テンポラリ ワークスペースの環境設定を反映するツールは、出力データセットのデフォルトのワークスペースとして指定された場所を使用します。テンポラリ ワークスペースは、保守しない出力データ向けです。
テンポラリ ワークスペース環境の主な目的は、ModelBuilder または Python スクリプトでの使用にあります。
現在のワークスペース環境およびテンポラリ ワークスペース環境の使用の詳細。
使用に関する注意
- ArcMap では、テンポラリ ワークスペースの環境および現在のワークスペースの環境は、デフォルトで、マップ ドキュメントのデフォルト ジオデータベースに同期されます。詳細については、「デフォルト ジオデータベースの設定」をご参照ください。
- ArcCatalog では、テンポラリ ワークスペースおよび現在のワークスペースの環境は、デフォルトでは設定されません。
- 名前に示されているように、テンポラリ ワークスペースの環境は、保持したくない出力データのために提供されます。
- ツールのダイアログ ボックスを使用するときに、現在のワークスペースおよびテンポラリ ワークスペースの設定を使用して出力データセット名が自動生成されます。出力名を生成するロジックは次のとおりです。
- テンポラリ ワークスペース環境が設定されている場合、自動生成された出力パスはテンポラリ ワークスペースになります。
- テンポラリ ワークスペース環境が設定されていない場合、現在のワークスペース環境が調べられます。現在のワークスペースが設定されている場合、自動生成された出力パスは現在のワークスペースになります。
- テンポラリ ワークスペースも現在のワークスペースも設定されていない場合、自動生成された出力パスはいずれかの入力のワークスペースになります。この場合、一定の制限が適用されます。たとえば、ワークスペースがカバレッジ ワークスペースであり、出力が新しいフィーチャクラスである場合、出力はカバレッジ ワークスペースの上のディレクトリに保存されるシェープファイルになります。この他にも制限があり、たとえば、書き込みアクセスの制限があります。状況に応じて、出力がシステムの temp ディレクトリに書き込まれることがあります。
- 出力データセットとしてベース名を入力すると、テンポラリ ワークスペースが設定されているかどうかに関係なく、現在のワークスペースを使用して出力パスが作成されます。
ダイアログの構文
- テンポラリ ワークスペース - デフォルトの出力名を使用したときに、ツールの出力が配置されるワークスペース。
スクリプトの構文
arcpy.env.scratchWorkspace = path
パラメーター | 説明 |
---|---|
パス | ジオプロセシング ツールの入力と出力のデフォルトの場所。 |
サンプル スクリプト
import arcpy
# Set the scratchWorkspace environment to local file geodatabase
arcpy.env.scratchWorkspace = "c:/data/scratchoutput.gdb"