基本操作
ArcGIS Enterprise は、Esri の GIS サーバー テクノロジを、組織独自のインフラストラクチャ上で利用する完全な GIS プラットフォームに進化させた製品で、あらゆる規模の組織をサポートします。ArcGIS Enterprise は、ArcGIS Online および ArcGIS Desktop と統合することで最高の Web GIS エクスペリエンスを提供します。以下の前提条件をご参照ください。
- ArcGIS Enterprise には、多くのコンポーネントが含まれています。コンポーネントのリストについては、「構成内容」をご参照ください。
- 各コンポーネントについては、「システム要件」を確認してください。
- インストールするには、管理者権限が必要です。
- Windows の場合、ArcGIS Server .NET Extension Support 機能をインストールするには、Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。また、ArcGIS Web Adaptor for IIS のインストールにも、Microsoft .NET Framework 4.5 が必要となります。このバージョンの Microsoft .NET Framework は、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。
- コンポーネントをダウンロードしてインストールします。アップグレードする場合は、「ArcGIS 10.5.1 へのアップグレード」を確認してください。必要に応じて、ダウンロード サイトに用意されているインストール ガイドもご参照ください。
- ソフトウェア認証番号を取得して、ソフトウェアを認証します。また、Portal for ArcGIS 組織が ArcGIS Pro や Drone2Map for ArcGIS などのプレミアム アプリを利用する場合、ArcGIS 10.5.1 License Manager でプレミアム アプリのライセンスを構成し、ソフトウェアを使用できるメンバーを指定する必要があります。詳細については、『Portal for ArcGIS 管理者ガイド』、『ArcGIS License Manager リファレンス ガイド』、および「ArcGIS License Manager のシステム要件」をご参照ください。
ドキュメントやサポートなど、その他のリソースにアクセスするには、ArcGIS Enterprise をご覧ください。
構成内容
ArcGIS Enterprise 10.5.1 には以下のコンポーネントがあります。
- ArcGIS Enterprise Builder では、簡単なインストールおよび構成操作で、ArcGIS Enterprise の基本配置を 1 台のコンピューター上に設定できます。
- ArcGIS Server - 組織内の他のユーザー、または必要に応じてインターネット接続により任意のユーザーが、地理情報を利用できるようにします。使用する配置で有効にしたい機能に応じて、さまざまなサーバーロールのライセンスを適用することができます。サーバー ライセンス ロールの完全なリストについては、「ArcGIS Enterprise のライセンス」をご参照ください。
- Portal for ArcGIS - マップ、アプリ、その他の地理情報を、Web サイトを通じて組織内の他のユーザーと共有できるようにします。
- ArcGIS Data Store - Portal for ArcGIS ホスティング サーバーで使用する異なるタイプのデータ ストアを設定するためのアプリケーションです。
- ArcGIS Web Adaptor - ArcGIS Server と既存の Web サーバーを統合できます。IIS、および WebSphere や WebLogic などの Java EE サーバーと互換性があります。
- Database Server (Workgroup) - ジオデータベースを格納する SQL Server Express インスタンスをインストールします。このコンポーネントは、ArcGIS Enterprise Workgroup でのみ利用できます。
- ArcGIS GeoEvent Server - イベント ベースのリアルタイム データ ストリームをデータ ソースとして GIS に統合することができます。ArcGIS GeoEvent Server ライセンス ロールが必要です。
- ArcGIS Enterprise Cloud Builder on Amazon Web Services - アマゾン ウェブ サービス (AWS) での ArcGIS Server サイトの構築と管理に役立つアプリケーションです。
- ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Microsoft Azure - GIS サーバーと Web GIS を Microsoft Azure に配置するアプリケーションです。このコンポーネントは、ArcGIS を含めるように Azure の実装を拡張する場合に役立ちます。
