サマリー
ラスター データセットの空間解像度を変更し、新しいピクセル サイズにおいて値を集約または内挿するためのルールを設定します。
使用法
セル サイズは変更可能ですが、ラスター データセットの範囲は変わりません。
出力は、BIL、BIP、BMP、BSQ、DAT、Esri Grid、GIF、IMG、JPEG、JPEG 2000、PNG、TIFF、MRF、CRF、または任意のジオデータベース ラスター データセットに保存することができます。
[出力セル サイズ] パラメーターは、既存のラスター レイヤーと同じセル サイズに出力をリサンプルできます。また、指定した X および Y のセル サイズを出力できます。
[リサンプリング手法] パラメーターには、次の 4 つのオプションがあります。
- 最近隣内挿法 - 最近隣内挿法を実行します。最も高速の内挿法です。このオプションはセルの値を変更しないため、主に土地利用区分などの不連続データに使用されます。最大の空間誤差は、セル サイズの 1/2 になります。
- 最頻値 - 最頻値アルゴリズムを実行し、フィルター ウィンドウ内の最も一般的な値に基づいて新しいセル値を決定します。これは最近隣内挿法と同様、主に不連続データに対して使用されますが、一般に最近隣内挿法に比べてスムーズな結果が得られます。最頻値リサンプリング手法では、出力セルの中心に最も近い対応する 4 x 4 のセルを入力空間で検出し、4 x 4 の隣接セルの最頻値を使用します。
- 共一次内挿法 - 共一次内挿法を実行し、4 つの最近隣入力セルの中心の重み付けされた距離に基づいてセルの新しい値を決定します。このオプションは連続データに有効で、ある程度データをスムージングします。
- 三次たたみ込み内挿法 - 三次たたみ込み内挿法を実行し、16 の最近隣入力セルの中心を通る滑らかなカーブの適合に基づいて、セルの新しい値を算出します。このオプションは、連続データに適していますが、入力ラスターの範囲外の値を含んだ出力ラスターを生成することがあります。このオプションによる出力ラスターは、最近隣内挿法リサンプリング アルゴリズムを実行して得られたラスターに比べて、幾何学的に歪みが少なくなります。三次たたみ込み内挿法オプションの欠点は、所要処理時間が相対的に長いことです。場合によっては、入力セル値の範囲から外れた出力セル値が生成されることがあります。このことが容認できない場合は、代わりに共一次内挿法を使用してください。
カテゴリ データに対しては、共一次内挿法オプションと三次たたみ込み内挿法オプションを使用しないでください。セル値が変更されてしまう場合があるためです。
出力空間のピクセルの中心が、入力セルのピクセルの 1 つとまったく同じになる場合、その特定のセル値はすべてのウェイトを取得するため、出力ピクセルがセルの中心と同じになります。これは、共一次内挿法と三次たたみ込み内挿法の結果に影響を与えます。
出力ラスター データセットの左下隅は、入力ラスター データセットの左下隅と同じマップ空間座標位置になります。
出力ラスター内のロウ数とカラム数は、次の式で計算されます。
columns = (xmax - xmin) / cell size rows = (ymax - ymin) / cell size
上記の式に剰余が生じた場合、カラムとロウの一方または両方の数に対して四捨五入が実行されます。
構文
Resample_management (in_raster, out_raster, {cell_size}, {resampling_type})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_raster | 空間解像度を変更するラスター データセット。 | Mosaic Dataset; Mosaic Layer; Raster Dataset; Raster Layer |
out_raster | 作成するデータセットの名前、場所、および形式。
ジオデータベースにラスター データセットを格納する場合、ラスター データセットの名前にファイル拡張子は付けません。ラスター データセットを JPEG ファイル、JPEG 2000 ファイル、TIFF ファイル、またはジオデータベースに格納するときに、圧縮タイプと圧縮品質を指定できます。 | Raster Dataset |
cell_size (オプション) | 既存のラスター データセットを使用して新しいラスターのセル サイズを設定するか、その幅 (x) と高さ (y) を指定します。 セル サイズは次の 3 つの方法で指定できます。
| Cell Size XY |
resampling_type (オプション) | 使用しているデータのタイプに基づいて、適切な方法を選択します。
| String |
コードのサンプル
Resample (リサンプリング) の例 1 (Python ウィンドウ)
以下は、Resample (リサンプリング) ツールを実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.Resample_management("c:/data/image.tif", "resample.tif", "10 20", "NEAREST")
Resample (リサンプリング) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
以下は、Resample (リサンプリング) ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。
# Resample TIFF image to a higher resolution
import arcpy
arcpy.env.workspace = r"C:/Workspace"
arcpy.Resample_management("image.tif", "resample.tif", "10", "CUBIC")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: はい
- ArcGIS Desktop Standard: はい
- ArcGIS Desktop Advanced: はい