Standard または Advancedのライセンスで利用可能。
データベース サーバーは、ジオデータベースの格納が有効化されている SQL Server Express インスタンスです。 データベース サーバー セットアップ ウィザードを実行して SQL Server Express インスタンスをインストールし、ジオデータベース ストレージを有効にします。ワークグループ サーバーを作成する場合、ArcGIS GIS Server ライセンスを使用してデータベース サーバーを認証します。
インストールした SQL Server Express のバージョンが、デスクトップ データベース サーバーを設定したコンピューター上の Microsoft Windows オペレーティング システムをサポートしている必要があります。
GIS Server Workgroup を使用する場合、ArcGIS Server とデータベース サーバー (SQL Server Express インスタンス) を同じコンピューター上にインストールする必要があります。 そのため、使用する ArcGIS Server のバージョンとインストールした SQL Server Express のバージョンのオペレーティング システム要件を確認する必要があります。ワークグループ データベース サーバーは、両方でサポートされている Microsoft Windows オペレーティング システムでのみサポートされています。
セットアップ ウィザードの起動
Database_Server_Workgroup_<version>_<part_number>.exe または Database_Server_Desktop_<version>_<part_number>.exe を実行してセットアップ ウィザードを起動します。
- Windows 管理者権限を持つユーザーとしてコンピューターにログインします。
- コンピューター上で起動している他のアプリケーションをすべて終了します。
- インストール実行可能ファイルにアクセスします。
- My Esri からインストール ファイルをダウンロードした場合は、そのファイルを展開して、実行可能ファイルを実行します。
- ISO ファイルの場合は、ISO 解凍ツールを使用してインストール ファイルにアクセスしてから、実行可能ファイルを実行します。
Database Server セットアップ ウィザードが開きます。
- 最初のウィンドウの情報を読んでから、[次へ] をクリックしてデータベース サーバー セットアップに進みます。
データベース サーバーとして使用する SQL Server Express のインスタンスがすでにインストールされている場合、[インストール オプション] ダイアログ ボックスの [Microsoft SQL Server Express Edition] チェックボックスをオフにして、「ジオデータベースの格納の有効化」に進みます。そうでない場合は、SQL Server Express のインストールに進みます。
SQL Server Express のインストール
以下の手順に従い、Database Server セットアップ ウィザードを使用してコンピューター上に SQL Server Express をインストールします。
- [インストール オプション] ダイアログ ボックスで、[Microsoft SQL Server Express Edition] オプションをオンにして、[次へ] をクリックします。
- ウィザードで、Microsoft SQL Server インストール ファイルの場所を指定するよう求められます。 デフォルトを受け入れるか、独自の場所を指定します。 このディレクトリは空である必要があります。
Microsoft SQL Server ウィザードが開きます。
- Microsoft 使用許諾契約書を読んで承諾します。 [次へ] をクリックして続行します。
- 製品アップデートを選択してインストールし、[次へ] をクリックします。
- [機能の選択] パネルが開いたら、以下の情報をパネルに入力します。
- 必ず [データベース エンジン サービス] を選択します。
- デフォルトのディレクトリをそのまま使用するか、独自のディレクトリを選択します。
- [次へ] をクリックします。
- [インスタンスの構成] パネルに以下の情報を入力します。
- 必ず [名前付きインスタンス] を選択します。
- インスタンス名を指定します。 デフォルトは、SQLExpress です。 デフォルト名を使用するか、他の名前を入力します。
- デフォルトの場所をそのまま使用してインスタンスを作成するか、別の場所を参照します。
- [次へ] をクリックします。
- [サーバーの構成] パネルに以下の情報を入力します。
- Database Engine (データベース エンジン) サービスと Browser (ブラウザー) サービスを実行するアカウントを指定するか、デフォルトのアカウントをそのまま使用します。 サービスの実行に使用するアカウントについては、Microsoft SQL Server のドキュメントをご参照ください。
- Database Engine (データベース エンジン) および Browser (ブラウザー) サービスが自動的に起動されるように設定されていることを確認します。
- SQL Server Express インスタンスは、インストール先コンピューターのデフォルト照合順序を使用します。 別の照合順序を選択する必要のある場合は、[照合順序] タブをクリックし、データベース エンジンの言語を変更してから、先に進みます。 ArcGIS では大/小文字を区別する照合順序がサポートされていないため、大/小文字の区別のない照合順序を使用してください。
- [次へ] をクリックします。
- [データベース エンジンの構成] パネルに以下の情報を入力します。
- 必ず [Windows 認証モード] を選択します。 カタログ ツリーの [Database Servers] ノードからジオデータベースにアクセスする場合は、この認証モードの使用のみがサポートされます。
- SQL Server Express インスタンスの管理者ユーザーを追加します。
管理者ユーザーを追加しない限り、インストールを続行できません。
- [データ ディレクトリ] タブをクリックし、SQL Server Express ファイルの場所を指定するか、デフォルトを確定して、[次へ] をクリックします。
- [エラー レポート] パネルで、Microsoft に情報を送信するかどうかを任意に指定できます。 [次へ] をクリックして、インストールを続行します。
- インストールが正常に完了したら、[Close] をクリックして、[Microsoft SQL Server セットアップ] ウィザードを終了します。
ジオデータベースを格納するための SQL Server インスタンスの有効化に進みます。
ジオデータベースの格納の有効化
