Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
エンタープライズ ジオデータベースは、ログ ファイル テーブルを使用して、選択されたレコードのリストを管理します。レコードは、アプリケーションが次のような場合に後で使用できるように、ログ ファイル テーブルに書き込まれます。
- クライアントで特定のサイズ (ArcMap では 100 レコード、ArcGIS Pro では 1,000 レコード、フィーチャ サービスから ObjectID が要求された場合は 1,000 レコード) の選択セットが作成される。
- バージョン対応登録されたジオデータベースにリコンサイルまたはポストする。
- クライアント アプリケーションが、切断された編集のデータをチェック アウトする。
IBM DB2 のジオデータベースでは、デフォルトで共有ログ ファイル テーブルが使用されます。共有ログ ファイル テーブルやその他のログ ファイル テーブル オプションの説明は、「DB2 のジオデータベースのログ ファイル テーブル オプション」をご参照ください。
ArcGIS for Desktop で、ジオデータベース管理者としてジオデータベースに接続し、[ログ ファイル テーブルの構成 (Configure Log File Tables)] ツールを実行して、ログ ファイル テーブル設定を変更するか、同様の動作をする Python スクリプトを実行することができます。
ログ ファイル テーブルの構成 (Configure Log File Tables)ツールの実行
エンタープライズ ジオデータベースのログ ファイル テーブル構成を変更する必要がある場合、[ログ ファイル テーブルの構成 (Configure Log File Tables)] ツールを実行できます。このツールは [データ管理] ツールボックスの [ジオデータベース管理] ツールセットにあります。
- [ログ ファイル テーブルの構成 (Configure Log File Tables)]ツールを起動します。
[検索] ウィンドウを使用してツールを検索するか、[データ管理] ツールボックスの [ジオデータベース管理] ツールセット内のツールを参照します。
- 前のセクションで作成したデータベース接続を指定します。
- ジオデータベースに設定するログ ファイル テーブル オプションを選択します。
- [OK] をクリックして、このツールを実行します。
ArcPy 関数の使用
CreateDatabaseConnection_management 関数を使用してジオデータベースへの接続を作成し、Python ウィンドウから直接 ConfigureGeodatabaseLogFileTables_management 関数を実行するか、これら両方の機能を含むスクリプトを作成して実行することができます。
Python ウィンドウから直接実行するには、次の手順を実行します。
- Python ウィンドウを開きます。
- sde ユーザーとして接続して、CreateDatabaseConnection_management を実行します。ユーザー名とパスワードをファイルに保存します。
import arcpy arcpy.CreateDatabaseConnection_management("/admin/users/arcgis/connections", "mygdb.sde", "DB2", "db2db","DATABASE_AUTH", "sde", "t7gw0dw", "SAVE_USERNAME")
- ConfigureGeodatabaseLogFileTables_management を実行して、選択セットのキャッシュ作成に使用するログ ファイル テーブルのタイプを変更します。
この例では、ジオデータベースは、ジオデータベース管理者が所有するセッションベースのログ ファイル テーブルを使用します。ジオデータベース管理者は、50 のログ ファイル テーブルを所有します。
import arcpy input_database = "c:\\connections\\mygdb.sde" log_file_type = "SESSION_LOG_FILE" log_file_pool_size = 50 arcpy.ConfigureGeodatabaseLogFileTables_management(input_database,log_file_type,log_file_pool_size)