サマリー
netCDF ファイルからフィーチャ レイヤーを作成します。
使用法
netCDF ファイルが大きい場合、ツールが完了してから netCDF レイヤーが最初に描画されるまでの間に遅延が発生する場合があります。その後のレイヤーの描画では、遅延は発生しません。
netCDF フィーチャ レイヤーは、フィーチャクラスを入力可能なすべてのジオプロセシング ツールへの入力として利用することができます。
テンポラリ フィーチャ レイヤーは、[レイヤー ファイルの保存 (Save To Layer File)] ツールを使用してレイヤー ファイルとして保存することも、あるいは [フィーチャのコピー (Copy Features)] ツールを使用して新しいフィーチャクラスとして保存することもできます。
ArcCatalog で作成されたレイヤーは、[レイヤー ファイルの保存 (Save To Layer File)] ツールを使用してレイヤー ファイルに保存しておかない限り、ArcMap で使用できません。
同じレイヤー名を指定した場合、既存のフィーチャ レイヤーは上書きされます。
[X 座標の変数] および [Y 座標の変数] ドロップダウン リストに補助座標変数が表示され、指定した場合は実行時に使用されます。この補助座標変数は [ディメンション値] パラメーター ドロップダウン リストに表示されないため、コマンド ラインまたはスクリプトで、このパラメーターの値を設定することはできません。
レイヤー内のフィーチャの個数は、行ディメンション内の個別値の数と同じです。複数のディメンションを選択した場合、それらのディメンション内の個別値の数が、レコードの個数になります。
行ディメンションを指定しない場合、フィーチャは 1 つだけ作成されます。
フィールドのタイプは、netCDF 変数のタイプによって決定されます。
マルチディメンション変数のデフォルト ビューの作成には、行ディメンション以外のディメンションの最初の値が使用されます。
カレンダー属性値 noleap と 365_day は、netCDF ファイルの時間座標変数に割り当てられますが、ArcGIS では無視されます。
構文
MakeNetCDFFeatureLayer_md (in_netCDF_file, variable, x_variable, y_variable, out_feature_layer, {row_dimension}, {z_variable}, {m_variable}, {dimension_values}, {value_selection_method})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_netCDF_file | 入力用 netCDF ファイル | File |
variable [variable,...] | フィーチャ属性テーブル内のフィールドとして追加される netCDF 変数 (1 つまたは複数) | String |
x_variable | 出力レイヤーの x (経度) 座標の定義に使用される netCDF 座標変数 | String |
y_variable | 出力レイヤーの y (緯度) 座標の定義に使用される netCDF 座標変数 | String |
out_feature_layer | 出力フィーチャ レイヤーの名前 | Feature Layer |
row_dimension [row_dimension,...] (オプション) | フィーチャ レイヤー内の一意の値を使用してフィーチャを作成する場合に使用される netCDF ディメンション (1 つまたは複数)。ここでのディメンションまたは一対のディメンション によって、フィーチャ レイヤー内のフィーチャの数、およびフィーチャ レイヤーの属性テーブルに表示されるフィールドの数が決定されます。 たとえば、StationID が netCDF ファイル内の 1 つのディメンションで、10 個の値を持っており、且つ、StationID を使用するディメンションとして設定されている場合、10 個のフィーチャが作成されます (フィーチャ レイヤーの属性テーブルには 10 個の行が作成されます)。StationID と時間を使用していて、3 つの時間のスライスがある場合は、30 個のフィーチャが作成されます (フィーチャ レイヤーの属性テーブルには 30 行が作成されます)。netCDF フィーチャ レイヤーをアニメーション化する場合は、効率化を図るために、時間を行ディメンションとして設定しないことをお勧めします。この場合でも時間はディメンションとして使用可能で、アニメーション化されるように設定できますが、この情報は属性テーブルには格納されません。 | String |
z_variable (オプション) | フィーチャの標高値 (Z 値) の指定に使用される netCDF 変数 | String |
m_variable (オプション) | 線形の測定値 (m 値) の指定に使用される netCDF 変数 | String |
dimension_values [[dimension, {value}],...] (オプション) | 出力レイヤーでの変数の表示に使用される、1 つまたは複数のディメンション (例: Time) の値 (例: 01/30/05)。デフォルトでは、1 つまたは複数のディメンションの最初の値が使用されます。このデフォルト値は、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスの [netCDF] タブで変更することも可能です。
| Value Table |
value_selection_method (オプション) | ディメンション値の選択方法を指定します。
| String |
コードのサンプル
MakeNetCDFFeatureLayer (NetCDF フィーチャ レイヤーの作成) の例 1 (Python ウィンドウ)
netCDF ファイルからフィーチャ レイヤーを作成します。
import arcpy
arcpy.MakeNetCDFFeatureLayer_md("C:/data/netcdf/rainfall.nc",
"pptx","longitude","latitude","rainfall",
"station")
MakeNetCDFFeatureLayer (NetCDF フィーチャ レイヤーの作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
netCDF ファイルからフィーチャ レイヤーを作成します。
# MakeNetCDFFeatureLayer_Ex_02.py
# Description: Create a feature layer from a netCDF file.
# Requirements: None
# Import system modules
import arcpy
# Set local variables
inNetCDFFile = "C:/data/netcdf/rainfall.nc"
inVariables = "pptx"
inXVariable = "longitude"
inYVariable = "latitude"
outFeatureLayer = "rainfall"
rowDimensions = "station"
ZVariable = ""
MVariable = ""
dimensionValues = ""
valueSelectionMethod = ""
#Execute MakeNetCDFFeatureLayer
arcpy.MakeNetCDFFeatureLayer_md(inNetCDFFile, inVariables, inXVariable,
inYVariable, outFeatureLayer, rowDimensions,
ZVariable, MVariable, dimensionValues,
valueSelectionMethod)
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: はい
- ArcGIS Desktop Standard: はい
- ArcGIS Desktop Advanced: はい