あるジオデータベースのコンテンツを 同じ PostgreSQL データベース クラスター上の別のデータベースに移行する場合、2 つ目のジオデータベースを作成し、データを移行できます。ジオデータベースを新しい PostgreSQL データベース クラスターに移行する場合は、PostgreSQL コマンドを使用してデータベースを移行できます。
同じ PostgreSQL データベース クラスター上の別のジオデータベースへのデータの移行
同じ PostgreSQL データベース クラスター上のデータベースとジオデータベースの名前は、一意である必要があります。そのため、同じデータベース クラスター上の別のジオデータベースにデータを移行する場合、データベース クラスター上に2 つ目のジオデータベースを作成し、既存のデータを新しいジオデータベースに移行します。ArcGIS でデータを移行するには、コピーと貼り付け、エクスポート ツール、[データの抽出] ウィザード、または XML ワークスペース ドキュメントを使用します。
新しいジオデータベースにデータをロードしているときにログインしているユーザーが、そのデータを所有することになることに注意してください。新しいジオデータベースでもデータの所有者を同じにする場合は、各ユーザーが自分の所有しているデータを移行します。
新しい PostgreSQL データベース クラスターへのデータベースの移行
ジオデータベースを新しい PostgreSQL データベース クラスターに移行する場合、pg_dump コマンドを使用できます。
pg_dump コマンドは、データベース定義 (スキーマ) とデータ、またはデータベース スキーマのみを SQL (Structured Query Language) スクリプトまたはアーカイブ ファイルに抽出することができます。アーカイブ ファイルに抽出する場合は、pg_restore コマンドを使用して別の PostgreSQL クラスター上にデータベースを再構築できます。SQL スクリプトに抽出する場合は、新しいサーバーで SQL スクリプトを実行してデータベースを再構築します。
以下に、pg_dump を使用して PostgreSQL データベースを移行する際のガイドラインを示します。
- PostgreSQL のジオデータベースを移行するときは、まずパブリック スキーマをリストアしてから、データベースの残り部分をリストアする必要があります。詳細については、「PostgreSQL でのジオデータベースの復元」をご参照ください。
- ユーザー定義データで OID (オブジェクト識別子) を使用する場合は、必ず –o オプションを指定して OID をダンプに追加します。
- 表領域は再作成する必要があります。
- TAR アーカイブに出力する場合、個々のテーブルのテキスト バージョンは 8GB 以下でなければなりません。
- データベースの再構築後には、ANALYZE を実行してデータベース統計を更新します。
- スーパーユーザーとして接続して、pg_dump を実行します。
pg_dump または pg_restore の使用方法の詳細については、「PostgreSQL のドキュメント」をご参照ください。