基本操作
ArcGIS Enterprise は、Esri の GIS サーバー テクノロジを、組織独自のインフラストラクチャ上で利用する完全な GIS プラットフォームに進化させた製品で、あらゆる規模の組織をサポートします。ArcGIS Enterprise は、ArcGIS Online および ArcGIS Desktop と統合することで最高の Web GIS エクスペリエンスを提供します。以下の前提条件をご参照ください。
- ArcGIS Enterprise には、多くのコンポーネントが含まれています。コンポーネントのリストについては、「構成内容」をご参照ください。
- 各コンポーネントについては、「ArcGIS Enterprise のシステム要件」を確認してください。
- インストールするには、管理者権限が必要です。
- Windows の場合、ArcGIS Server .NET Extension Support 機能をインストールするには、Microsoft .NET Framework 4.5 が必要です。また、ArcGIS Web Adaptor for IIS のインストールにも、Microsoft .NET Framework 4.5 が必要となります。このバージョンの Microsoft .NET Framework は、Microsoft の Web サイトからダウンロードできます。
- コンポーネントをダウンロードしてインストールします。アップグレードする場合は、「ArcGIS 10.6.1 へのアップグレード」をご確認ください。ヘルプについては、対応するインストール ガイドをご参照ください。
- ソフトウェア認証番号を取得して、ソフトウェアを認証します。また、Portal for ArcGIS 組織が ArcGIS Pro や Drone2Map for ArcGIS などのプレミアム アプリを利用する場合、ArcGIS 2018.0 License Manager でプレミアム アプリのライセンスを構成し、ソフトウェアを使用できるメンバーを指定する必要があります。詳細については、『Portal for ArcGIS 管理者ガイド』および『ArcGIS License Manager ガイド』をご参照ください。
ドキュメントやサポートなど、その他のリソースにアクセスするには、ArcGIS Enterprise をご覧ください。
構成内容
ArcGIS Enterprise 10.6.1 には、以下のものが含まれています。
ソフトウェア コンポーネント:
- ArcGIS Server - 組織内の他のユーザー、または必要に応じてインターネット接続により任意のユーザーが、地理情報を利用できるようにします。使用する配置で有効にしたい機能に応じて、さまざまなサーバーロールのライセンスを適用することができます。サーバー ライセンス ロールの完全なリストについては、「ArcGIS Enterprise のライセンス」をご参照ください。
- Portal for ArcGIS - マップ、アプリ、その他の地理情報を、Web サイトを通じて組織内の他のユーザーと共有できるようにします。
- ArcGIS Data Store - Portal for ArcGIS ホスティング サーバーで使用する異なるタイプのデータ ストアを設定するためのアプリケーションです。
- ArcGIS Web Adaptor - ArcGIS Server と既存の Web サーバーを統合できます。IIS、および WebSphere や WebLogic などの Java EE サーバーと互換性があります。
- Database Server (Workgroup) - ジオデータベースを格納する SQL Server Express インスタンスをインストールします。このコンポーネントは、ArcGIS Enterprise Workgroup でのみ利用できます。
- ArcGIS License Manager 2018.0 (Windows および Linux) - ArcGIS 10.6.1 を同時使用ライセンスで実行し、Portal for ArcGIS 10.6.1 組織で ArcGIS Pro または Drone2Map for ArcGIS のライセンスを構成するには、このバージョンが必要です。これは、その他すべての ArcGIS 10.x 同時使用リリースもサポートしています。
- ArcGIS Coordinate Systems Data - GEOCON 変換方式に必要なデータ ファイルや米国 (VERTCON および GEOID12B) と世界 (EGM2008) 用の鉛直座標変換ファイルが含まれています。
ArcGIS Server の機能は、サーバー ライセンス ロールを通じて提供されます。次のサーバー ライセンス ロールは、ArcGIS Enterprise の配置に機能を提供します。
- ArcGIS GeoEvent Server - イベントベースのリアルタイム データ ストリームをデータ ソースとしてエンタープライズ GIS に統合できるようにします (オプション、個別にライセンス付与)。
- ArcGIS GeoAnalytics Server - ArcGIS Server のインストール内にあり、追加ライセンスによって有効化されます (オプション、個別にライセンス付与)。
- ArcGIS Image Server - ArcGIS Server のインストール内にあり、追加ライセンスによって有効化されます (オプション、個別にライセンス付与)。
- ArcGIS Business Analyst Server - ArcGIS コア サーバー製品の機能をツールとデータセットで拡張し、ビジネス データ、マップ、解析、モデル、レポートなどを公開および共有できるようにします (オプション、個別にライセンス付与)。
配置ツール:
- ArcGIS Enterprise Builder では、簡単なインストールおよび構成操作で、ArcGIS Enterprise の基本配置を 1 台のコンピューター上に設定できます。