データベース サーバーとして使用する SQL Server Express インスタンスを指定し、必要に応じて、サーバー管理者をデータベース サーバーに追加します。 ワークグループ ジオデータベースを格納するようにデータベース サーバーを設定する場合は、ArcGIS GIS Server ワークグループ ライセンスを使用してデータベース サーバーを認証します。
セットアップのこの部分を実行するには、SQL Server Express インスタンスの sysadmin 権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。 これは、前のセクションのステップ 10b でインスタンスに追加した管理者ユーザーであっても、別の sysadmin ログインであってもかまいません。
インスタンスと管理者の指定
データベース サーバーとして使用する SQL Server Express インスタンスを指定します。 サーバー管理者になる作成者のログインを追加することもできます。
- [SQL Server instance name] リストから、ジオデータベースの格納に使用する SQL Server Express インスタンス名 (例: MyServer\SQLExpress) を選択します。
- 有効にする SQL Server Express インスタンス (データベース サーバー) のサーバー管理者となるユーザーのログイン名を入力します。
SQL Server Express をインストールしたときに、管理者ログインを追加しています。 管理者を追加する場合にのみ、ここで別のログインを追加する必要があります。
ログイン名には、ドメイン名またはコンピューター名に円記号 (\) およびユーザー名を付加した名前 (例: WORLD\David) を指定する必要があります。 インスタンスに追加されたデータベース管理者は、オペレーティング システム レベルでは追加権限を持ちませんが、データベース サーバーで管理者として必要なすべての権限を所有します。
- [次へ] をクリックします。
- デスクトップ ジオデータベースを格納するためのデータベース サーバーを設定する場合は、[完了] をクリックしてウィザードを終了します。 デスクトップ ジオデータベースを格納するようにデータベース サーバーを設定する場合は、「次のステップ」に進みます。 ワークグループ ジオデータベースを格納するようにデータベース サーバーを設定する場合は、認証に進みます。
ワークグループ データベース サーバーの認証
GIS Server ワークグループの認証時に作成されたキーコード ファイルを使用するか、データベース サーバーを認証するために Esri から提供された ArcGIS GIS Server ワークグループ ライセンスを使用することができます。
- [認証オプション] ダイアログ ボックスで適切なオプションを選択します。
- Esri から提供された ArcGIS Server Workgroup ライセンスを使用してデータベース サーバーを認証する場合は、最初の登録オプション [ソフトウェアをインストール済みで、認証する必要がある。] を選択します。 [次へ] をクリックして続行します。
- すでに GIS Server サイトを認証しているか、電子メールで Esri にライセンス ファイルを要求している場合、2 番目の登録オプション [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] を選択します。 \\Program Files\ESRI\License<ArcGIS release#>\sysgen フォルダー内にあるファイルまたはキーコード ファイルのパスと名前を入力するか選択します。 [次へ] をクリックして手順 8 に進みます。
- [ソフトウェアをインストール済みで、認証する必要がある。] オプションをオンにした場合は、[認証方法] ダイアログ ボックスでオプションを選択します。
- このウィザードを実行しているコンピューターからインターネット接続が可能な場合は、[Authorize with Esri now using the Internet] をオンにします。 この方法をオンにすると、Esri でソフトウェアが自動的に認証されます。
- このウィザードを実行しているコンピューターからインターネットに接続できない場合は、[Authorize at Esri's website or by email to receive your authorization file] をオンにします。 このオプションをオンにすると、認証情報を保存して、後で、その情報を電子メールで Esri に送信するか、インターネットに接続できるコンピューターから Esri の Web サイトに送信できます。 認証ファイルが送付されたら、認証を可能にするために、このウィザードに戻って、ジオデータベースを有効にする必要があります。
- Esri でソフトウェアを認証するには、アカウントに関する情報を入力する必要があります。 必要な情報を入力して、[次へ] をクリックします。
- 組織に関する情報と、組織における自分の職務に関する情報を入力し、[次へ] をクリックします。
- [ソフトウェア認証番号] ダイアログ ボックスで、GIS Server 認証番号を入力します。
この番号は、ソフトウェアの入手方法に関する情報と一緒に、組織宛てに送信されています。 この番号がわからない場合は、組織のソフトウェア購入および保守契約の担当者に問い合わせてください。
- [Authorize with Esri now using the Internet] オプションをオンにすると、提供した情報が自動的に Esri に送信され、ソフトウェアが認証されます。 これによって、コンピューターのレジストリの SQL Server Express Services エントリにエントリが書き込まれ、この SQL Server Express のインスタンスでジオデータベースの格納が可能になります。 手順 8 に進みます。
- [Esri の Web サイトで認証するか、電子メールで認証ファイルを受信。] オプションをオンにすると、[電子メール 認証] ダイアログ ボックスが表示されます。 電子メールで Esri に送信するか、別のコンピューターに転送してから My Esri 経由で送信するファイルを作成する場合は、[保存] をクリックします。
Esri から認証ファイルを受信したら、このウィザードを再実行し、[認証オプション] ダイアログ ボックスの [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] オプションをオンにします。
- [完了] をクリックして認証を完了します。
次の手順
これで、SQL Server Express インスタンスがインストールされ、ジオデータベースを格納する準備ができました。次に、データベース サーバーに接続するように、ArcMap を構成してください。