[ラベリング サマリ] ダイアログ ボックスにはデータ フレーム内のラベリング クラスの概要が表示され、ここで品質の確認やパフォーマンスのチェックを行うことができます。このチェックによって、ラベリングのパフォーマンス、マップの見やすさ、ラベルのアノテーションへの変換機能などに悪影響を及ぼす恐れのあるラベリング ルールの問題点が指摘されます。サマリ レポートには、データ フレーム内のすべてのレイヤとすべてのラベル クラスおよびこれらの各レイヤでのラベル クラスのプロパティが一覧表示されます。現在ラベリングされているかどうかにかかわらず、各レイヤには少なくとも 1 つのラベル クラスがあります。ラスタ データを参照するレイヤなどのようにラベリングできないレイヤは表示されません。[ラベリング サマリ] ダイアログ ボックスにアクセスするには、ラベル マネージャで [サマリ] ボタンをクリックします。
表示される情報
ラベリング レポートには、ラベル クラスの主なプロパティの概要の一覧がレイヤごとに表示されます。赤色のテキストで表示される情報は、ラベルの表示を妨げるエラーやマップ ラベリングのパフォーマンスを低下させる問題を示しているので、確認する必要があります。レポートについて以下の項目がチェックされ、場合によってはレイヤごとに表示されます。
- ラベル クラスが有効か無効か
可能性のある結果
ラベル クラスです。 — ラベル クラスがチェックされます。
無効なクラスです。 — ラベル クラスはチェックされません。
フィーチャ ウェイトの設定によりアクティブですが、ラベルが非表示のクラスです。フィーチャは背景フィーチャとして配置エンジンに追加されます。 — ラベル クラスはチェックされませんが、ラベルは、ラベル クラスに設定されたフィーチャ ウェイトの結果として配置される他のラベルに対するバリアとして動作しています。
- シンボルに XY オフセットが適用されるか
可能性のある結果
シンボルに XY オフセットが定義されています。これは、配置エンジンではサポートされていません。 — ラベルを配置するとき、配置エンジンは XY オフセットを適用する前にシンボルの位置を使用します。これにより、XY オフセットを適用すると、ラベルが重なったりマップに空白ができたりする場合があります。
- ラベル クラスに SQL クエリがあるか
可能性のある結果
フィーチャのサブセットは、配置エンジンに追加されます。 — そのラベル クラスには SQL クエリがあり、クエリを満たすフィーチャのみがラベリングされます。
SQL クエリは定義されていません。すべてのフィーチャは配置エンジンに追加されます。 — SQL クエリはありません。すべてのラベルの配置が考慮されます。
同一の SQL クエリが見つかりました。重複したフィーチャが生成されます。次の項目をご覧ください。ラベル クラス名 — そのラベル クラスの SQL クエリは、参照されているラベル クラスのクエリと重複しています。これによりフィーチャは複数回ラベリングされます。ラベルを作成するために異なる属性が使用されている場合は、フィールドを連結してラベル条件式にすることを検討してください。
- ラベル クラスに対して縮尺範囲が設定されているか
可能性のある結果
縮尺範囲が入力されました。 — ラベル クラスには縮尺範囲が設定されていて、ラベルは設定されている縮尺の間でのみ表示されます。縮尺範囲が設定されていない場合は、メッセージは表示されません。
-
重複するラベル クラス名があるか
可能性のある結果
クラス名が重複しています。クラス名はレイヤ内で一意でなければなりません。 — 同じフィーチャ レイヤ内に重複するラベル クラス名が存在します。すべての名前が一意になるように一方を変更することをお勧めします。
- 高度なラベル条件式が設定されているか
可能性のある結果
高度なラベル条件式が定義されました。— 高度なラベル条件式が作成されています。高度なラベル条件式は、複数のフィールドを連結して 1 つのラベルを作成するという簡単なものから、プログラミング ロジックを含む複雑なものまであります。
ラベル条件式はフィーチャクラスにないフィールドを参照しています。次をご確認ください。フィールド名 — 高度なラベル条件式にエラーがあります。エラーで示されているフィールド名を確認し、フィーチャ レイヤの属性に存在するフィールド名に変更してください。
- [ラベリング] ツールバーの [ラベル マネージャ] ボタン をクリックします。
- [サマリ] ボタンをクリックします。