カバレッジ アノテーション フィーチャは、特定の表示特性を疑似アイテムに格納します。これらの表示属性には、サイズ、シンボル、オフセット距離、およびテキスト文字列があり、カバレッジ アノテーション テキスト属性テーブル(TAT)の $ALIGN、$FIT、$ID、$JUSTIFY、$LEVEL、$OFFSETX、$OFFSETY、$SIZE、$SYMBOL、$TEXT、および $WORD フィールドに格納されます。さらに、TAT に格納されている通常のテキスト属性も属性テーブルにあります。これらの表示属性は、アノテーションが ArcMap にレイヤとして格納された後に、属性テーブルを通じて表示することができますが、それらを変更することはできません。ArcMap でカバレッジ アノテーションの外観を変更するには、$SYMBOL と $LEVEL のカテゴリを通じて表示に使用されるシンボルを変更します。この機能は、レイヤ プロパティを通じてアクセス可能であり、ArcMap での表示を管理します。$SIZE が 0 に設定されていないかどうかに注意することが重要です。ゼロに設定されている場合、ArcMap でテキスト シンボルのサイズを変更することはできません。
一致するフォントの検索
ArcInfo Workstation では、次の 2 種類のフォントを使用することができます。
- AGFA Intellifonts(font.txt)
- IGL フォント(plotter.txt)
Intellifonts には、Microsoft Windows で使用可能な TrueType フォントに相当する一般的な書体のセットが含まれています。次の表を参考にしてください。ただし、IGL フォントには標準的な TrueType 相当のフォントがありません。そのため、フォントを置き換える必要があります。
AGFA Intellifont | 最も近い標準の Windows フォント |
---|---|
Univers Medium | Arial |
CS Triumvirate | Arial |
CS Triumvirate Condensed | Arial Narrow |
CS Times | Times New Roman |
Omega | Microsoft Sans Serif |
CG Palacio | Palatino Linotype |
ArcMap では、システムにある任意の TrueType、OpenType、またはタイプ 1 のフォントを使用できます。標準のセットに加えて、個別に任意のフォントのライセンスを取得し、インストールすることができます。
シンボル特性
ArcInfo Workstation テキスト セットの他のシンボル特性のほとんどは、ArcMap で直接相当する特性またはテキスト シンボルで設定できる同様のプロパティを備えています。
ArcInfo Workstation テキスト シンボル特性 | ArcInfo Workstation の疑似アイテム | 相当する ArcMap テキスト シンボル プロパティ |
---|---|---|
TEXTFONT | なし | フォント |
TEXTQUALITY | なし | 文字間隔 |
TEXTSPACING(文字) | $FIT | 文字間隔 |
TEXTSPACING(ライン) | なし | 行間隔 |
TEXTSIZE | $SIZE | サイズ1 |
TEXTCOLOR | なし | 色 |
TEXTMASK | なし | テキスト背景 |
TEXTJUSTIFICATION | $JUSTIFY | X-、Y-オフセット2 |
TEXTALIGNMENT | $ALIGN | 垂直方向の配置、横方向の配置2 |
TEXT-ANGLE、SLANT、PENSIZE、LINECAP、LINEJOIN4 | なし | なし |
1 $SIZE がゼロでない場合、サイズは疑似アイテムにより上書きされます。
2 ArcMap プロパティについては、疑似アイテムの $JUSTIFY と $ALIGN により上書きされるので、影響はありません。
ArcMap には、塗りつぶしパターン、高度な設定オプション、影など、ArcInfo Workstation では使用できないさまざまなシンボル プロパティがあります。
アノテーション サイズの管理
ArcInfo Workstation でカバレッジのアノテーションの高さを設定するには、次の 2 つの方法があります。
- $SIZE という名前の疑似アイテムに格納されるマップ単位として。この方法を使用する場合、ArcMap に表示されたときのアノテーションのサイズを変更することはできません。
- $SIZE をゼロに設定したときのテキスト シンボルのサイズとして。ArcMap は、すべての縮尺で描画しているときに割り当てるテキスト シンボルを使用します。
ArcMap では、マップ単位ではなく、ポイント タイプ設定単位を使用して、テキスト サイズを指定します。カバレッジ アノテーション サイズがマップ単位の場合($SIZE がゼロに設定されていない場合)、ArcMap は正しいマップ単位サイズでアノテーションを表示します。このため、テキスト シンボルのサイズは拡大表示すると大きく表示され、縮小表示すると小さく表示されます。