サマリ
Python スクリプトとカスタム ジオプロセシング ツールおよびツールボックスを解析して、ArcGIS Pro でサポートされていない機能を特定します。
ArcGIS Pro と ArcGIS 10.x には違いがあります。そのため、一部のカスタム ツールおよびスクリプトでは、ArcGIS Pro で正常に動作するよう変更されている場合があります。これらの変更には、ArcGIS Pro でサポートされていないジオプロセシング ツールと環境、arcpy.mapping のarcpy.mp への置き換え、サポートされていないデータ形式 (パーソナル ジオデータベースなど)、Python 2.7 から Python 3.4 へのアップグレードがあります。
使用法
問題が見つかると、ツールのメッセージに警告として表示されます。
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ArcGIS Pro では Python 3.4 を使用します。多くのスクリプトは、そのまま機能し続けますが、機能しないものもあります。ArcGIS Pro で機能するよう Python スクリプトを更新するヒントについては、「Python 3 の移行」をご参照ください。
Python 2 から Python 3 への移行に関する問題については、[ArcGIS Pro で実行するツールの分析 (Analyze Tools For Pro)] で Python 2to3 ユーティリティを使用して Python コードを確認します。Python 2to3 ユーティリティを使用すると、一連のフィクサを実行して Python 2.x コードを確認できます。これにより、コードを有効な Python 3.x コードに変換する方法がわかります。
Python 2to3 ユーティリティは、コマンド プロンプトから直接使用できます。このユーティリティには、[ArcGIS Pro で実行するツールの分析 (Analyze Tools For Pro)] を使用して利用できない Python コードを解析するためのオプション セット (特定のフィクサのみの適用や適切なコードの更新など) が数多くあります。詳細については、https://docs.python.org/2/library/2to3.html をご参照ください。
構文
AnalyzeToolsForPro_management (input, {report})
パラメータ | 説明 | データ タイプ |
input | 入力として、ジオプロセシング ツールボックス、Python ファイル、またはツール名を指定できます。 | File; String |
report (オプション) | すべての問題を含む出力テキスト ファイルです。 | File |
コードのサンプル
コードの例 1
ArcGIS Pro 用の Python スクリプトを解析します。
import arcpy
arcpy.AnalyzeToolsForPro_management('c:/tools/scripts/myutils.py', 'c:/temp/analyze_report.txt')
print(arcpy.GetMessages(1))
コードの例 2
ArcGIS Pro 用のジオプロセシング ツールボックスを解析します。
import arcpy
arcpy.AnalyzeToolsForPro_management('c:/tools/scripts/mytools.tbx', 'c:/temp/analyze_report.txt')
print(arcpy.GetMessages(1))
コードの例 3
ArcGIS Pro 用のジオプロセシング ツールを解析します。ツールを解析するには、まず ImportToolbox を使用してツールボックスをインポートし、次に、エイリアスを含むツール名を [ArcGIS Pro で実行するツールの分析 (Analyze Tools For Pro)] に渡します。
import arcpy
arcpy.ImportToolbox('c:/tools/scripts/mytools.tbx')
arcpy.AnalyzeToolsForPro_management('mytool_tools', 'c:/temp/analyze_report.txt')
print(arcpy.GetMessages(1))
環境
ライセンス情報
- ArcGIS for Desktop Basic: ○
- ArcGIS for Desktop Standard: ○
- ArcGIS for Desktop Advanced: ○