- エラー:Cannot connect to this Data Server...SQL Server does not exist or access denied. (このデータ サーバーに接続できません。SQL Server が存在しないか、アクセスできない状態です。)
- エラー:Cannot Generate SSPI Context (SSPI コンテキストを生成できません)
- エラー:Failed to connect to database (データベースへの接続に失敗しました) Login failed for user '<username>'. The user is not associated with a trusted SQL Server connection. (ユーザー '<ユーザー名>' のログインに失敗しました。ユーザーは信頼された SQL Server 接続に関連付けられていません。)
- エラー:Failed to add feature class. (フィーチャクラスの追加に失敗しました。)<feature class name> is in load-only mode and cannot be added as a layer in this state. (<フィーチャクラス名>は load-only モードであり、この状態でレイヤーとして追加することはできません。)
- エラー:Bad login user (不正なログイン ユーザー)
- エラー:ログインに失敗しました。The login is from an untrusted domain and cannot be used with Windows authentication. (信頼関係のないドメインからログインしたため、Windows 認証では使用できません。)
- エラー:Connection was attempted with an older version of SQL Server client communications software that is not compatible with the SQL Server database server (SQL Server データベース サーバーと互換性のない古いバージョンの SQL Server クライアント通信ソフトウェアで、接続が試みられました)
データベース サーバーまたはデータベース サーバー上のジオデータベースの操作中に発生する問題を解決するためのヒントを、以下に紹介します。
エラー:Cannot connect to this Data Server...SQL Server does not exist or access denied. (このデータ サーバーに接続できません。SQL Server が存在しないか、アクセスできない状態です。)
エラー メッセージが表示される原因:
- SQL Server Express Edition インスタンスが起動していなければ、リモート クライアントからそれを特定することはできません。
- ユーザー アカウントがデータベース サーバーに設定されていない、またはユーザー アカウントがデータベース サーバーから削除されている場合、データベースに接続したりデータベースを検索したりすることはできません。
- リモート クライアントには、SQL Server Express Edition インスタンスと通信するための手段が必要です。ネットワーク プロトコルが設定されていない場合、その通信の手段が設定されていないので、ネットワーク経由でインスタンスに接続することはできません。
- SQL Server Browser サービスは、SQL Server クライアントからリクエストを受信したときに、コンピューター上にインストールされている SQL Server インスタンスに関する情報を提供します。SQL Server Browser サービスが無効である場合、インストールされている SQL Server インスタンスの名前とポート番号がクライアントに提供されないため、クライアントはインスタンスを見つけることができません。
解決策:
まず、接続先のデータベース サーバーが起動していることを確認します。データベース サーバーが起動している場合は、そのデータベース サーバーにリモートからアクセスする権限があることを確認します。データベース サーバーが起動していて、接続と検索のための権限がある場合は、データベース サーバーでネットワーク プロトコルが有効になっていない可能性があります。ネットワーク プロトコルを有効にするには、次の手順を実行します。
- Microsoft SQL Server Configuration Manager (Microsoft SQL Server 構成マネージャー) を起動します。起動するには、[スタート] → [すべてのプログラム] → [Microsoft SQL Server] → [Configuration Tools (構成ツール)] → [SQL Server Configuration Manager (Microsoft SQL Server 構成マネージャー)] の順にクリックします。
- ツリーで [SQL Server Network Configuration (SQL Server ネットワークの構成)] を展開し、[protocols for <SQL Server インスタンス> (<SQL Server インスタンス> のプロトコル)] をクリックします。
- [TCP/IP] を右クリックし、[Enable (有効化)] をクリックします。
次の警告メッセージが表示されます。
Any changes made will be saved; however, they will not take effect until the service is stopped and restarted.
