Spatial Analyst のライセンスで利用可能。
3D Analyst のライセンスで利用可能。
サマリー
トレンド解析の手法を使用してポイントからラスター サーフェスを内挿します。
使用法
多項式の次数が増えるほど、当てはめるサーフェスの複雑さは増していきます。多項式の次数を高くすることで、必ずしも正確なサーフェスが生成されるとは限りません。正確なサーフェスが生成されるかどうかは、データによって異なります。
オプションの RMS ファイル出力には、内挿の RMS (二乗平均平方根) 誤差の情報が含まれます。この情報を使用して、RMS 誤差が最小になるように次数を変更することで、多項式の最適な次数を決定できます。RMS ファイルの詳細については、「トレンド (Trend) の仕組み」をご参照ください。
[回帰分析の手法] の LOGISTIC オプションでは、入力ポイント フィーチャの Z 値フィールドに 0 および 1 のコードを指定します。
入力データセットには X、Y 座標が同じである位置に複数のポイントが存在することがあります。共通の位置にあるポイントの値が同じである場合、それは重複とみなされて出力には影響しません。値が異なる場合は、一致ポイントと見なされます。
このデータ条件の処理方法は各種内挿ツールによって異なることがあります。たとえば、最初に遭遇した一致ポイントが計算に使用されることも、最後に遭遇した一致ポイントが計算に使用されることもあります。そのため、出力ラスター内のある位置に予想とは異なる値が出力される可能性があります。対策としては、このような一致ポイントを削除したデータを用意しておくことです。[Spatial Statistics] ツールボックスの [イベントの集計 (Collect Events)] ツールは、データ内の一致ポイントを特定するのに役立ちます。
このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。
構文
Trend (in_point_features, z_field, {cell_size}, {order}, {regression_type}, {out_rms_file})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_point_features | サーフェス ラスターとして内挿する Z 値を含む入力ポイント フィーチャ。 | Feature Layer |
z_field | 各ポイントの高さまたは大きさの値を保持するフィールド。 これは数値フィールドまたは、入力ポイント フィーチャが Z 値を含む場合は Shape フィールドです。 回帰分析の手法がロジスティックの場合、フィールドには 0 または 1 のみを指定できます。 | Field |
cell_size (オプション) | 作成する出力ラスターのセル サイズ。 環境設定で特定の値が指定されている場合は、その値を使用します。そうでない場合、セル サイズは、入力空間参照において、入力ポイント フィーチャの範囲の幅または高さ (どちらか短い方) を 250 で割った値になります。 | Analysis Cell Size |
order (オプション) | 多項式の次数。 1 ~ 12 の整数にする必要があります。1 を指定するとポイントは平面で近似され、値を大きくするほど複雑なサーフェスとなります。デフォルトは 1 です。 | Long |
regression_type (オプション) | 実行する回帰分析のタイプ。
| String |
out_rms_file (オプション) | 内挿の RMS 誤差とカイ二乗に関する情報を含む出力テキスト ファイルのファイル名。 拡張子は「.txt」にする必要があります。 | File |
戻り値
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_raster | 内挿された出力サーフェス ラスター。 常に浮動小数点ラスターです。 | Raster |
コードのサンプル
Trend (トレンド) の例 1 (Python ウィンドウ)
この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを TIFF ラスターとして出力します。
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outTrend = Trend("ozone_pts.shp", "ozone", 2000, 2, "LINEAR")
outTrend.save("C:/sapyexamples/output/trendout.tif")
Trend (トレンド) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
この例では、ポイント シェープファイルを入力として、内挿したサーフェスを GRID ラスターとして出力します。
# Name: Trend_Ex_02.py
# Description: Interpolate a series of point features
# onto a rectangular raster using a trend technique.
# Requirements: Spatial Analyst Extension
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *
# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
# Set local variables
inPointFeatures = "ca_ozone_pts.shp"
zField = "ozone"
cellSize = 2000.0
PolynomialOrder = 2
regressionType = "LINEAR"
# Check out the ArcGIS Spatial Analyst extension license
arcpy.CheckOutExtension("Spatial")
# Execute Trend
outTrend = Trend(inPointFeatures, zField, cellSize,
PolynomialOrder, regressionType)
# Save the output
outTrend.save("C:/sapyexamples/output/trendout02")
環境
ライセンス情報
- ArcGIS Desktop Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
- ArcGIS Desktop Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
- ArcGIS Desktop Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst