、多くのラベルが配置されなくなる可能性があります。
- Maplex ラベル エンジンを有効にします。
- [ラベリング] ツールバーの [ラベル マネージャ] ボタン
をクリックします。
- 変更したいレイヤの下のラベル クラスを選択します。
- [プロパティ] ボタンをクリックします。
- [ラベル密度] タブをクリックします。
- ラベル バッファの値を変更します。値は、フォントの高さに対するパーセンテージとして指定します。デフォルトは 15%、最大値は 50% です。
ラベル バッファが大きすぎると、ラベルを配置するための空きスペースの量が制限され、配置されるラベルが少なくなることがあります。
- 必要な場合は、[強制適用] チェックボックスをオンにします。これにより、空きスペースに関係なく、クラスのそれぞれのラベルにラベル バッファが適用されるようになります。ただし、配置されないラベルが増える可能性もあります。オフにすると、空きスペースがあるときにのみラベル バッファが適用されます。
- [OK] をクリックして、すべてのダイアログ ボックスを閉じます。