ArcGIS License Manager のインストール方法は、「ライセンス マネージャーのインストールと起動」をご参照ください。 ArcGIS License Manager ソフトウェアのインストール手順には、指定ユーザー ライセンスの導入に伴う変更はありません。
ArcGIS Enterprise バージョン 11.4 からは、ArcGIS Enterprise ポータルを使用した ArcGIS Pro またはプレミアム アプリの指定ユーザー ライセンスの構成に ArcGIS License Manager は必要なくなりました。 詳細については、ArcGIS Enterprise のヘルプ ドキュメントをご参照ください。 このトピックには、ArcGIS Enterprise 11.3 以前での ArcGIS License Manager の構成に関する情報が含まれます。
ArcGIS License Manager をインストールした後で、ライセンス ファイルで ArcGIS Pro およびプレミアム アプリ用の指定ユーザー ライセンスを追加できます。 このライセンス ファイルは My Esri Web サイトから取得できます。 これらのライセンス ファイルを取得するワークフローは、ArcGIS Enterprise ポータルのバージョンによって異なります。 ポータル 10.7 以降の場合、ArcGIS Pro およびプレミアム アプリ用の指定ユーザー ライセンスは、Enterprise ポータル ライセンスとともに 1 つのライセンス ファイル (*.json) に含まれています。 このライセンスを使用して、ArcGIS License Manager でポータルおよび指定ユーザー ライセンスを認証します。 ポータル 10.6.x 以前のバージョンのワークフローは変更されていません。 指定ユーザー ライセンス (*.lic) を取得し、ArcGIS License Manager で認証します。 ライセンス マネージャーで指定ユーザーの権利の認証に成功したら、ポータル構成ファイル (*.json) を生成して Enterprise ポータルのインスタンスにエクスポートする必要があります。
Enterprise ポータル 10.7 以降の My Esri でのライセンス ファイルの作成
My Esri で指定ユーザー ライセンス ファイルを作成する場合は、そのプロセスの中でライセンス マネージャーのホスト名、MAC アドレスまたはクラウド インスタンス ID (クラウドおよび仮想化環境で使用)、およびポート番号を指定する必要があります。 この情報は、ArcGIS License Manager から入手できます。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] の順に選択して License Server Administrator を開きます。
- License Server Administrator の [認証] パネルにある [コンピューター ID] ボタンをクリックします。
- ファイルの適用先となるライセンス マネージャーの MAC アドレスまたはクラウド インスタンス ID をコピーして貼り付けるか、書き留めておきます。
1 台のコンピューターに複数の MAC アドレスが設定されている場合がある点に注意してください。 お使いのコンピューターに複数の MAC アドレスが設定されている場合は、それぞれの MAC アドレスをスペースで区切って指定します。 指定した MAC アドレスのいずれかをライセンス ファイルの作成時に使用できます。
[License Server Administrator] の [コンピューター ID] ポップアップにクラウド インスタンス ID が表示されている場合、MAC アドレスの代わりにこれを使用する必要があります。 必要なクラウド インスタンス ID は "VM_UUID=~" から始まる文字列です (たとえば、"VM_UUID=i-0103f3ac8ae2f99e1")。
ポート番号は C:\Program Files\ArcGIS\LicenseManager\bin (ArcGIS License Manager 2021.0 以降のデフォルトの場所) にある service.txt ファイルから取得できます。 テキスト エディターでファイルを開きます。 ポート番号は、SERVER 行にあります。 デフォルトでは、ポート 27000 を使用します。
ArcGIS Enterprise 10.7 以降でポータル用の My Esri でライセンス ファイル (*.json) を作成するとき、ポータルの指定ユーザーとともに ArcGIS Pro とプレミアム アプリを選択します。
「My Esri からのポータル ライセンス ファイルの取得」の手順に従って、ポータルと ArcGIS License Manager のライセンス ファイルを作成します。
Enterprise ポータル 10.7 以降で使用するライセンス マネージャーでの指定ユーザー認証ファイルの認証
