サマリ
入力カバレッジを複数のカバレッジに分割します。
新しいそれぞれのカバレッジには、スプリット カバレッジ ポリゴンに重なった入力カバレッジ フィーチャの部分だけが含まれます。出力カバレッジの名前には、スプリット アイテムの個別値が使用されます。出力カバレッジの数は、[スプリット アイテム] 内の一意の値の個数によって決まります。
図
使用法
スプリット アイテムの値は一意である必要があります。
スプリット アイテムのデータ タイプは文字でなければなりません。
出力カバレッジの名前はスプリット アイテムの値から付けられるため、値は有効な文字から始まる必要があります。
スプリット アイテムの値は、13 文字以内でなければなりません。
スプリット カバレッジはポリゴン トポロジを持つ必要があります。
トポロジは、出力カバレッジで維持されます。
出力カバレッジの数は、スプリット カバレッジのスプリット アイテムによって決定されます。出力カバレッジの最大数は、スプリット アイテムの個別値の合計数と等しくなります。
[スプリット (Split)] を実行する前に、各出力カバレッジが作成される出力ワークスペースの中に、INFO ディレクトリが存在する必要があります。INFO ディレクトリがない場合、[スプリット (Split)] は停止します。
アノテーションの左下の開始点が新しい出力カバレッジ内にある場合、アノテーションがコピーされます。
それぞれの出力カバレッジに対して、ポリゴン トポロジが再構築されます。各ポリゴンのユーザー ID は、古い入力カバレッジのポリゴンのユーザー ID と等しく設定されます。新しいラベル ポイント位置は、元の入力カバレッジのラベル ポイント位置がスプリット カバレッジによって分割された場合だけ生成されます。
入力カバレッジのフィーチャがないスプリット カバレッジのエリアに対しては、[スプリット (Split)] によって空の出力カバレッジを作成できます。
入力カバレッジに属性を持つノード フィーチャが含まれる場合、それぞれの出力カバレッジには、適切なスプリット カバレッジ内にあるノードが含まれます。[スプリット (Split)] 処理によって、必要な場合は新しい NAT レコードが作成されます。
新しいノードの属性は、ゼロに設定されます。
入力カバレッジのリージョン サブクラスは維持されます。
サブクラスを構成するリージョンが出力カバレッジ内にない場合、空のリージョン サブクラスが作成されます。
すべてのリージョンが削除される場合、リージョン サブクラスは空のサブクラスとして維持されます。
ルート システムは維持されます。ルート システムは、複数に分割されたアークに対して複製されます。結果の各カバレッジは、そのカバレッジ内のアークにアタッチされたルート システムだけを含む、完全なルート システム サブクラスを持ちます (必要な場合は、空のルート システム ファイルが作成されます)。
ルート システムは、そのアークが複数に分割されるとコピーされ、アークが削除された場合は破棄されます。
ルートとアーク上のセクションは引き継がれ、維持されます。ルート システムは、交差部分で分割されます。[スプリット (Split)] は、すべてのルート システム サブクラスを維持します。
[スプリット (Split)] は、ルート システムを [クリップ (Clip)] を繰り返し実行しているように扱います。[スプリット (Split)] からの各出力カバレッジは、その特定のスプリット ポリゴン内にあるルート システムと、そのポリゴンを通過するルート システムを持ちます。[アペンド (Append)] が組み立てられるように、ルートは複数のスプリット カバレッジに渡ってユーザー ID を維持します。スプリット セクションは、スプリット終端に新しいセクション メジャーを内挿します。
各出力カバレッジに対して、スプリット カバレッジ BND の隅に 4 つの新しいティック位置が生成されます。既存のティックは維持されません。
各出力カバレッジのフィーチャ属性テーブルには、入力カバレッジのフィーチャ属性テーブルと同じアイテムが含まれます。
[スプリット (Split)] は、各アノテーション文字列の左下の開始点があるスプリット カバレッジ ポリゴンに基づいて、入力カバレッジ内に存在するすべてのアノテーション サブクラスをすべての出力カバレッジに配置します。特定のサブクラスが特定の出力カバレッジ内に実際のアノテーションを持たない場合でも、作成されます。
入力カバレッジの投影情報ファイル (*.PRJ) は、各出力カバレッジにコピーされます。
各出力カバレッジの座標精度は、[出力カバレッジの精度] 環境設定で設定された現在の処理ルールによって決定されます。処理ルールが現在のセッション中に確立されなかった場合、出力カバレッジの精度は入力カバレッジと同じになります。
入力カバレッジが他の平面グラフに属するライン データを持つ場合、そのデータは出力カバレッジで維持されます。たとえば、さまざまなレベルの電線や河川沿いの道路などの一致するアークや同一線上のアークでは、一致する同一線上のライン セグメントは保持されます。ただし、追加の頂点を挿入できます。河川を渡る道路などの交差するアークの場合は、交差して見える箇所にノードは挿入されません。
構文
Split_arc (in_cover, split_cover, split_item, {path}, {feature_type}, {fuzzy_tolerance})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
in_cover | 分割対象のカバレッジ。 | Coverage |
split_cover | 入力カバレッジを分割するのに使用されるカバレッジ。 | Coverage |
split_item | 入力カバレッジを分割するのに使用されるスプリット カバレッジ内のアイテム。出力カバレッジの名前には、スプリット アイテムの個別値が使用されます。出力カバレッジの数は、[スプリット アイテム] 内の一意の値の個数によって決まります。 | INFO Item |
path (オプション) | 出力カバレッジが維持されるワークスペース。 | Folder |
feature_type (オプション) | 分割対象のフィーチャクラス。
| String |
fuzzy_tolerance (オプション) | 各出力カバレッジ内の座標間の最小距離。デフォルトでは、入力カバレッジとスプリット カバレッジの最小ファジー許容値が使用されます。 | Double |
コードのサンプル
Split (スプリット) の例 (スタンドアロン スクリプト)
次のスタンドアロン スクリプトで、1 つのカバレッジを複数の出力カバレッジに分割する方法を示します。
# Name: Split_Example.py
# Description: Splits one coverage into multiple output coverages.
# Requirements: ArcInfo Workstation
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"
# Set local variables
inCover = "county"
splitCover = "citylim"
splitItem = "citycode"
path = "C:/output/city"
featureType = "LINE"
# Execute split
arcpy.Split_arc(inCover, splitCover, splitItem, path, featureType, "")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ×
- ArcGIS for Desktop Standard: ×
- ArcGIS for Desktop Advanced: 次のものが必要 ArcInfo Workstation がインストールされていること