Network Analyst のライセンスで利用可能。
このトピックでは、方位データを使って移動ポイントをより正確に読み込むプロセスを、手順を追って説明します。この種のデータの多くは、歩行者が携帯しているか、あるいは車載の GPS 受信機から送信されます。
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読み込む対象のポイント フィーチャに [Bearing] という数値フィールドがあることを確認します。
データ タイプは数値 (double、float、long integer、short integer のいずれか) でなければなりません。さらに、フィールドはここで示したものとまったく同じつづり (Bearing および BearingTol) でなければなりません。方位または方位許容値の情報が、違う名前のフィールドまたは数値以外のデータ タイプのフィールドにある場合は、適切な名前とタイプの新しいフィールドを作成し、このフィールドに値を移す必要があります。
- 別の数値フィールドを作成し、「BearingTol」という名前を付けます。
- [BearingTol] フィールドを計算し、許容できる方位の範囲を 1 つまたは複数指定します。
すべてのフィーチャに同じ方位許容値を計算するか、各フィーチャにカスタム値を計算することができます。これは多くの場合、一部は GPS 信号の強さに基づきます。
- [ロケーションの読み込み] ダイアログ ボックスまたは [ロケーションの追加 (Add Locations)] ジオプロセシング ツールを使用して、ポイントをネットワーク解析クラスに読み込みます。検索許容値も、ダイアログ ボックスまたはツール ダイアログ ボックスのどちらかで設定できます。
方位許容値と検索許容値との関係に注意することが重要です。方位許容値の値が小さいほど、候補のエッジ上にポイントが配置される可能性は少なくなります。つまり、方位を使わずにポイントを配置する場合と比較して、より多くのポイントが、本来の地理的位置から離れてネットワーク上に配置される可能性があります。検索許容値の設定では、どれだけ遠くまでポイントを検索できるかを制限するため、検索許容値を小さく設定して、あまり離れた場所では検索しないようにすると便利です。