- どのようなクライアント ソフトウェア アプリケーションが、これらの標高サービスを使用できますか?
- World Elevation サービスの表示と使用
- インターネット アクセスに制約がある場合はどうなりますか?
- サービスを利用するために費用がかかりますか?
- 実際の標高値にアクセス可能ですか?それとも小さい写真だけにアクセス可能ですか?
- 標高データはどこから来ていますか?
- 標高データの空間解像度とはなんですか?
- データの精度はどの程度ですか?
- 海抜高さと楕円体高さの違いは何ですか?
- 傾斜を画面 (デスクトップまたはオンライン マップ) に読み込むと、画面が真っ黒になります。 これは正常ですか?
- エクスポートの時にエラーが生じたり、黒い画像になるのはなぜですか?
- 組織に、現在 World Elevation サービスで利用できるデータよりも高品質な高解像度データがあります。 どのようにして投稿できますか?
どのようなクライアント ソフトウェア アプリケーションが、これらの標高サービスを使用できますか?
- ArcGIS ソフトウェア (10.0 以降) を接続してイメージ サービスを利用することができます。
- Esri のオープン REST ならびに SOAP プロトコルと互換の Web アプリケーションはすべて、これらのイメージ サービスに接続して使用できます。
- サービスおよびメタデータの表示には、Web ブラウザーおよび ArcGIS Online マップを使うことができます。
World Elevation サービスの表示と使用
World Elevation サービスにクライアント ソフトウェアを接続するには、ArcGIS Online サブスクリプション アカウントを使用した認証 (ログインおよびパスワード) が必要です。 以下の手順を参照して、ArcGIS Desktop、ArcGIS Online マップ ビューアー、ArcGIS Explorer でサービスに接続します。
ArcMap 内での接続
- ArcMap を開きます。
- カタログ ウィンドウを開きます。
- カタログ ウィンドウで、[GIS サーバー] を展開し、[ArcGIS Server サーバーの追加] をダブルクリックします。
- [GIS サービスを使用する] を選択し、[次へ] をクリックします。
- [サーバーの URL] に「http://elevation.arcgis.com/arcgis/services」と入力し、ArcGIS Online サブスクリプション アカウントの [ユーザー名] と [パスワード] を入力し、[完了] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウに、テレイン サービスを格納する WorldElevation フォルダーが表示されます。
- このサービスは、標高値を表示するためにマップに追加できます。 [コンテンツ] ウィンドウでサービスを右クリックし、[プロパティ] > [サーバー関数] タブを選択します。 ここに、Grayscale Hillshade、Slope Map、Aspect など、(サーバーによってリアルタイムで生成される) さまざまな製品を表示することができます。
ArcGIS Online マップ ビューアーでの接続
- ArcGIS.com に移動し、サイン インします。
- ウィンドウの上部にある [グループ] をクリックします。
- [標高レイヤー] を検索します。
- 検索結果の [標高レイヤー] をクリックします。
- イメージ サービスにアクセスするには、[テレイン] というラベルが付いたアイテムを選択します。
- [開く] > [新しいマップに追加] の順にクリックして、そのアイテムを ArcGIS.com マップ ビューアーで開きます。
Web ビューアーが開き、イメージ サービスが Web ビューアーに読み込まれます。 デフォルト ビューに、グレースケールで標高値が表示されます。そのため、海抜近くの低い値は黒色になり、最も高いテレインは白色で表示されます。
- 他のプロダクトにも、リアルタイムのサーバー関数を使用してアクセスできます。 [コンテンツ] ウィンドウの [テレイン] レイヤーの右側にあるドロップダウン矢印を選択して、[イメージ表示] を選択します。 [レンダラー] ドロップダウン メニューが表示されます。このメニューから、Grayscale Hillshade、Slope (度または傾斜率)、Slope Map、Aspect (0 ~ 360 度) などのその他の関数を選択できます。
インターネット アクセスに制約がある場合はどうなりますか?
インターネットに簡単にアクセスできない環境で操作している、帯域幅が狭い、または高品質のグローバル DEM を使用したい場合は、オルソ マッピング プロジェクトで使用するために拡張された Global DTM of the Earth をダウンロードすることもできます。
サービスを利用するために費用がかかりますか?
これらのイメージ サービスは、ArcGIS Online サブスクリプション アカウントを使用した場合、無料でご利用いただけます。 これらのサービスの商用利用に関心がある場合は、https://www.esri.com/en-us/legal/terms/full-master-agreement をご参照ください。
実際の標高値にアクセス可能ですか?それとも小さい写真だけにアクセス可能ですか?
イメージ サービスは標高値ときれいな画像の両方へのアクセスを提供します。 分析のためのイメージ サービスは実際の値へのアクセス、視覚化のためのイメージ サービスは格好の良い画像へのアクセスと区別されます。 各イメージ サービスの詳細については、ArcGIS Online イメージ サービスの表をご参照ください。
標高データはどこから来ていますか?
Esri の World Elevation サービスのソース データは、信頼性の高いさまざまなソースから取得されています。これらのソースは、「World Elevation サービスとは」のヘルプ トピックにあるソースの表にまとめられています。 詳細については、オンライン メタデータを参照することもできます。
標高データの空間解像度とはなんですか?
標高データは、異なる解像度と地理空間範囲における、複数のソースで構成されています。 詳細については上記の表をご参照ください。
データの精度はどの程度ですか?
ArcGIS Online の World Elevation サービスはパブリック ドメイン データが元になっています。 たとえば、USGS NED によって、USA は 1 秒角と 1/3 秒角の解像度のデータでカバーされており、一部で 1/9 秒角の解像度のエリアもあります。ただし、精度は次の要因で変わります:
- データ ソースによる場合 - アクセスするデータセットによります。たとえば、およそ 400,000 分の 1 のスケールでは、サーバーは SRTM データを返します
- 地域による場合 - 一部のデータは複数のソース (たとえば GMTED) からまとめられていて、元のソースの場所によって、精度は変化します。
LE90 = 999 および CE90 = 0 を表示している精度フィールドは、指定されず、それらのレコードの精度が不明であることを示します。 他の値が表示されている場合、それらの値は、配布者によって提供された有効な推定値です。
個々のラスター データセットの精度メタデータは、一部のケースで利用可能です (今後のリリースで増加予定です)。 現在のところ、すべての NED 1/3 秒角データなどは、全データセットだけと決められています。
データセットの属性テーブルを検索する場合、LE90 と CE90 のフィールドは線形誤差 (垂直) と円形誤差 (水平) を推定したものを示します。
海抜高さと楕円体高さの違いは何ですか?
海抜高度は、ジオイド モデル サーフェスに対する標高値です。ジオイドは、局所的な海抜に近くなります。 ジオイドも、比較的滑らかな数学的サーフェスですが、重力の局所的な差異があるため、理想化された楕円体よりもはるかに大きな変動を表します。 従来の (衛星を使用しない) 調査方法の場合、すべての計測は通常ジオイド (局所的な海抜) に対して行われます。
- 楕円体の高さは通常、GPS データに基づくアプリケーションや衛星画像のオルソ補正に使用されます。一方、航空写真は、外部標定要素に使用される測地基準系に応じて、海抜高度と楕円体の高さのいずれかを使用できます。 外部標定要素は、海抜高度 (投影のコントロールが地上局のデータを使用して生成された場合) または楕円体 (空中の GPS + IMU など) です。 後者の場合、オルソ補正処理をサポートするために、楕円体の地表の高さが必要になります。
- 海抜高度は通常、調査、水文解析、農業、および土地管理に使用されます。
傾斜を画面 (デスクトップまたはオンライン マップ) に読み込むと、画面が真っ黒になります。 これは正常ですか?
混乱させるかもしれませんが、これは World Elevation Slope イメージ サービスが非常に小さい縮尺 (例: 全世界や全大陸の表示) の場合は正常です。 Slope イメージ サービスは 0 から 90 度までの数値を返し、テレインの領域の多くは 30 度以下の傾斜に制限されているため、レンダリングは非常に暗くなります。 このサービスは視覚化を目的としていません。
ArcMap のレイヤー プロパティを変更して、(荒れた地形を強調し、ランドマークを特定できるように) ヒストグラムをストレッチすることでコンテキストの情報を提供できますが、ベースマップや Slope Map イメージ サービスを追加するほうが優れた方法です。
また、小縮尺 (1:250,000 未満) では、スクリーン上の単一ピクセルをリサンプルした空間解像度は、傾斜の概念が多少無意味なものになります。 Esri は小縮尺でのこのようなサービスを無効にすることを検討していますが、画面が白くなる場合も同様にユーザーを混乱させます。 傾斜の実用的な視覚化が必要な場合は、Slope Degrees Map イメージ サービスを使用し、数値が必要な場合には、Slope イメージ サービス (必要に応じて度または傾斜角) を大縮尺で使用します。
エクスポートの時にエラーが生じたり、黒い画像になるのはなぜですか?
World Elevation サービスは、エクスポートできる画像のサイズを 24,000 x 24,000 ピクセルに制限しています。 ArcGIS 10.0 SP4 以降では、この制限を超えた領域をエクスポートしようとすると、エラー メッセージが表示されます。 ところが、ArcGIS 10.0 SP4 以前のバージョンを使用していると、エクスポートできますが、すべて黒いピクセルの画像になります。
[ラスター サイズ (カラム、ロウ)] テキスト ボックスの [エクスポート] ダイアログ ボックスでサイズを確認できます。
数値を変更するには、グラフィックスを使ってイメージ サービスをクリップし、範囲を変更できます。または、たとえば [セル サイズ] あるいは [ラスター サイズ] といったダイアログ ボックスの他のパラメーターを変更することもできます。
[ラスター サイズ] を変更する時には、[正方形] をオンにして、[セル サイズ] の寸法を同じに保ちます。
組織に、現在 World Elevation サービスで利用できるデータよりも高品質な高解像度データがあります。 どのようにして投稿できますか?
組織に World Elevation サービスを改善できる高品質な高解像度の標高データがある場合は、Esri Community Maps for Elevation を通じてそのデータを投稿し、成長し続ける Living Atlas of the World の一翼を担うことができます。