ArcGIS Document Defragmenter ユーティリティは、*.mxd ファイルをデフラグしてファイル サイズを削減します。このユーティリティは、*.mxd ファイルの容量が大きい場合に役立ちます。このユーティリティでは、*.sxd ファイル、*.3dd ファイル、および *.mxt ファイルのデフラグもできます。このユーティリティは、ArcGIS for Desktop のインストール ディレクトリの Tools フォルダーにあります。デフォルトでは、<ドライブ名>:\Program Files\ArcGIS\Desktop10.2.1\Tools になります。または、[すべてのプログラム] > [ArcGIS] > [Desktop Tools] からユーティリティを開くこともできます。
単一のドキュメント ファイル、1 つのフォルダー内にあるすべての ArcGIS ドキュメント、またはファイル ツリーの任意の場所の下にあるすべてのフォルダーに含まれているすべてのドキュメントをデフラグできます。
デフラグしたドキュメントを配置するためのいくつかのオプションがあります。デフォルトでは、新しいドキュメント ファイルは元のファイルと同じフォルダーに作成され、新しいファイルには元のファイル名の末尾に _Defrag が付加された名前が使用されます。たとえば、JoshuaTreeNP.mxd をデフラグすると、新しいファイルの名前は JoshuaTreeNP_Defrag.mxd になります。
デフラグ中のファイル処理は、次のように行われます。
- デフラグ後ファイルが、ファイル名の末尾に _Defrag が付加されて作成されます。
- 選択したファイル処理オプションによっては、元のファイルの拡張子が「.old」に変更されます。
- オプション設定によっては、デフラグしたファイルの名前が元のファイルの名前に変更されます。
- 必要に応じて、元のファイルが削除されます。
このユーティリティは、問題のある断片化した *.mxd を修復できるように無償で提供されています。Document Defragmenter を使用する前に、元のファイルのバックアップ コピーを作成してください。
ユーティリティ ウィザードを実行するには、次の操作を行います。
-
DocDefragmenter.exe を実行します。
下の図のように [ArcGIS Document Defragmenter] ダイアログ ボックスが開きます。
- ファイル選択オプションを選択します。
- 単一のドキュメント ファイルをデフラグする場合は、[単一ファイル (Single file)] をクリックします。
- 1 つのフォルダー内にあるすべての ArcGIS ドキュメント ファイルをデフラグする場合は、[フォルダー] をクリックします。
- 1 つのフォルダー内および再帰的にそのすべてサブフォルダー内にあるすべての ArcGIS ドキュメント ファイルをデフラグする場合は、[フォルダーとすべてのサブフォルダー (Folder and all subfolders)] をクリックします。
- [選択] をクリックし、単一ドキュメント ファイル (*.mxd など) またはドキュメントファイルが含まれているフォルダーまで移動します。
- ファイル処理オプションを選択します。これにより、デフラグしたファイルに名前を付ける方法が決定されます。次のようなオプションがあります。
- 元のファイルをそのまま残し、元のファイルの名前の末尾に _Defrag が付加された名前の新しいデフラグしたファイルを作成します。
- 元のファイルをデフラグしたファイルで置き換えます。元のファイルの拡張子を「.old」に変更します。
- 元のファイルを上書きします。
- [OK] をクリックして、選択したファイルのデフラグを開始します。
- デフラグが完了したら、[終了] をクリックしてアプリケーションを終了します。
これで、指定したファイルの断片化が幾分解消され、ディスク領域が節約されます。
ファイル アクセス権限が原因でデフラグが失敗することがあります。これが発生した場合は、エラー メッセージとプロセス実行後のファイルの状態を確認することで、問題を特定できます。