概要
フィーチャ範囲の中心点を基準に、中央子午線およびオプションの標準緯線を計算します。続いて、この座標系を空間参照文字列として所定のテキスト フィールドに格納します。この手順をフィーチャのセット、またはサブセットに対して繰り返し実行します。このフィールドをデータ ドリブン ページと併用することにより、ページごとにデータ フレーム座標系を更新できます。
使用法
入力フィーチャとしてポイント、ライン、またはポリゴンを指定できます。
投影されていないフィーチャクラスに対してこのツールを直接実行すると、エラーが発生します。そのようなフィーチャクラスに対しては、必ず投影変換を実行してください。
ArcMap を開いた状態でツールを使用している場合、処理結果の空間参照文字列は、アクティブなデータ フレームの投影に基づいて生成されます。ツールが正常に機能するためには、データ フレームが投影座標系内に存在する必要があります。存在していないと、エラー メッセージが表示されます。
[座標系フィールド] パラメーターは必ずテキスト フィールドで、長さが 600 文字以上である必要があります。座標系文字列は可変長ですが、大抵はかなり長いため、フィールドに十分な空き領域を確保する必要があります。このツールは、フィールド長の不足が原因で座標系文字列が切詰められた場合、警告を出します。この警告が表示された場合、生成された座標系文字列は、その一部が切詰められて無効になることがあります。警告が表示された場合は、まず結果を削除し、600 文字を超える十分な長さのフィールドを作成してから、ツールを再実行します。
入力には、シェープファイルではなくジオデータベース フィーチャクラスを使用します。ほとんどの場合、フィールド サイズは制限されているため、このツールをシェープファイルに対して実行すると、座標系文字列が切詰められることがよくあります。
[標準緯線オフセット] パラメーターは入力フィーチャの緯度高さ範囲のパーセンテージです。入力フィーチャの中心緯度からのオフセットは、このパーセンテージを使用して計算されます。[標準緯線オフセット] 値が 0 の場合、緯線の値は入力フィーチャの緯度中心の緯度に等しくなります。値が 0.5 (50%) の場合、緯線はフィーチャの緯度高さに近似し、フィーチャの上部および下部に緯線が配置されます。値が 0.5 を超える場合、入力フィーチャの緯度境界の外側に緯線が配置されます。デフォルト値は 0.25 です。このデフォルト値では、フィーチャの緯度中心とその緯度エッジとの中間辺りに、緯線が配置されます。負の値および 1 より大きい値を入力として指定できます。
構文
arcpy.cartography.CalculateCentralMeridianAndParallels(in_features, in_field, {standard_offset})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | 入力フィーチャ レイヤー。 | Feature Layer |
in_field | 座標系文字列を格納するテキスト フィールド。 | Field |
standard_offset (オプション) | 入力フィーチャの中心緯度から標準緯線をオフセットする場合に使用される、入力フィーチャの高さのパーセンテージ。デフォルトは 25% または 0.25 です。負の値および 1 より大きい値を入力として指定できます。 | Double |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_features | 計算された中央子午線と標準緯線で更新されたフィーチャクラス。 | フィーチャ レイヤー |
コードのサンプル
CalculateCentralMeridianAndParallels (中央子午線と緯線の計算) の例 (Python ウィンドウ)
次の例では、一連のフィーチャについて、中央子午線およびオプションの中央緯線を計算します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:\Data\ProjectData.gdb"
arcpy.CalculateCentralMeridianAndParallels_cartography("US_states", "CentralMeridian", 0.25)
CalculateCentralMeridianAndParallels (中央子午線と緯線の計算) の例 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、一連のフィーチャについて、中央子午線およびオプションの中央緯線を計算します。
# Name: calculatecentralmeridianandparallels_example.py
# Description: Calculates the central meridian and optional standard parallels
# for a set of features
# Author: ESRI
# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = "C:\Data\ProjectData.gdb"
# Set local variables
inFeatures = "US_states"
coordsysField = "CentralMeridian"
standardOffset = 0.25
# Execute CalculateAdjacentFields
arcpy.CalculateCentralMeridianAndParallels_cartography(inFeatures,
coordsysField,
standardOffset)
環境
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい