概要
1 つのライン フィーチャまたはライン フィーチャのグループに沿って一連の矩形ポリゴン (インデックス フィーチャ) を作成します。このインデックス フィーチャをデータ ドリブン ページで使用して、ストリップ マップ内部またはライン フィーチャに沿ったマップ セット内部にページを定義することができます。作成されるインデックス フィーチャには、ページ上のマップを回転させて方向を決めたり、現在のページの次 (上下左右のいずれか) に来るインデックス フィーチャ (ページ) を決定したりするために使用できる属性が含まれます。
使用法
ライン フィーチャはジオメトリック ネットワーク内に配置することはできません。
[ページ単位と縮尺の使用] パラメーターを使用する場合、[縮尺] パラメーターが必要です。ArcMap を開いている場合、アクティブなデータ フレームの縮尺が使用されます。開いていない場合、デフォルト値は 1 です。マップ空間でインデックス フィーチャのサイズを指定していて、[ページ単位と縮尺の使用] が選択されていない場合、[縮尺] を設定する必要はありません。
作成されるインデックス フィーチャには多数の属性が含まれます。これらの属性には、PageNumber、GroupId、SeqId、Previous、Next、LeftPage、RightPage、TopPage、BottomPage、Angle などがあります。
- Angle は、インデックス フィーチャのエッジをレイアウト ページのエッジに揃えるために、マップ (データ フレーム) で必要となる回転角度を表す数値です。カートグラフィックの慣例に従うために、この角度は可能な限りページの上部が北になるように計算されます。角度は、デフォルトの 0 度が真北、90 度が真東、180 度が真南、-90 度が真西というマップの方向に従って計算されます。
- PageNumber は、増分しながら各インデックス フィーチャに割り当てられる番号です。
- GroupId は、接続したチェーンまたはライン フィーチャのグループに含まれるすべてのインデックス フィーチャに割り当てられる整数です。[インデックス フィーチャ (帯状) の作成 (Strip Map Index Features)] の結果に複数のグループが含まれる場合があります。通常は、複数のライン フィーチャが接続されたセット、または複数の接続されていない部分がある単一ラインから 1 つのグループが作成されます。個別の、接続されていないライン フィーチャから作成されたインデックス フィーチャは、それぞれ別のグループに割り当てられます。GroupId の値は一意であり、任意のチェーンの最初のライン フィーチャの ObjectID に基づきます。
- SeqId は、各グループ内部でのフィーチャの作成順序に基づいて、増分しながら各インデックス フィーチャに割り当てられる番号です。
- PrevPage は、1 つ前に作成されたインデックス フィーチャの PageNumber の値です。このフィールドは、インデックス フィーチャの作成順序の解析で使用されます。このフィールドを、データ ドリブン ページのダイナミック テキストの実行に使用しないでください。ダイナミック テキストの場合、LeftPage、RightPage、TopPage、および BottomPage フィールドを使用します。
- Next は、次に作成されたインデックス フィーチャの PageNumber の値です。このフィールドは、インデックス フィーチャの作成順序の解析で使用されます。このフィールドを、データ ドリブン ページのダイナミック テキストの実行に使用しないでください。ダイナミック テキストの場合、LeftPage、RightPage、TopPage、および BottomPage フィールドを使用します。
- LeftPage、RightPage、TopPage、および BottomPage は、データ ドリブン ページに結果を組み込む場合に役立ちます。LeftPage は、回転が適用された後で現在のインデックス フィーチャの左に表示されるインデックス フィーチャの PageNumber の値です。RightPage は右に表示されるインデックス フィーチャの PageNumber の値です。TopPage および BottomPage は、それぞれ上部および下部のインデックス フィーチャの値です。
[ページ単位と縮尺の使用] を選択すると、[ラインに沿った長さ] と [ラインに垂直な長さ] の単位が、ArcMap が開いている場合はアクティブなマップ ドキュメントに設定されているページ単位に、ArcMap セッションの外部でこのツールを使用している場合はインチに自動的に変更されます。最適な結果を得るためには、この単位をインチやセンチメートルなどのページ単位に指定する必要があります。[ページ単位と縮尺の使用] を選択しない場合は、メートル、フィート、キロメートル、マイル、十進度などのマップ単位で単位を指定する必要があります。
構文
arcpy.cartography.StripMapIndexFeatures(in_features, out_feature_class, {use_page_unit}, {scale}, {length_along_line}, {length_perpendicular_to_line}, {page_orientation}, {overlap_percentage}, {starting_page_number}, {direction_type})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_features | ストリップ マップのインデックス フィーチャのパスを定義する複数の入力ポリライン フィーチャ。 | Feature Layer |
out_feature_class | ポリゴン インデックス フィーチャの出力フィーチャクラス。 | Feature Class |
use_page_unit (オプション) | インデックス フィーチャ サイズの入力をページ単位に含めるかどうかを指定します。
| Boolean |
scale (オプション) | インデックス フィーチャの長さ (ラインに沿った長さおよびラインに垂直な長さ) をページ単位で計算する場合は、縮尺を指定する必要があります。ArcMap を使用している場合、デフォルト値はアクティブなデータ フレームの縮尺になります。それ以外の場合、デフォルト値は 1 です。 | Long |
length_along_line (オプション) | マップ単位またはページ単位で指定した、入力ライン フィーチャに沿ったポリゴン インデックス フィーチャの長さ。デフォルト値は、対象となる単数または複数の入力ライン フィーチャの空間参照によって決まります。値は、X 軸に沿った入力フィーチャクラス範囲の 1/100 になります。 | Linear Unit |
length_perpendicular_to_line (オプション) | マップ単位またはページ単位で指定した、入力ライン フィーチャに垂直なポリゴン インデックス フィーチャの長さ。デフォルト値は、対象となる単数または複数の入力ライン フィーチャの空間参照によって決まります。値は、ラインに沿った長さに使用される数字の 1/2 になります。 | Linear Unit |
page_orientation (オプション) | レイアウト ページ上の入力ライン フィーチャの向きを指定します。
| String |
overlap_percentage (オプション) | 個々のマップ ページと、シリーズ内で隣接するページとの間の地理的な重なりの割合の概算。デフォルトは 10 です。 | Double |
starting_page_number (オプション) | 開始ページのページ番号。各グリッド インデックス フィーチャに、指定した開始ページ番号から始まる連続ページ番号が割り当てられます。デフォルト値は 1 です。 | Long |
direction_type (オプション) | ストリップ マップの最初の方向を指定します。
| String |
コードのサンプル
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 1 (Python ウィンドウ)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、レイアウト ページに指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:\data\ProjectData.gdb'
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography('lines', 'indexFeatures',
'USEPAGEUNIT', 500000,
'7 inches', '5 inches')
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、レイアウト ページに指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
# Description: Creates a series of strip map index features based on inputed
# line features with index feature dimensions specified for a layout page.
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\ProjectData.gdb"
