ArcGIS License Manager 10.3.1 は、FlexNet Publisher ライセンス管理ソフトウェアを使用します。ArcGIS License Manager の各バージョンで使用されている FLEXnet のバージョンの詳細については、技術情報記事をご参照ください。このバージョンのライセンス マネージャーでサポートされている製品バージョンは、ArcGIS 10.0 ~ 10.3.1、ArcGIS 9.x、および Esri CityEngine 2012 ~ 2015 です。バージョン 9.x から 10.3.1 への移行の詳細については、「既存のユーザー」のページをご参照ください。
ArcGIS 10.3 License Manager 以降を使用し、インストールされた Portal for ArcGIS を経由してArcGIS Pro 指定ユーザー ライセンスを 認証するユーザーは、「Portal for ArcGIS で使用するためのライセンス マネージャーの構成」で詳細な認証手順と構成手順をご参照ください。ライセンス マネージャー ソフトウェアのインストールは、次の説明に従って実行できます。
ArcGIS License Manager は TCP/IP 経由で通信するので、Windows ライセンス サーバー上に正しくインストールして稼働状態にしておく必要があります。また、TCP/IP を利用するには、ネットワーク カードとそのドライバー、または MS ループバック アダプターのどちらかを、Windows コンピューターにインストールしておくことも必要です。ライセンスの認証プロセスを実行するために、インターネット接続を可能にしておくことも強く推奨されます。ライセンス マネージャーのコンピューターでインターネットに接続できない場合は、[認証方法] パネルで電子メールまたは Web サイトを認証オプションとして選択してください。
ArcGIS 製品の購入後、Esri カスタマー サービスまたは販売代理店から電子メールが送信されます。このメールには、購入済み製品の一覧、関連付けられている認証の数およびライセンス数が記載されています。ライセンス マネージャーをインストールし、認証し、起動するには、次の手順に従います。
- ソフトウェア ダウンロードまたは ArcGIS のインストール メディアからライセンス マネージャーのセットアップを実行します。
- 指示に従って、ライセンス マネージャーを任意の場所にインストールします。インストール終了時に、ArcGIS License Server Administrator が表示されます。
- 認証プロセスを完了して、ライセンス サービスを起動します。後でこのステップを実行する場合は、Windows の [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [License Manager] → [License Server Administrator] から License Server Administrator にアクセスすることができます。Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.3/LSAdmin
- [コンテンツ] ウィンドウで [認証] をクリックし、[今すぐ認証] ボタンをクリックして、ソフトウェア認証ウィザードを起動します。
- ダイアログ ボックスに表示される指示に従って、認証プロセスを完了します。My Esri ポータルに生成されたプロビジョニング ファイル (*.prvs) を使用して、認証プロセスを効率化することができます。このファイルの情報は、ウィザード内の必要なすべてのユーザーおよび製品の認証情報に入力されます。プロビジョニング ファイルの詳細については、「プロビジョニング ファイル」セクションをご参照ください。
- [完了] をクリックし、ウィザードを閉じて、License Server Administrator に戻ります。
サイレントでのライセンスの認証
次のコマンドを実行すると、My Esri ポータルから生成されるプロビジョニング ファイルを使用して ArcGIS 10.1 ~ 10.3.1 ライセンスをライセンス マネージャーでサイレント認証できます。
softwareauthorizationLS.exe -S -VER 10.3 -LIF <*prvs ファイルのパス>
上記のコマンドに -verbose を追加して、認証プロセスのステータスをコマンド ラインに表示できます。
Linux では、次の構文を使用する必要があります。
$ ./SoftwareAuthorizationLS -S -VER 10.3 -LIF <*prvs ファイルのパス>
オフラインでのライセンスの認証
ライセンス マネージャーをホストするコンピューターがインターネットにアクセスできない場合、認証プロセスをオフライン モードで実行できます。上のステップ 4 に従ってソフトウェア認証ウィザードを起動してから、以下の指示に従ってください。
- 認証ウィザードの 2 番目のダイアログ ボックスで、[Esri の Web サイトで認証するか、電子メールで認証ファイルを受信。] オプションを選択します。
- 他のダイアログ ボックスの指示に従い、最後に認証要求ファイルを保存するかどうか選択するよう要求されたら、保存を選択してください。デフォルトでは、このファイルは authorize.txt として保存されます。
- 最後のダイアログ ボックスの指示に従って、電子メールまたはインターネット (あるいはその両方) にアクセスできるコンピューターから、このファイルを送信またはアップロードします。
