サマリー
マップおよび参照されているすべてのデータ ソースを、指定した出力フォルダーに統合します。
使用法
このツールはサポートされていないレイヤー タイプを見つけると警告を出します。サポートされていないレイヤーは出力に書き込まれません。
[データをファイル ジオデータベースへ変換] をオン (Python では convert_data='CONVERT') にしたとき、以下が発生します。
- 一意のデータ ソースごとに、ファイル ジオデータベースが統合フォルダーまたはパッケージに作成されます。
- 圧縮されたラスター形式およびベクター形式は、ファイル ジオデータベースに変換され、圧縮は解除されます。
- エンタープライズ ジオデータベースのデータは統合されません。エンタープライズ ジオデータベースのデータをファイル ジオデータベースに変換するには、[データを参照せずにエンタープライズ ジオデータベースのデータを含める] をオンにします。
[データをファイル ジオデータベースへ変換] をオフ (Python では convert_data='PRESERVE') にしたとき、以下が発生します。
- 入力レイヤーのデータ ソース形式が維持されます。例外は、パーソナル ジオデータベース データ (*.mdb)、VPF データ、Excel スプレッドシートまたは OLEDB 接続に基づくテーブルなどの形式です。これらの形式は、64x 環境ではサポートされないため、常にファイル ジオデータベースに変換されます。
- ADRG、CADRG/ECRG、CIB、および RPF ラスター形式は、常にファイル ジオデータベース ラスターに変換されます。ArcGIS は、ネイティブにこれらの形式を書き出すことはできません。効率のために、それらは常にファイル ジオデータベース ラスターに変換されます。
- 出力フォルダー構造の中で、ファイル ジオデータベースはバージョン固有のフォルダーに統合され、それ以外の形式はすべて commonData フォルダーに統合されます。
- 圧縮されたラスターおよびベクター形式は、[範囲] パラメーターに範囲が指定されていても、クリップされません。
結合を含むか、リレーションシップ クラスに属するレイヤーの場合、結合したデータ ソースまたは関連付けられたデータ ソースはすべて出力フォルダーに統合されます。
一部のデータセットは、他のデータセットを参照しています。たとえば、4 つのフィーチャクラスを参照するトポロジ データセットなどがあります。他のデータセットを参照するそれ以外のデータセットの例として、ジオメトリック ネットワーク、ネットワーク、およびロケーターを挙げることができます。これらのタイプのデータセットを基にしてレイヤーを統合またはパッケージ化するときは、それに属しているデータセットも統合またはパッケージ化されます。
フィーチャ レイヤーの場合は、[範囲] パラメーターを使用して、統合されるフィーチャを選択します。ラスター レイヤーの場合は、[範囲] パラメーターを使用して、ラスター データセットをクリップします。
構文
ConsolidateMap_management (in_map, output_folder, {convert_data}, {convert_arcsde_data}, {extent}, {apply_extent_to_arcsde}, {preserve_sqlite})| パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_map | 統合するマップ ドキュメント (*.mxd)。 | ArcMap Document |
output_folder | 統合したマップとデータを格納する出力フォルダー。 | Folder |
convert_data (オプション) | 入力レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、それとも元のフォーマットを保持するかを指定します。
| Boolean |
convert_arcsde_data (オプション) | 入力エンタープライズ ジオデータベース レイヤーをファイル ジオデータベースに変換するか、その元の形式を維持するかを指定します。
| Boolean |
extent (オプション) | 範囲パラメーターに X-Min Y-Min X-Max Y-Max という形式を使用して座標を入力することによって範囲を指定します。特定レイヤーの範囲を使用するには、レイヤー名を指定します。
| Extent |
apply_extent_to_arcsde (オプション) | 指定された範囲をすべてのレイヤーに適用するか、エンタープライズ ジオデータベースのレイヤーだけに適用するかを決定します。
| Boolean |
preserve_sqlite (オプション) | ファイル ジオデータベース形式に変換する代わりに、入力 SQLite データを SQLite 出力として維持できます。このパラメーターは、入力データが SQLite のときに、convert_data パラメーターをオーバーライドします。入力データが SQLite ネットワーク データセットの場合、出力は常に SQLite になります。
| Boolean |
コードのサンプル
ConsolidateMap (マップ コンテンツの統合) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の Python スクリプトで、ConsolidateMap ツールを Python ウィンドウから使用する方法を示します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/arcgis/ArcTutor/Editing"
arcpy.ConsolidateMap_management('Exercise1.mxd', 'Consolidate_folder', 'PRESERVE', 'CONVERT_ARCSDE')
ConsolidateMap (マップ コンテンツの統合) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
指定したフォルダー内に存在するすべてのマップ ドキュメントを検索して統合します。
# Name: ConsolidateMap.py
# Description: Find all the map documents that reside in a specified folder and create a consolidated
# folder for each map document found.
# import system modules
import os
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.overwriteOutput = True
arcpy.env.workspace = 'C:/arcgis/ArcTutor/Editing'
# Loop through the workspace, find all the mxds and create a consolidated folder using the same
# name as the original mxd
for mxd in arcpy.ListFiles('*.mxd'):
print('Consolidating ' + mxd)
arcpy.ConsolidateMap_management(mxd, os.path.splitext(mxd)[0], 'PRESERVE', 'CONVERT_ARCSDE')
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: はい
- ArcGIS Desktop Standard: はい
- ArcGIS Desktop Advanced: はい