- ArcGIS License Manager (Windows および Linux) - Portal for ArcGIS 10.5.1 組織で ArcGIS Pro または Drone2Map for ArcGIS のライセンスを構成するには、このバージョンが必要です。
- ArcGIS Coordinate Systems Data - GEOCON 変換方式に必要なデータ ファイルや米国 (VERTCON および GEOID12B) と世界 (EGM2008) 用の鉛直座標変換ファイルが含まれています。
個別のダウンロードで入手できるその他のライセンス付きエクステンションは次のとおりです。
- ArcGIS Data Interoperability - Safe Software の FME がサポートする 115 の GIS と CAD フォーマットを読み込んだり、処理することができます。
- ArcGIS Data Reviewer - 品質を管理するツールが用意されており、データ品質をデータ管理戦略全体の 1 つの構成要素にします。
- ArcGIS Workflow Manager - Workflow Manager Web サービスを使用してワークフロー構成および実行ツールにアクセスできるようにします。
次の開発者ツールを利用できます。
- ArcObjects SDK for the Microsoft .NET Framework - ArcGIS Engine、ArcGIS Desktop、および ArcGIS Server のカスタマイズと拡張を行う Microsoft .NET Framework 開発者向けのドキュメントおよびサンプル コードです。
- ArcObjects SDK for Java - ArcGIS Engine、ArcGIS Desktop、および ArcGIS Server のカスタマイズと拡張を行う Java Platform 開発者向けのドキュメント、ツール、およびサンプル コードです。
次のアイテムも ArcGIS Enterprise で使用可能であり、[プロダクト] またはその他のダウンロード セクションに用意されています。
- Insights for ArcGIS - Portal for ArcGIS を通じてアクセスするアプリで、ArcGIS Web サービス、Excel スプレッドシート、およびデータベース内に格納されたデータに関するデータ調査解析を繰り返し実行できます。Insights for ArcGIS を使用するには、追加ライセンスが必要になります。
- DBMS サポート ファイル - ジオデータベースに直接接続するために使用されるクライアント ライブラリおよびデータベースです。
言語パック
次の ArcGIS コンポーネントには、ローカライズ版セットアップがあります。言語パックは個別には入手できません。
- ArcGIS Server
- Portal for ArcGIS
- ArcGIS Web Adaptor (IIS)
- ArcGIS Web Adaptor (Java Platform)
- ArcGIS Data Store
- ArcGIS GeoEvent Server
- ArcGIS Data Reviewer
- ArcGIS Workflow Manager
Portal for ArcGIS ヘルプおよび ArcGIS Data Store ヘルプの言語パックを適用すると、追加した言語でドキュメントを表示できます。
ArcGIS 10.5.1 へのアップグレード
- ArcGIS 10.5.1 セットアップ パッケージは、同じ ArcGIS 製品の既存のインストールを検出してアップグレードします。インストール場所の設定は、アップグレードで保持されます。ただし、10.5.1 のソフトウェア認証番号を取得して、10.5.1 での使用に向けて再認証する必要があります。インストール アップグレード、新規インストール、またはアップグレード プロセスでサポートされていない 10.1 より前のバージョンの上書きインストールの詳細については、インストール ガイドをご参照ください。
- 既存の ArcGIS Enterprise 10.5 の認証番号は ArcGIS Enterprise 10.5.1 でも使用できます。
ソフトウェア認証番号の取得
必要に応じて、お客様の組織の保守担当者様は My Esri から認証番号を取得できます。Esri アカウントでサイン インした後、[組織] → [ライセンス] → [認証の表示] の順にクリックします。認証番号を取得する製品名をクリックします。
ArcGIS 10.5.1 で認証に使用できる ArcGIS Enterprise のライセンス バージョンが 10.5 ~ 10.5.1 として [認証の表示] の下に表示されます。米国内のお客様は、Esri Telesales に連絡して、追加の Portal for ArcGIS の指定ユーザー パックを注文する必要があります。米国以外のお客様は、地域の販売代理店に認証番号をお問い合わせください。