My Esri でポータル認証ファイル (*.json) を作成したら、ArcGIS License Manager でそのファイルを認証する必要があります。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] の順に選択して License Server Administrator を開きます。
- [認証] ビューにあるドロップダウン リストから [指定ユーザー] を選択して [今すぐ認証] をクリックします。 ソフトウェア認証ウィザードが起動します。
- ソフトウェア認証ウィザードで [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる] オプションを選択して [参照] ボタンをクリックします。
- ポータル認証ファイル (*.json) を選択して [開く] をクリックします。
- ソフトウェア認証ウィザードで [次へ] をクリックして認証プロセスを終了します。
- 指定ユーザー ライセンスが適用されたことを示すポップアップ ウィンドウが表示されます。 [OK] をクリックして続行します。
- [ライセンスを再度読み取っています] というメッセージが数秒間表示されます。
- 再読み取りが終了したら、License Server Administrator の [利用可能ライセンス] ビューにアクセスし、右上隅にある [指定ユーザー] ドロップダウン リストをクリックして、ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの認証済み指定ユーザー ライセンスを確認できます。 このリストには、認証済みの ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザー ライセンスがすべて表示されます。
License Server Administrator の利用可能ライセンス ビューの指定ユーザー ライセンスに関する詳細は、「役立つ情報とベスト プラクティス」をご参照ください。
Enterprise ポータル 10.6.x 以前の My Esri での認証ファイルの作成
My Esri で指定ユーザー ライセンス ファイルを作成するには、そのプロセスの中でライセンス マネージャーの MAC アドレスまたはクラウド インスタンス ID (クラウドおよび仮想化環境で使用) を指定する必要があります。 ライセンス マネージャーの正確な MAC アドレスを確認するには、次の手順を実行します。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] の順に選択して License Server Administrator を開きます。
- License Server Administrator の [認証] パネルにある [コンピューター ID] ボタンをクリックします。
- ファイルの適用先となるライセンス マネージャーの MAC アドレスまたはクラウド インスタンス ID をコピーして貼り付けるか、書き留めておきます。
1 台のコンピューターに複数の MAC アドレスが設定されている場合がある点に注意してください。 お使いのコンピューターに複数の MAC アドレスが設定されている場合は、それぞれの MAC アドレスをスペースで区切って指定します。 指定した MAC アドレスのいずれかをライセンス ファイルの作成時に使用できます。
[License Server Administrator] の [コンピューター ID] ポップアップにクラウド インスタンス ID が表示されている場合、MAC アドレスの代わりにこれを使用する必要があります。 必要なクラウド インスタンス ID は "VM_UUID=~" から始まる文字列です (たとえば、"VM_UUID=i-0103f3ac8ae2f99e1")。
ArcGIS Pro 指定ユーザー認証ファイルを作成するには、[My Esri] にログインした後、組織 → ライセンス → Esri 製品のライセンス使用の順にクリックします。 次の手順:
- プロダクトとライセンスを選択します。 [製品] に ArcGIS Pro を選択し、ドロップダウンから ArcGIS Pro を選択します (ポータル使用の場合)。 [次へ] をクリックして続行します。
- [製品] ダイアログで、必要な ArcGIS Pro コアの権利の数を割り当て、[次へ] をクリックします。
- [エクステンション] ダイアログで、以下の操作を行います。 必要な ArcGIS Pro エクステンションの権利の数を割り当て、[次へ] をクリックします。
- [エンド ユーザー情報] で、該当するエンド ユーザー情報を追加し、[次へ] をクリックします。
- ライセンス ファイルのコンテンツを確認します。 問題がなければ、ArcGIS License Manager の MAC アドレスまたはクラウド インスタンス ID を入力します。 配布方法を選択し、必要に応じてファイル メモを入力するか、ライセンスファイルにタグを付けます。 [ファイル作成] をクリックして、処理を完了します。
Enterprise ポータル 10.6.x 以降のライセンス マネージャーでの指定ユーザー認証ファイルの認証
My Esri で指定ユーザー認証ファイル (*.lic) を作成したら、ArcGIS License Manager でそのファイルを認証する必要があります。
- スタート → すべてのプログラム → ArcGIS の順に選択して License Server Administrator を開きます。
- [認証] ビューにあるドロップダウン リストから [指定ユーザー] を選択して [今すぐ認証] をクリックします。 ソフトウェア認証ウィザードが起動します。
- ソフトウェア認証ウィザードで [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる] オプションを選択して [参照] ボタンをクリックします。
- 指定ユーザー認証ファイル (*.lic) を選択して [開く] をクリックします。
- ソフトウェア認証ウィザードで [次へ] をクリックして認証プロセスを終了します。
- 指定ユーザー ライセンスが適用されたことを示すポップアップ ウィンドウが表示されます。 [OK] をクリックして続行します。
- [ライセンスを再度読み取っています] というメッセージが数秒間表示されます。
- 再読み取りが終了したら、License Server Administrator の [利用可能ライセンス] ビューにアクセスし、右上隅にある [指定ユーザー] ドロップダウン リストをクリックして、認証済みの指定ユーザー ライセンスを確認できます。 このリストには、認証済みの ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザー ライセンスがすべて表示されます。
License Server Administrator の [利用可能ライセンス] ビューで指定ユーザー ライセンスを確認する方法の詳細は、「役立つ情報とベスト プラクティス」をご参照ください。
Enterprise ポータル 10.6.x 以前のポータル構成ファイルの作成
ライセンス構成を完了するために、ポータル構成ファイルを生成してポータルに導入することができます。 ポータル構成ファイルを生成するには、次の手順を実行します。
- License Server Administrator の [認証] ビューにアクセスし、[Portal 10.6 の構成ファイルの生成] アイテムの下にある [生成...] ボタンをクリックします。
- ポータル構成ファイルを希望の場所に保存できるオプションを含むポップアップ ウィンドウが表示されます。 デフォルトのファイル名 (portal.json) をここで変更することもできます。 作成した *.json ファイルを使用して、ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザーをサポートするポータル インスタンスを認証します。
ArcGIS Pro およびプレミアム アプリの指定ユーザーをサポートするためのポータルの認証と構成の詳細については、ArcGIS Enterprise のヘルプ ドキュメントをご参照ください。 ArcGIS Pro アプリケーションを Enterprise ポータルで使用できるように構成するには、ArcGIS Pro のヘルプ トピックをご参照ください。 該当するプレミアム アプリをポータルで使用できるように構成するには、個々のアプリケーションの関連するドキュメントをご参照ください。
指定ユーザー ライセンスを使用した既存のライセンス マネージャーのインプレース アップグレードの実行
ArcGIS Enterprise ポータル 11.3 以前のインスタンスで使用する指定ユーザー ライセンスは、ArcGIS License Manager 2024.1 でも同じです。 ArcGIS License Manager ソフトウェアをバージョン 10.5 ~ 10.6 または 2018.0 ~ 2024.0 から 2024.1 へインプレース アップグレードする場合、有効な指定ユーザー ライセンスを再認証したり、Portal JSON ファイルをポータルにエクスポートしたりする必要はありません。 ArcGIS License Manager ソフトウェアのインプレース アップグレードの手順については、「ライセンス マネージャーのインストールと起動」をご参照ください。
ポータルで使用する ArcGIS License Manager 2024.1 を新しいホスト コンピューターにインストールする場合、指定ユーザー ライセンスを新しいライセンス マネージャーで認証し、該当する場合は、新しい Portal JSON ファイルをポータル (ArcGIS Enterprise ポータル 10.6.x 以前) にエクスポートする必要があります。 同様に、強化されたクラウド サポートを ArcGIS License Manager 2020.0 以降で有効にするには、ライセンス サーバーのクラウド インスタンス ID を使用して新しいライセンス ファイルを My Esri に作成し、ArcGIS License Manager 2020.0 以降で認証する必要があります。