サービスを停止して再開します。ネットワーク プロトコルを有効にしたにもかかわらず、依然としてリモート クライアントからデータベース サーバーに接続できない場合は、SQL Server Browser サービスが停止している可能性があります。SQL Server Browser サービスを開始するには、次の手順に従います。
- Microsoft SQL Server Configuration Manager (Microsoft SQL Server 構成マネージャー) を起動します。
- [SQL Server] アイコンをクリックして、SQL Server Browser サービスを確認します。
- [SQL Server Browser] の状態が [Paused (一時停止)] である場合は、[SQL Server Browser] を右クリックして [Resume (再開)] をクリックします。[SQL Server Browser] の状態が [Stopped (停止)] である場合は、[SQL Server Browser] を右クリックして [Start (開始)] をクリックします。
[SQL Server Browser] を右クリックしたときに表示されるショートカット メニューのオプションが、[プロパティ] と [Help (ヘルプ)] を除いて無効になっている場合は、SQL Server Browser サービスの [開始モード] が [無効] に設定されています。これを変更するには、次の手順を実行します。
- [SQL Server Browser] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [Service (サービス)] タブをクリックします。
- [Start Mode (開始モード)] をクリックします。
- プルダウン メニューから [Automatic (自動)] または [Manual (手動)] を選択します。[Start Mode (開始モード)] を [Automatic (自動)] に設定すると、コンピューターの再起動時に自動的に SQL Server Browser サービスが開始されるようになります。
- [OK] をクリックします。
これで、[SQL Server Browser] を右クリックすると、[Start (開始)] オプションが有効になります。
エラー:Cannot Generate SSPI Context (SSPI コンテキストを生成できません)
エラー メッセージが表示される原因:
このエラーは、ラップトップを使用していて、ドメインのアカウントでログインしているが、実際にはドメインに接続していない、という場合に最もよく発生します。原因としては、(自社のネットワークではなく) 客先のサイトに接続している、または現場で作業しているなど、ネットワークに接続していないラップトップを使用していることが考えられます。この問題は TCP/IP ネットワーク プロトコルと Windows 認証に関連しています。Microsoft の Web サイトに掲載されている"SSPI コンテキストを生成できません" エラー メッセージのトラブルシューティング方法についての技術情報の記事」もご参照ください。
解決策/対処法:
ローカル コンピューターからデータベース サーバーへの接続 ([データベース サーバーを追加]) に、ドメイン名ではなく TCP/IP ループバック 127.0.0.1 (例: 127.0.0.1\sqlexpress) を使用していることを確認してください。
これがうまくいくのは、データベース サーバー (SQL Server Express Edition インスタンス) がローカル コンピューターにインストールされている場合です。
エラー:Failed to connect to database (データベースへの接続に失敗しました) Login failed for user '<username>'. The user is not associated with a trusted SQL Server connection. (ユーザー '<ユーザー名>' のログインに失敗しました。ユーザーは信頼された SQL Server 接続に関連付けられていません。)
エラー メッセージが表示される原因:
SDEUSER または SDEPASSWORD 環境変数がシステム環境変数で設定されている場合、これらはジオデータベースへの接続時に Windows ログインよりも優先されます。データベース サーバー上のジオデータベースに接続する、またはエンタープライズ ジオデータベースへの接続にオペレーティング システム認証を使用するコンピューターでは、これらの環境変数を設定しないでください。
解決策:
接続元のクライアント コンピューターで SDEUSER または SDEPASSWORD 環境変数が設定されていないことを確認します。
エラー:Failed to add feature class. (フィーチャクラスの追加に失敗しました。)<feature class name> is in load-only mode and cannot be added as a layer in this state. (<フィーチャクラス名>は load-only モードであり、この状態でレイヤーとして追加することはできません。)
エラー メッセージが表示される原因:
データセットの空間グリッド サイズを 0 に設定して、ジオデータベースにデータをインポートしようとすると、インポートに失敗し、データセットが load-only 入出力 (I/O) モードに切り替わる場合があります。空間インデックスを再計算するか空間インデックスを削除して再作成すると、フィーチャクラスが通常の入出力 (I/O) モードに戻り、操作できる状態になります。
解決策/対処法:
フィーチャクラスの空間インデックスを再計算するか再作成します。
- カタログ ツリーで、load-only モードのフィーチャクラスを右クリックし、[プロパティ] を選択します。[フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスで、[インデックス] タブをクリックします。
- フィーチャクラスがジオメトリ格納に SQL Server の Geometryタイプ を使用している場合、インデックスを再計算できます。[空間インデックス] セクションで、[再計算] をクリックします。フィーチャクラスがジオメトリ格納にバイナリ データ タイプまたは SQL Server の Geography データ タイプを使用している場合、空間インデックスを再作成します。[空間インデックス] セクションで [削除] をクリックしてから [作成] をクリックして、空間インデックスを再作成します。
- [OK] をクリックして [フィーチャクラス プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
エラー:Bad login user (不正なログイン ユーザー)
エラー メッセージが表示される原因:
最も考えられる原因は、データベース認証のユーザー名とパスワードで、データベース サーバー上のジオデータベースに接続しようとしたことです。
解決策:
データベース サーバー上のジオデータベースへの接続に使用されるログインは、Windows 認証のログインだけです。したがって、有効な Windows ログインを使用してログインする際は事前に、[空間データベース接続] ダイアログ ボックスの [オペレーティング システム認証] オプションをオンにしておいてください。
エラー:ログインに失敗しました。The login is from an untrusted domain and cannot be used with Windows authentication. (信頼関係のないドメインからログインしたため、Windows 認証では使用できません。)
エラー メッセージが表示される原因:
- ローカルの Windows アカウントでログイン中に、リモート データベース サーバー上のジオデータベースへの接続を試みた可能性があります。
- データベース サーバー上のジオデータベースへの接続に、データベース サーバーに追加されていないドメイン アカウントを使用した可能性があります。
解決策:
クライアント コンピューターにログインする際に、サーバー管理者がデータベース サーバーに追加したドメイン アカウントを使用してださい。
エラー:Connection was attempted with an older version of SQL Server client communications software that is not compatible with the SQL Server database server (SQL Server データベース サーバーと互換性のない古いバージョンの SQL Server クライアント通信ソフトウェアで、接続が試みられました)
エラー メッセージが表示される原因:
ジオデータベースに接続する側のクライアント コンピューターに、サポートされているバージョンの Microsoft SQL Native Client がインストールされていません。
解決策:
ご使用の SQL Server Express バージョンと互換性のある SQL Native Client アプリケーションのバージョンをクライアント コンピューターにインストールします。