# Set local variables
inFeatures = "line"
outFeatureClass = "indexFeatures"
usePageUnit = "USEPAGEUNIT"
scale = "500000"
lenA = "7 Inches"
lenP = "5 Inches"
# Execute StripMapIndexFeatures
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography(inFeatures, outFeatureClass,
usePageUnit, scale, lenA, lenP)
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 3 (Python ウィンドウ)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、マップ単位で指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用し、重なりを 0 にして、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:\data\ProjectData.gdb'
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography('lines', 'indexFeatures', '',
'', '10 kilometers', '5 kilometers')
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 4 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、マップ単位で指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用し、重なりを 0 にして、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
# Description: Creates a series of strip map index features based on inputed
# line features with index feature dimensions specified in map units with an
# overlap set at 0.
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\ProjectData.gdb"
# Set local variables
inFeatures = "line"
outFeatureClass = "indexFeatures"
lenA = "10 Kilometers"
lenP = "5 Kilometers"
# Execute StripMapIndexFeatures
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography(inFeatures, outFeatureClass, "",
"", lenA, lenP)
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 5 (Python ウィンドウ)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、レイアウト ページに指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用し、ページ方向を垂直 (VERTICAL) に設定して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:\data\ProjectData.gdb'
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography('lines', 'indexFeatures',
'USEPAGEUNIT', 500000, '5 inches',
'7 inches', 'VERTICAL')
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 6 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、レイアウト ページに指定されたインデックス フィーチャ ディメンションを使用し、ページ方向を垂直 (VERTICAL) に設定して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
# Description: Creates a series of strip map index features based on inputed
# line features with index feature dimensions specified for a layout and
# the page orientation set as vertical.
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\ProjectData.gdb"
# Set local variables
inFeatures = "line"
outFeatureClass = "indexFeatures"
usePageUnit = "USEPAGEUNIT"
scale = "500000"
lenA = "7 Inches"
lenP = "5 Inches"
pageOrientation = "VERTICAL"
# Execute StripMapIndexFeatures
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography(inFeatures, outFeatureClass,
usePageUnit, scale, lenA, lenP,
pageOrientation)
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 7 (Python ウィンドウ)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、マップ単位のフィーチャ ディメンション、開始ページ番号、ストリップ マップ方向の指定を使用して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
import arcpy
arcpy.env.workspace = 'C:\data\ProjectData.gdb'
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography('lines', 'indexFeatures', '', '',
'10 kilometers', '5 kilometers',
'', '', 5, 'EW_SN')
StripMapIndexFeatures (インデックス フィーチャ (帯状) の作成) の例 8 (スタンドアロン スクリプト)
次の例では、入力ライン フィーチャに基づき、マップ単位のフィーチャ ディメンション、開始ページ番号、ストリップ マップ方向の指定を使用して、ストリップ マップのインデックス フィーチャを作成します。
# Description: Creates a series of strip map index features based on inputed
# line features with index feature dimensions specified in map units, the
# starting page number is 5 and the strip map direction is
# East-West/South-North.
# Import system modules
import arcpy
# Set environment settings
arcpy.env.workspace = r"C:\data\ProjectData.gdb"
# Set local variables
inFeatures = "line"
outFeatureClass = "indexFeatures"
lenA = "10 Kilometers"
lenP = "5 Kilometers"
startingPageNum = "5"
directionType = "EW_SN"
# Execute StripMapIndexFeatures
arcpy.StripMapIndexFeatures_cartography(inFeatures, outFeatureClass, "", "",
lenA, lenP, "", "", startingPageNum,
directionType)
環境
このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。
ライセンス情報
- Basic: はい
- Standard: はい
- Advanced: はい