- Esri カスタマー サービスは、この要求を処理し、ライセンスを格納した応答ファイル (*.resps) を返します。
- このファイルをライセンス マネージャーに保存し、License Server Administrator からソフトウェア認証ウィザードを再起動します。
- 先頭のパネルで 3 番目のオプション [認証ファイルを Esri から取得済みで、認証プロセスを完了できる。] を選択し、応答ファイルを確認できたら、認証プロセスは完了です。
10.1 ~ 10.3 から 10.3.1 へのライセンスのアップグレード
ArcGIS 10.3.1 License Manager は、10.1 ~ 10.3 ライセンスを使用します。過去に 10.1 ~ 10.3 のライセンス マネージャーを認証してあり、ArcGIS 10.3.1 License Manager をインストールする前にライセンスを認証解除していなければ、ArcGIS 10.3.1 License Manager を再認証する必要はありません。ソフトウェアを 10.1 ~ 10.3 から 10.3.1 にアップグレードするには、以下の手順に従います。
10.1 ~ 10.3 から 10.3.1 へのライセンス マネージャー ソフトウェアのアップグレード
ArcGIS 10.1 ~ 10.3 のライセンスは ArcGIS 10.3.1 で機能するため、ライセンスのアップグレードは必要ありません。ただし、バージョン 10.3.1 で動作するどのクライアント ソフトウェアも、10.3.1 のライセンス マネージャーを使用する必要があります。ArcGIS 10.1 ~ 10.3 License Manager ソフトウェアを ArcGIS 10.3.1 License Manager にアップグレードするには、次の手順を実行します。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [License Manager] → [License Server Administrator] から、License Server Administrator を開きます。Linux の場合、License Server Administrator (10.3 の場合) をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.3/LSAdmin
- [ライセンス サービスの開始/停止] でライセンス サービスを停止し、License Server Administrator を終了します。
- ArcGIS 10.3.1 ライセンス マネージャーをインストールします。インストーラーは、自動的に ArcGIS 10.1 ~ 10.3 License Manager をアンインストールしてから、ArcGIS 10.3.1 License Manager をインストールします。
- [スタート] → [すべてのプログラム] → [ArcGIS] → [License Manager] → [License Server Administrator] から、License Server Administrator を開きます。Linux の場合、License Server Administrator をインストール ディレクトリから起動するには、次のコマンドを使用します。<インストール パス>/arcgis/license10.3/LSAdmin
- [ライセンス サービスの開始/停止] でライセンス サービスを開始し、License Server Administrator を終了します。これで、ArcGIS 10.3 License Manager を使用できるようになりました。
以前のソフトウェアおよびライセンスを 10.0 から 10.1 以降 (10.3.1 を含む) にアップグレード
ArcGIS 10.1 で導入された自動ライセンス アップグレード機能を、ArcGIS 10.3.1 でも使用できます。これにより、10.0 から 10.1 ~ 10.3 へのライセンス アップグレード プロセスが非常に簡単にできます。以前のライセンスを認証解除してから最新バージョンを認証する代わりに、ユーザーはワンステップ アップグレード オプションを使用して既存の 10.0 ライセンスを 10.1 ~ 10.3 に移行できます。
- 既存のライセンスを認証解除せずに ArcGIS 10.0 License Manager をアンインストールします。
- ArcGIS 10.1 以降のライセンス マネージャーをインストールします。
- [認証] フォルダーに移動して [今すぐアップグレード] をクリックし、指示に従ってアップグレード プロセスを完了させます。
既存の 10.0 のライセンスを認証解除して、新しい 10.1 ~ 10.3 のライセンスを認証することで、ライセンスをアップグレードすることもできます。
Esri カスタマー サービスへのお問い合わせ
認証情報が見つからない場合は、その理由を問わず Esri カスタマー サービスまたは販売代理店に問い合わせて再送を依頼できます。
米国内の場合は、Esri カスタマー サービスまで電話 888-377-4575 で問い合わせる方法と My Esri サイトにアクセスする方法があります。
米国外の場合は、それぞれの地域の Esri 製品販売代理店にお問い合わせください。お客様の地域の販売代理店については、次の Web サイトをご参照ください。