- ArcGIS Enterprise Cloud Builder Command Line Interface on Amazon Web Services - アマゾン ウェブ サービス (AWS) での ArcGIS Enterprise および ArcGIS Server サイトの配置に役立つコマンド ライン ユーティリティ。
- ArcGIS Server Cloud Builder on Amazon Web Services - アマゾン ウェブ サービス (AWS) での ArcGIS Server サイトの構築と管理に役立つアプリケーション。
- ArcGIS Enterprise Cloud Builder for Microsoft Azure - GIS サーバーと Web GIS を Microsoft Azure に配置するアプリケーションです。このコンポーネントは、ArcGIS を含めるように Azure の実装を拡張する場合に役立ちます。
監視ツール:
- ArcGIS Monitor - ArcGIS Monitor を使用すれば、システムの使用状況、パフォーマンス、ArcGIS 実装全体の状態について実用的な情報を得ることができます。ArcGIS Monitor 10.6.1 は、同じリリース バージョンの ArcGIS および引き続きサポートされている以前のバージョンと互換性があります (オプション、個別にライセンス付与)。
ライセンスがあるその他のエクステンションは、個別のダウンロードとして入手できます。
- ArcGIS Data Interoperability エクステンション - Safe Software の FME がサポートする 115 の GIS と CAD フォーマットを読み込んだり、処理することができます。
- ArcGIS Data Reviewer - 品質を管理するツールが用意されており、データ品質をデータ管理戦略全体の 1 つの構成要素にします。
- ArcGIS Workflow Manager - Workflow Manager Web サービスを使用してワークフロー構成および実行ツールにアクセスできるようにします。
開発者ツール:
- ArcGIS Enterprise SDK - ArcGIS Pro から公開されたサーバー オブジェクト エクステンション (SOE) とサーバー オブジェクト インターセプター (SOI) を実装して ArcGIS Server マップ サービスを拡張する、Java および .NET 開発者向けの COM (Component Object Model) コンポーネントのライブラリです。
- ArcObjects SDK for the Microsoft .NET Framework - ArcGIS Engine、ArcGIS Desktop、および ArcGIS Server のカスタマイズと拡張を行う Microsoft .NET Framework 開発者向けのドキュメントおよびサンプル コードです。
- ArcObjects SDK for Java - ArcGIS Engine、ArcGIS Desktop、および ArcGIS Server のカスタマイズと拡張を行う Java Platform 開発者向けのドキュメント、ツール、およびサンプル コードです。
次のアイテムも ArcGIS Enterprise で使用可能であり、[プロダクト] またはその他のダウンロード セクションに用意されています。
- DBMS サポート ファイル - ジオデータベースに直接接続するために使用されるクライアント ライブラリおよびデータベースです。
言語パック (近日公開予定)
次の ArcGIS コンポーネントには、ローカライズ版セットアップがあります。言語パックは個別には入手できません。
- ArcGIS Server
- Portal for ArcGIS
- ArcGIS Web Adaptor (IIS)
- ArcGIS Web Adaptor (Java Platform)
- ArcGIS Data Store
- ArcGIS GeoEvent Server
- ArcGIS Data Reviewer
- ArcGIS Workflow Manager
Portal for ArcGIS ヘルプおよび ArcGIS Data Store ヘルプの言語パックを適用すると、追加した言語でドキュメントを表示できます。
ArcGIS 10.6.1 へのアップグレード
- ArcGIS 10.6.1 セットアップ パッケージは、同じ ArcGIS 製品の既存のインストールを検出してアップグレードします。インストール場所の設定は、アップグレードで保持されます。ただし、10.6.1 のソフトウェア認証番号を取得して、10.6 での使用に向けて再認証する必要があります。アップグレードのインストールおよび新規インストールの詳細については、インストール ガイドをご参照ください。
- 既存の ArcGIS Enterprise 10.6 認証番号は ArcGIS Enterprise 10.6.1 でも使用できます。
ソフトウェア認証番号の取得
必要に応じて、お客様の組織の保守担当者様は My Esri から認証番号を取得できます。Esri アカウントでサイン インした後、[組織] → [ライセンス] → [認証の表示] の順にクリックします。認証番号を取得する製品名をクリックします。
ArcGIS 10.6.1 で認証に使用できる ArcGIS Enterprise のライセンス バージョンが 10.6 ~ 10.6.1 として [認証の表示] の下に表示されます。米国内のお客様は、Esri Telesales に連絡して、追加の Portal for ArcGIS の指定ユーザー ライセンスを注文する必要があります。米国以外のお客様は、地域の販売代理店に認証番号をお問い合わせください。