観測点ウィンドウの使用

[観測点] ウィンドウを使用すると、イメージ サービスで重なっている複数の画像の順序を変更して、さまざまな角度や観測点から場所を参照することができます。この機能では、さまざまな角度から建物を見ることができるため、大きな建物が地上の一部を隠しているような建物が密集している市街地を縮尺の大きい画像で操作する場合に便利です。[観測点] ウィンドウを使用すると、画像内の障害物を動かして地面を見ることができます。また、建物のすべての側面を確認できるため、民間防衛などのさまざまなアプリケーションで役に立ちます。

[観測点] ウィンドウは、イメージ サービスの管理者が [観測点] モザイク手法を有効化している場合、重なった画像を含むイメージ サービスで使用することができます。

1. [観測点] ツールをツールバーに追加します。
   1. メイン メニューの [カスタマイズ] をクリックし、[カスタマイズ モード] をクリックします。
   2. [コマンド] タブをクリックします。
   3. [カテゴリ] リストで [ArcGIS Image Server] をクリックします。
   4. [観測点] コマンドをツールバーにドラッグ＆ドロップします。
   5. [閉じる] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。
2. ArcMap にイメージ サービスを追加します。
3. モザイク手法を有効にします。
   1. イメージ サービス レイヤーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
   2. [モザイク] タブをクリックします。
   3. [モザイク手法] ドロップダウン矢印をクリックし、[観測点に最も近い] をクリックします。
   4. [OK] をクリックしてダイアログ ボックスを閉じます。
4. [観測点] ボタン をクリックし、[観測点] ウィンドウを開きます。

   

5. [ArcGIS Image Server レイヤー] ドロップダウン矢印をクリックして、イメージ サービスを選択します。
6. イメージ サービス内で、目的の場所を中心に、個々のフィーチャ (建物など) がはっきり見えるまで拡大します。
7. [観測点] ウィンドウで [中心点] ボタン をクリックします。

   選択した領域の中心点の X 座標と Y 座標が自動計算されてダイアログ ボックスに表示されます。独自の値を入力して、自動計算された値を置き換えることもできます。これにより、中心点を変更することができます。

8. 矢印ボタンのいずれかをクリックして、指定した方向に座標を変更します。
9. [適用] をクリックします。

   選択した方向からの視点となるようにイメージ サービスの観測点が変更されます。観測点が変更されない場合は、特定のビューの画像が使用できない状態にあるか、または重なり合うソース イメージが確実に表示されるように、さらに拡大する必要が生じる場合があります。