Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
3D Analyst のライセンスで利用可能。
サマリー
2 次元の最小曲率のスプライン手法を使用して、ポイントからラスター サーフェスを内挿します。
結果の滑らかなサーフェスは、正確に入力ポイントを通過します。
使用法
[スプラインの種類] の REGULARIZED オプションは、通常、TENSION オプションよりも滑らかなサーフェスを生成します。
レギュラー オプションでは、加重パラメーターの値を大きくするほど、生成されるサーフェスが滑らかになります。このパラメーターに入力する値は、0 以上である必要があります。代表的な値は、0、0.001、0.01、0.1、および 0.5 です。[加重] は、タウ (t) の文字で表されるパラメーターの二乗です。
テンション オプションでは、加重パラメーターの値を大きくするほどサーフェスはやや粗くなりますが、より厳密にコントロール ポイントに一致するようになります。入力する値は、0 以上である必要があります。一般的な値は 0、1、5、および 10 です。[加重] は、ファイ (Φ) の文字で表されるパラメーターの二乗です。
[ポイントの数] の値を大きくするほど、出力ラスターのサーフェスは滑らかになります。
入力データセットには X、Y 座標が同じである位置に複数のポイントが存在することがあります。共通の位置にあるポイントの値が同じである場合、それは重複とみなされて出力には影響しません。値が異なる場合は、一致ポイントと見なされます。
このデータ条件の処理方法は各種内挿ツールによって異なることがあります。たとえば、最初に遭遇した一致ポイントが計算に使用されることも、最後に遭遇した一致ポイントが計算に使用されることもあります。そのため、出力ラスター内のある位置に予想とは異なる値が出力される可能性があります。対策としては、このような一致ポイントを削除したデータを用意しておくことです。[Spatial Statistics] ツールボックスの [イベントの集計 (Collect Events)] ツールは、データ内の一致ポイントを特定するのに役立ちます。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
Spline (in_point_features, z_field, {cell_size}, {spline_type}, {weight}, {number_points})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_point_features | サーフェス ラスターとして内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。 | Feature Layer |
z_field | 各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。 これは数値フィールドまたは、入力ポイント フィーチャが Z 値を含む場合は Shape フィールドです。 | Field |
cell_size (オプション) | 作成する出力ラスターのセル サイズ。 環境設定で特定の値が指定されている場合は、その値を使用します。そうでない場合、セル サイズは、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割った値になります。 | Analysis Cell Size |
spline_type (オプション) | 使用するスプラインの種類。
| String |
weight (オプション) | サーフェスの内挿の特性に影響するパラメーター。 REGULARIZED オプションを使用する場合は、曲率を最小にする式でサーフェスの三次導関数の加重を定義します。TENSION オプションを使用する場合は、張力の加重を定義します。 デフォルトの加重は 0.1 です。 | Double |
number_points (オプション) | 局所的な近似に使用するリージョンあたりのポイント数。 デフォルトは 12 です。 | Long |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | 内挿された出力サーフェス ラスター。 常に浮動小数点ラスターです。 | Raster |
コードのサンプル
Spline (スプライン) の例 1 (Python ウィンドウ)
この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを TIFF ラスターとして出力します。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outSpline = Spline("ozone_pts.shp", "ozone", 2000, "REGULARIZED", 0.1)
outSpline.save("C:/sapyexamples/output/splineout.tif")
Spline (スプライン) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスターとして出力します。
# Name: Spline_Ex_02.py
# Description: Interpolate a series of point features onto a
# rectangular raster using a minimum curvature spline technique.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inPntFeat = "ozone_pts.shp"
zField = "ozone"
cellSize = 2000.0
splineType = "REGULARIZED"
weight = 0.1
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute Spline
outSpline = Spline(inPntFeat, zField, cellSize, splineType, weight)
# Save the output
outSpline.save("C:/sapyexamples/output/splineout02")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst